ついにテリオス、インタートップのライバル登場!

"SH-4搭載 PERSONA"発売

1999年6月6日版

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■はじめに

 遂にうわさのWindowsCE機が登場する。それがこの新PERSONAだ。最速CPU SH-4を搭載。ハードウェア的にも、テリオス、インタートップに負けないつくり、そして、ソフトウェアとして、ATOK Pocket for WindowsCEと、火の打ち所がないマシーンに仕上がってる。

まさに日立が起死回生を賭け世間に送り出すWindowsCE機、それが、この新PERSONA HPW-600JCだ。

 ■新PERSONA HPW-600JCってどんなもの?

 1999年5月25日にプレスリリースされ、6月18日に発売されるこの新PERSONA HPW-600JC。遂に、ベールを脱いだ!といってもいいだろう。

 上記3つを満たし発売される。もう少し詳しく、特徴を見てみよう。

 この機種の特徴は以下のとおり

といったところだ。特に、SH4の搭載により、今までベンチマークでダントツ1位をつっぱしるテリオスをあっさりと抜き去ることになるだろう。試作機をちょっと触った体感では、正直、これがCE機か!と思う反応のよさだった。前機種とも呼べるPERSONA HPW230JCと比べると体感で3倍以上といったところだろうか(表現が難しいが)

 そして、通信のインターフェースとして、携帯電話(PDC)、PHS、そして、4月からスタートした、cdmaOneにすでに対応している。この対応の速さはすばらしい。現段階では最強の通信インターフェースと呼べる。強いていえばわがままではあるが、他社のCE機で、ソフトウェアモデムを採用している機種で多いのが、通信中に非常に速度が落ちてしまう、という現象が多く発生している。例えばモデムの性能として56Kbpsモデムとは書いてあるのだが、実行上の体感は、14.4Kbps〜33.6Kbps程度というものがほとんどである。ここがSH4の実力でどこまでカバー出来るのかが楽しみである。

 また、前PERSONA HPW-230JCでは、NECのMobileGearIIなどと比較して、画面表示周りが遅いという問題点もあったが、今回は、専用の表示LSIを搭載しているので、そのような心配はない。

 以上からわかるように、パフォーマンスとしては、何ら心配をすることはないだろう。まさに、"CE機=反応が遅い"というイメージをまったく払拭するマシーン、それがこのHPW-600JCだ。

■ATOK Pocketを搭載

 このPERSONA HPW-600JCの目玉の添付ソフトとして、ATOK Pocketが搭載されている。それでは、ATOK Pocketとはいったいなにものだろうか。イメージとしては、ATOK11/12を徹底的にスリム化し、変換効率のみに特化させたもの、といったところだろうか。具体的には、

 などが省かれている。

 HPW-600JC、デフォルトでは、IMEはWindowsCE標準のIME98になっている。とりあえず、ペルソナ簡単設定または、コントロールパネルから切り替えることで利用可能となる。再起動が必要だ。IME97とATOK Pocketの同時使用は不可能だ。それぞれ切り替え、再起動後に利用可能となる。

 ざっくり、ATOK Pocketをつかってみたかんじだが、さすがATOKというべきだろうか。ライターの間でも、CE機はIMEがちょっと弱いから、原稿を書くのには、やっぱり我慢が必要だ、といままではいわれてきた。もう、これからは言わせない。自宅のマシーンで、著者はATOK12を利用しているが、正直変換は、ほぼ同じ感じだ。細かくテストをすれば、当然劣るところも出てくるのだろうが、ぱっと利用した限りでは、正直ATOK12と比較しても違和感がない。

 さて、辞書の再利用だが、Windows98で利用してるユーザー辞書は、ATOK Pocketに一括登録が可能だ。対応しているIMEはATOK11/12,IME97/98である。IME2000はまだ試していないが、多分大丈夫なのではないだろうか?ただ、ATOK11/12のメイン辞書などをATOK Pocketで利用することは出来なかった。なにか辞書の形式でも変わっているのだろうか。余談だが、CE版IME97は、Windows版IME97の辞書データを利用可能だ。

 このHPW-600JC、ATOK Pocketがプリインストールされていることで、更に、CE機としての利用価値が高くなっている。現段階では、他社のCE機へのバンドルも決定していないようだし、単独販売も決定していないようだ。ぜひ、Internet上だけでもかまわないので、単独販売をお願いしたいものだ。

■ATOK Pocket以外のバンドルソフトウェアも充実

 HPW-600JCの添付ソフトウェアの売りは、なにも「ATOK Pocket」だけではない。日立の今回のこのペルソナ、バンドルソフトウェアを企画・開発する為に、通常とは別のバンドルソフトウェア企画チームを設立し、今回の発売にいたったようだ。

 まず、PDAの基本とも呼べる辞書ソフトとして、(株)学習研究社の辞典ソフト「辞スパ for WindowsCE」がバンドルされている。英和・和英・国語・漢和の4つの辞書が利用可能だ。そのうち、英和はROMに搭載している。

