WindowsCE 開発は我が社におまかせ

NECエレクトロニクス
最新 WindowsCE プラットフォーム
フォトレポート1

1999年06月14日版

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現在こそ、シャープ テリオスに最速の座を奪われてしまった NEC だが、打ちやすいキーボードに代表される使いやすさで、 NEC の MobileGearII シリーズは今でも安定して高い人気を誇っている。

この NEC 製品をはじめ、広く VR4111, VR4121 といった WindowsCE プラットフォーム技術を研究・開発し、他社へ OEM 提供している企業が NEC Electornic 社だ。同社では、既存の VR4121 のより高速化と、省電力化を目指した製品、高性能化を目指した製品など数多くのソリューションを展示していた。ここでは、その概要を紹介しよう。

168MHz で動く VR4121

 最初は、168MHz で VR4121 を動作させたプロトタイプ製品だ。

 見ての通り、小型化を目指したものではなく、開発・動作検証用にフレキシビリティを重視した作りになっている。この業界に詳しい方なら見てすぐ分かるだろうが、標準規格の内部バスを利用し、CPUボード、グラフィックボード、ネットワークボードなどをスタッカブルに積み重ねていけるタイプの評価用ボードである。

 WindowsCE 開発は、まずこうしたボード上で、性能の検証作業や、ROM の開発が行なわれ、その後、われわれが購入するような小さなパッケージに収められて、最後のチューニングが行なわれるという手順になっている。

 ベンチマークテストも取らせてもらえそうだったのだが、周りにはお客も多く、そのために目玉の展示をいったん中断してもらうのも忍びなく、今回は断念した。しかし、操作への反応は非常にきびきびしていて、H/PC Proでは最速の部類に入る、普段使っている INTERTOP (131MHz) が重たく感じるほどだ。

■ 168MHz VR4121 と QC-200 グラフィックアクセラレーターを搭載したボード

 すでに、NEC から発売されている 168MHz の VR4121 と、QMedia社の QC-200 グラフィックアクセラレータを利用した評価用ボードだ。QC-200 の目玉機能は、内蔵の液晶モニタと外付けの VGA モニタの内容を別々に設定する機能があることだ。

 例えば、

内蔵モニタに PowerPoint の原稿を表示しながら、外部ディスプレイにプレゼンテーション・スライドを表示する

などさまざまな利用方法が考えられる。

それでは、実際の画面イメージで、本当にこの機能が実現しているのを紹介しよう。

1.2つのモニタを並べて2倍のディスプレイとして利用

左の写真で、2台並んでいるモニタの中央に「WindowsCE ロゴ」が表示されているのが分かる。Windows98 などで実現しているデュアルディスプレイ機能が QC-200 を利用すると、WindowsCE 機でも利用可能だ。

2.両者にまったく同じ物を表示

コントロールパネルの中から、ディスプレイの利用方法は一発で切り替えが可能だ。これは、両方のディスプレイに同じ内容を表示しているもの。

 ちなみに、最初に展示されていた内容は、2つのモニタにまったく同じ物を表示するというものだったが、展示説明をしていた方に無理をお願いして、WindowsCE でデュアル・ディスプレイ状態にしてもらったものが、上記の写真だ。WindowsCE のロゴが、ちょうど2つのディスプレイに分かれて表示されているのが分かるだろうか?

 以上が、QC-200 の目玉機能の1つなのだが、もう一方の目玉であるグラフィックの速度はどのくらい高速化されているだろうか。

 実はこのもの自体が 168MHz と現行モデルの 131MHz と比較して高速化されている。この CPU 分くらいは速く感じるのだが、グラフィック・アクセラレータを利用したというほどではない。この原因について、担当者の方にたずねると、

  1. グラフィック・ドライバのチューニングがまったく行われていない
  2. WindowsCEがグラフィック・アクセラレータを活用するようになっていない

との2つの理由を教えてくれた。前者だけでもかなり効果はあるそうで、まだ秋の出荷まで時間があるのでかなりチューニングできるとのこと。本体発売日の1ヶ月前まではチューニングが続くそうで、最後の2ヶ月前から1ヶ月前までの間にかなり速度は改善するとのこと。すでに秋の NECのモデルも楽しみだ。もちろん、同社のプラットフォームを利用した製品は、NECだけに販売されるわけではないので、どこか別の企業から、すごいマシンが登場するかもしれない。

 NEC Electoronics 社の方々からはコメントをいただけなかったが、ここで展示されているスペックは当然今年後半登場する MobileGearII や、WindowsCE 機器に採用されるはずである。

NECのパームサイズPCソリューション VR4181


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■ 更新状況

  • 1999/06/26 (土) クロック数の間違いを訂正 178MHz → 168MHz (Thanks to 佐々木さん)
  • 1999/06/25 (金) テリオスの CPU に関する誤りを訂正 (Thanks to と さん)
  • 1999/06/14 (月) 写真を追加
  • 1999/06/11 (金) 作成

Written by けいたん

(C)1999 Windows CE FAN

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