WindowsCE Developers Conference 99編

IE4.0 for WindowsCE がデモ
ただし、既存のデバイス向け
出荷予定は不明

1999年06月10日版

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Internet Technology for WindowsCE というセッションの中で、WindowsCE用の IE4.0 が登場した。CE用の IE4.0 という話は、もう1年以上前から開発者向けのカンファレンスでアナウンスされてきたが、実際の CE上で動いているものを見るのは初めてだ。(昨年の Windows開発者向けカンファレンス = PDC98 で、WebTV 用の IE4.0 がデモされたが十分だとは言えなかった)

■ デスクトップと同じコードを利用して作成

 これまでの、Pocket Internet Explorer は、WindowsCE 用専用のプログラムだった。しかし、WindowsCE2.1 以降で、Active X = COM (Component Object Model) がサポートされたり、プロセッサの機能がアップしたこともあり、デスクトップのコードを流用することが出来るようになったらしく、この WindowsCE 版の IE4.0 は、デスクトップ用の IE4.0SP2版のコードを元に作成されているらしい。

◎ 特徴とサポートされる機能

  • IE4.01SP2ベース
  • HTML4.0 サポート
  • ECMA Script (JScriptサポート)
  • DOM/DHTML (ダイナミック HTML)サポート
  • CSS (スタイルシート) サポート
  • Frame (フレーム) サポート
  • ActiveX Controls (コンポーネント) サポート

◎ サポートされない機能

ただし、デスクトップの IE4.0でサポートされている下記の機能は省略されている。省略することで、デスクトップ用の IE4.0 の約 40% のサイズになっているそうだ。(これなら、デスクトップ用でも同じように機能を外したバージョンだしてもいいんじゃない? と思うのは筆者だけだろうか?)

  • デスクトップ統合
  • ユーザーインターフェース (Explorer統合)
  • コードダウンロード (ActiveX の自動ダウンロード・セットアップ)
  • VBScript
  • DataBinding (データバインドコントロールのサポート)
  • セキュリティレベルゾーンの切り替え
  • ドラッグ & ドロップ
  • 編集機能 (デフォルトではデスクトップでも利用できない)

また、Java Script でサポートしない機能もある

  • RegExp (正規表現) サポート
  • SAFEARRAYのサポート
  • Scrrun.dllのサポート
  • タイプライブラリの自動ロード
  • ウインドウの参照

これらの機能は、WindowsCE版では利用できない。

要は、Netscape Navigator Version4.0, 4.5 並みの機能が、シングル・ウインドウで使えるというようなイメージだろうか。(これは Netscape Navigator に失礼かもしれないが)

■ 同じハードスペックなら、デスクトップより高速?

 デモを見た限り確信は持てなかったが、一応名目上は、同じマシン上で測定した場合、 WindowsCE 版の IE4.0 の方が、最大で 15% 速くなる。

 また、IE4.0 の実行速度に大きく影響する順に、

  1. CPU スピード
  2. ディスプレイスピード
  3. シリアルドライバなどの通信ドライバ

があげられた。ブラウザの実行速度が重要な場合には、上記を参考に、性能の高いものを採用しているマシンを選択するとよいだろう。

■ 難点は遅い、メモリ消費量が多いこと

 デモは、CEPC という、x86 ベースの WindowsCE マシンで行われた。CEPC というのは、プロセッサに Pentium を利用しているため、同じクロックでの実行速度は、VR4121 などを採用した H/PC などよりも高速なはずなのだが、それでも、ページを開いているときはかなりイライラさせられる。

 ただし、一度ページを開いてみた後の動作はそれほど悪くなく、マイクロソフト社のホームページの Dynamic HTML で作成されたポップアップメニューなどもきれいに高速に表示された。

 メモリは、トップ100の人気サイトの1ページを表示するのに平均すると、2-4MB と大量に必要となる。実行メモリが、8MB 程度の現行の H/PC では苦しいところだろうか。

■ 日本の JScript ページが紹介される

 また、日本の JavaScript ゲームのページが紹介され、飛行機のゲーム (Hard Block) や、テトリス風のゲーム (TETRI Script) などがデモされて好評を博していた。

3D迷路を解くプログラム

飛行機を操縦して追いかけて
くるものからうまく逃げよう!

おなじみテト○ス

■ 出荷予定

 今のところ、決まっている予定としては、今秋登場予定の WindowsCE Platform Builder に標準ブラウザと付属することだけだ。マイクロソフトのサイトからのダウンロードサービスや、H/PC や P/PC の新しいバージョンに搭載されるかどうかは、現時点ではアナウンスされなかった。

■ Q&A

なお、Q&A については、筆者の英語力不足のためすべてをカバーできていないと思われる。大体の要旨は下記のとおり。

  1. GIF/JPEG 展開のルーチンは何を利用しているか?
     これらの展開ルーチンは、MS-HTML に入っている
     
  2. IE4.0 はどこで手に入れられるのか?
    中間 Build は、今回のセッションで配布している CD-ROM に入っている
     
  3. WFC はサポートされるか?
    サポートしない。
     
  4. HTTP の圧縮はどこで行われるのか?
    urlmon の中で行われる
     
  5. 既存のデバイスで走るか?
    WindowsCE2.12 では動くようになるはずだが、リリースするかどうかは分からない
     
  6. モバイルチャネルとの統合は今のところ考えていないのか?
    IE4.0 はとりあえず別の製品として出荷するつもりだ。
    ダウンロード・チャネルの機能を持たない。これらは、MobileViewerという別の製品がある。
    (うーん、前と言っていることが違う。。)

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■ 更新状況

  • 1999/06/10 (木) 作成

Written by けいたん

(C)1999 Windows CE FAN

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