 また、基本的な部分では、各日の予定の内容まで一覧できる月間表示「マンスリースケジュール」もオリジナルソフトウェアとして、ROMにて提供される。これはPocket Outlookのカレンダーに入力したスケジュールが内容まで含めて月間表示が出来るすぐれものだ。HPの「HPビュアー」に対抗したものだと思ってもらえばいい。そして、通信関連ではオンラインサインアップが簡単に行える「簡単サインアップ」と、インターネットを使う設定を簡単に行う「インターネット簡単設定も付属しているので初心者の人も安心だ。また、オートパイロット機能も搭載したNIFTY SERVE対応の「NIFTY通信 for WindowsCE(ROMに搭載)」も付属している。

 その他にも、デジタルカメラで撮影した画像などを表示できるコダック株式会社の「PictureShot」なども付属している。十分な付属ソフトウェアといえよう。

■欲しいぞ!HPW-600JC

 最近、シャープのテリオスや、富士通のインタートップなど魅力的なマシーンが、どんどんリリースされている。当然、どれを買おうか悩んでいる人も多いだろう。参考の為に、以下にスペックを比較した簡単な表を作成した。当然、スペックだけではCE機全体のパフォーマンスがみえるわけではないが、参考にはなる。検討の参考にして欲しい。

  HPW-600JC SHARP Telios INTER TOP CX300
CPU SH-4 128MHz MIPS RISCプロセッサ
東芝 TX3922 129MHz
MIPS RISCプロセッサ
NEC VR4121 131MHz
液晶 7.5型VGAカラーSTN液晶
65,535色
8.4インチSVGAカラーTFT液晶
65,535色
7.8インチ透過性DSTNカラー液晶
65536色
重量 920g(標準バッテリー含む) 810g(標準バッテリー含む) 880g(標準バッテリー含む)
キーピッチ 16mm 15mm 15mm
本体サイズ 219.8(幅)×158.5(奥行き)×29.5(高さ)mm 213(幅)×192(奥行き)×19.9-24.2(高さ)mm 215(幅)×160.5(奥行き)×26(高さ)mm
電源 リチウムイオン充電池 リチウムイオン充電池 リチウムイオン充電池
利用時間 標準:約9時間 標準:約8時間 標準:約8時間
増設バッテリ:16時間
RAM

16M(最大32Mまで増設可能)

16M(最大32Mまで増設可能)

16M(最大32Mまで増設可能)

OS Microsoft (R) Windows (R) CE
ハンドヘルドPC Professional Edition 3.0
日本語版

同左

同左

タッチパネル あり なし あり
定価 オープンプライス オープンプライス 125,000円
発売日 6/18 発売済み 発売済み
実売(一般) 10万円強 程度(予想) 128,000  
最安値 未発売 119,800  

*実売、及び最安値については、発売後WindowsCE FANの独自調査及びBBSで確認してほしい。

■早く入手したい!PERSONA HPW-600JC

 詳細なスペックなどは以下のホームページのニュースリリースを参考にしてほしい。

 また、実際の値段については、以下の記事を参考にするといいだろう。

■コンセプトをさらに強化する純正オプションも

 通信にもつよいPERSONAというコンセプトをさらに強化する純正オプションも同時に発売されたる。こうしたオプションは最初数があまり出荷されないため、発売後すぐに売り切れになることが予想される。確実に入手したい人は、本体と一緒に予約をしておくといいだろう。

商品名 概要  
PHSケーブル1 ケーブルのみでPHS(Astel,NTT)と接続可能 6,000円
PHSケーブル2 ケーブルのみでPHS(DDI)と接続可能 6,000円
PDCケーブル ケーブルのみでPHSと接続可能 6,000円
cdmaOneケーブル ケーブルのみでcdmaOneと接続可能 6,000円

 また、このPERSONA、USB接続のFDドライブのドライバーが最初からROMに焼かれているとの情報もある。どのFDドライブが対象となるのかは、わからないが、USB接続のFDを持っている人で、PERSONAを入手した人がいれば、ぜひ試してみて欲しい。

■気になるところは・・・

 一点気になるのが、SH3→SH4へのCPUの変更による弊害だろう。具体的にいえば、バイナリ-互換の有無だ。例えばHPのH/PC ProのJornada820の場合だと、CPUが今までのMIPS系やSH系ではない、新しいCPUを採用している。32ビット RISCプロセッサのStrongARMだ。当然ながらこの場合、バイナリ-互換はない。つまり既存に提供されているソフトウェア、市販のものやシェアウェアが当然のことながら、そのままでは動かない。ただ、新しくStrongARM用に新規に開発する必要はない。StrongARM用にコンパイルをすればいいだけだ。とはいっても、すぐに、すべての開発者が、StrongARM用にコンパイルし、提供されるかというとそうではないだろう。現時点でも、実際にStrongARM用にコンパイルされ、提供されているものは数少ない。日本の市販されているソフトウェアでは、PocketWZEditorぐらいである。

 このバイナリ-互換の話が、もしかすると、SH3とSH4との間に出てくる可能性がある。つまり、現在SH3用に提供されているソフトウェアがそのままでは動かない可能性がある。詳細は製品版が完成してから、実際に動かしてみないとわからないが、十分可能性はあるといえよう。

ぜひ実際に入手した人は、BBSの方で教えて欲しい。 

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