WindowsCEでメルコ WLI-PCM-L11を使おう! WindowsCEマシンで無線LAN2000年5月5日版 |
■注意
ここに掲載されている内容は、メルコやLucent Technologiesの保証している使い方ではありません。メルコやLucent Technologiesへのお問い合わせはご遠慮ください。
また、この方法で各デバイスを利用される場合は、各自の責任において行ってください。■はじめに
最近、メルコの無線LANのアクセスポイントとカード2枚がセットになったWLS-L11Wを購入しました。
新しい情報はないかと、メルコのホームページを見ていると、旧製品のアクセスポイント(WLA-T1)用のファームウェアのページにLinuxのカーネルなどが置いてありました。もしかしてアクセスポイントってLinuxで動いてるの? ということは・・・LinuxでWLI-PCM-L11が使えるのでは?と思い、Lucent Technologiesのホームページをさまよっていると・・・なんと、WindowsCE用のドライバが落ちているではありませんか! これは試さなければ・・・ということで、ドライバをインストールしてみると、あっさり動いてしまいました。
そこで、WindowsCEマシンにWLI-PCM-L11のドライバをインストールする方法をまとめてみました。■動作環境
- カシオ A-51 ROM Upgrade (WindowsCE 2.0)
- メルコ WLS-L11W
- メルコ WLI-PCM-L11 (PC Cardスロット用無線LANカード)
- メルコ WLA-L11 (無線LANのアクセスポイント)
上記の他に、WindowsCEマシンと接続するためのWindows95/98/NT/2000マシンが必要です。
■ドライバのインストール
Lucent TechnologiesのORINOCOのホームページよりWaveLAN IEEE PC Card用のドライバを入手します。現在はトップページよりSupport、Software Libraryを順に選択し、Choose OSをWin CEを選んでGoを押して検索することによりwlce_402.exeを得ることが出来ます。
(今後、サイトの更新やドライバのアップデートにより、場所やファイル名が変更になる場合があります)入手したファイルを実行することにより、同じフォルダにいくつかのファイルを得ることが出来ます。
WindowsCEマシンのコントロールパネルに、「ネットワーク」があるかを確認します。ない場合は、WindowsCEマシンに付属のActiveSyncのCD-ROMからEthernet components for Microsoft Windows CE 2.0をインストールします。 英語版でもよければ、先に入手したファイルを解凍したフォルダのNETSETUP.EXEを実行することによりインストールできます。
SETUP200.EXE(WindowsCE 2.11の場合はSETUP211.EXE)を実行して、WindowsCEマシンにドライバをインストールします。
以上の作業のほとんどは、Windows95/98/NT/2000マシンから行います。これからの作業はWindowsCEマシンで行います。
■無線LANドライバの設定
無線LANドライバの設定を行う場合、コントロールパネルのWaveLANで設定できます。無線LANの環境に合わせて、各種パラメータをセットします。
私の無線LAN環境では、暗号化キーの設定のみでした。
基本設定
- WaveLAN NetWork Name
複数の無線LANに接続する場合や、NetWork Nameが不明の場合はブランクのままにしておくか、ANYと入力します。ESS-IDを設定したい場合は、ここにESS-IDを入力します。- Ad-Hoc Demo Mode
アクセスポイントを使用しない場合など、カードをピアツーピアで利用する場合にチェックします。
アドバンスド
- MAC Adddress
通常はブランクのままで大丈夫です。ローカルMACアドレスを利用する場合に入力します。 ここを入力した場合はアクセスポイントのMACアドレスによる接続制限は出来ません。また入力できるMACアドレスは、12桁の16進数で2桁目が2,6,A,Eのいづれかでなければなりません。
- AP Density
アクセスポイントのローミング範囲を設定します。
- Transmit Rate
転送速度の設定をします。
- Fixed
転送速度を固定する場合にチェックします。
- Medium Reservation
隠れステーション対策を設定します。
パワーマネージメント
- Card Power Management
パワーマネージメントを有効にする場合にチェックします。メルコのWindows98のドライバでは、パワーマネージメントを無効で使うことが推奨されています。
この機能を利用するには、アクセスポイントがトラフィックのバッファリングをサポートしている必要があります。
暗号化
- Enable Encryption
暗号化を有効にする場合にチェックします。- Encryption key
暗号化に利用するキーを設定します。- Encrypt Data Transmissions
設定したキーを選択します。
■ネットワークの設定
通常のイーサネットカードを利用する場合と同様に、LAN環境によってはIPアドレス、DNS、WINSを設定する必要があります。設定は、コントロールパネルのネットワークを選び、「WaveLAN/IEEE Wireless Ethernet Driver」を選択し、プロパティのボタンをタップします。
私のLAN環境では、IPアドレス、DNS、WINSはDHCPで取得できるようになっていますので、デフォルトのままです。
■WLI-PCM-L11をマシンにセット
WLI-PCM-L11をWindowsCEマシンにセットします。すると、「認識されなかったPCカードアダプタ」として認識(?)されます。
ここで、ドライバ名に「wvlan46」と入力して、OKをタップすると、WLI-PCM-L11の認識は完了です。(OKをタップした後に、ネットワークのプロパティが出る場合があります)
コントロールパネルのシステムを見ることにより、WindowsCEマシンがWLI-PCM-L11を認識していることが確認できます。
■無線LANでインターネット
無線LAN接続で、WindowsCE FANのホームページを見てみました。
■最後に
通常のイーサネットカードを使うのと同じように、ActiveSyncでデスクトップと同期を取ったり、Pcoket TeraTermでtelnetしたりといろいろ出来ます。
使ってみると、ケーブルがなくてすごく便利なのですが、画面のキャプチャだけでは、有線か無線かの違いが分かりませんね。
■感想・コメントは、Windows CE FAN の掲示板 (BBS) へお願いします。
■関連リンク
- メルコ
- Lucent Technologies
- 周辺機器動作確認状況 - WindowsCE FAN
- 安いEthernetCardをGetせよ! - WindowsCE FAN
- WindowsCEマシンで使えるUSB接続周辺機器 - WindowsCE FAN
■更新状況
- 2000/05/05 新規作成
Written by 500えん
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