WindowsCE Developers Conference 99編

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ClearType 画面公開

1999年06月09日版

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WindowsCE Developers Conference の基調講演の中で、ClearType のデモが行われた。ClearType のデモは、98年の COMDEX/Fall、99年の TechED99 in Dallas など多くの場所で行われているので、すでにご覧になった方も多いことと思う。

しかし、多くの人が見たものを見ていないのは悔しい。今回、ClearType の効果を何とか判別できる範囲の写真の撮影に成功した。ということで、ClearType の実力を、その目で確かめてほしい。

■ ClearType とは?

 ClearType は、液晶パネルに特化した、文字の表示技術である。

 特に、モバイル向けの液晶パネルは、解像度が大きいものでも、VGA程度が標準であり、小さな文字を表示すると判別するのが非常に難しいという面があった。かといって、大きな文字を表示したのでは、限られたスペースに多くの文字を表示できないため、ユーザー・インターフェースとして利用しづくなってしまう。

 こうした背景の元に、「限られた解像度でありながら、文字を美しく表示する」ために開発されたのが、ClearType である。

■ ClearType の特徴

 ClearType の最大の特徴は、液晶パネルに特別な仕組みが必要ではなく、ソフトウエアのみで実現する技術であることだ。これを実証するかのように、デモでは、SONY VAIO-505 の液晶パネル上に、同時に ClearType を利用した文字と、利用しない文字の両方を表示して比較できるようになっている。

 写真は縮小してあるので、細かい部分をチェックしたい場合は、写真をクリックして拡大してじっくりとみてほしい。

見れば分かるが、左が従来の表示、右が ClearType
これらは、SONY VAIO-505 上の一部分に中央に表示されたものを拡大している。
恐らく、縦が 240 pixel くらい。

ClearType だけを表示

■ HP Jornada420 用もデモ

 写真が不鮮明ながら、HP の Palm-size PC Jornada420 上での ClearType もデモされた。

 また、合わせて、パネルトップの試作機も展示されていた。これは、個人がリビングルームなどで利用することを想定してデザインされているもので、家族でテレビなんぞ見ているときに、手元で自分の電子メールを読んだりするというメモ帳や雑誌などのイメージで作られているデバイスだ。

左が Jornada420 の画面。右側がパネルトップの試作機。
VGAサイズのスクリーンを縦に利用している。

■ 気になる登場時期は不明

 画面を見てみると、その鮮やかさにはあらためて驚かされる。

 まだ日本語の ClearType を見たことがないのと、動的な表示のデモを見たことがないため、漢字のような画数の多い文字に有効なのかどうか、パフォーマンスにどの程度の影響があるのかなどが、不明な点はあるが、原理的には優れた技術のように見える。特殊なチップやデバイスに依存しない点も非常に素晴らしい。

 COMDEX/Fall ですでに実機でデモされていたので、そろそろ登場するのではないかと期待されている ClearType だが、今回も登場時期などは明確にされなかった。Cedar のコードネームで呼ばれる WindowsCE3.0 を待たず、WindowsCE2.12 ベースで実装してほしいと願っているのだが、どうなる予定なのだろうか?


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■ 更新状況

  • 1999/06/09 (水) けいたん

Written by けいたん

(C)1999 Windows CE FAN

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