子機セットのパソコンはいかが? Microsoft Windows Powered Smart Display

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2002年11月5日(火)版

子機セットのパソコンはいかが? Microsoft Windows Powered Smart Display

WPC EXPO 2002 レポート ブロードバンド時代 = ユビキタス・ネット社会を拓く =

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■ はじめに

 調査によって数値は異なるが、家庭におけるパソコンの普及率は年々高くなっているのは間違いない。10年前にパソコンを使うといえば、コンピュータ業界の仕事に従事しているお父さんか、ワープロとして利用するお父さん、お母さんというのが普通だった。自営業なら経理業務を行っていたかもしれない。しかし、Windows95 以降、家庭内のパソコンの役割は、CD-ROM の再生から、その後爆発的に普及したインターネットの利用まで、さまざまな用途に使われるようになった。一時期、ケータイメールの普及で、パソコンでメールを使う人は若干減少気味ではあるようだが、それでもブロードバンド時代になって、再び家庭内でのパソコンの需要は高まるばかりだ。

 そうなってくると、パソコンも一家に一台から、一人に一台ほしくなってくる。ブロードバンド時代のインターネットのホームページでは、掲示板で情報をやりとりすることができるほか、アニメや、ミュージックビデオなどを楽しむこともできる。また、MSN Messenger などに代表されるチャットソフトで楽しむ人も多いだろう。一人一台パソコンがほしい!

 しかし、最大のネックはその値段だ。パソコン1台は安くなったとはいえ10万円を超える。省スペースなノートパソコンを選択すれば、15万円〜20万円ほどが必要だ。ボーナスが年々安くなる今そんな余裕はない。

■ 2台目の最新パソコンの子機「Smart Display」

 パソコンはほしいが、2台買う余裕はない。できれば安価に2台目のパソコンがほしい。そんなニーズに応えるのが、マイクロソフトが提唱する「Smart Display」だ。この「Smart Display」は、家庭にあるパソコンの子機として、無線LAN の届く範囲なら、その親機の機能をすべて利用することができるのだ。

Windows デスクトップがそのまま表示
される Smart Display の画面
Smart Displayのプログラムメニューを表示
親機のすべてのメニューが利用できるのがわかる。

 画面を見てもらえば分かるとおり、「Smart Display」の上では、親機のデスクトップをそのまま呼び出して利用することができる。プリインストールされているプログラムももれなく利用することができるぞ。

■ Smart Display の形状は?

 今回ご紹介しているのは、NEC が WPC EXPO 2002 の会場で参考出展していた「Smart Display」だ。形状は、タブレットPC のピュアタブレットとほぼ同じ形状で、液晶モニタのパネルだけを持ち運ぶような形状だ。パネルの右側には十字カーソルキーとEnterボタンが、またショートカットボタンや液晶の明暗を調整することができるボタンが本体右上部のパネルサイドにある。

 また、本体の脇には、さまざまな端子パネルや、ACアダプタ端子がある。本体上部には USB端子等もつけられている。ここでマウスや外部キーボードも使えるのではないだろうか。

本体右上部のボタン。明るさの調整とショートカット
本体右側のカーソルキー&Enter(決定)キー
電源をはじめ、さまざまな端子がある
本体左上部には、USB端子も見える。

パネル1枚分の大きさの本体が「Smart Display」だ

■ 「Smart Display」って何?

 以上のように、気軽に2台目のパソコンを導入できる、この「Smart Display」だが、その仕組みを少々解説しておこう。

 この「Smart Display」だが、正式名称は「Microsoft Windows Powered Smart Display」という。名前からはちょっと分かりにくいかもしれないが、実は Pocket PC や、H/PC で利用されている、お馴染みの「WindowsCE OS」だ。この「WindowsCE OS」上に「Terminal Service Client」の新しいバージョンのクライアントソフトがインストールされており、親機である Windows XP Professional SP1 上に接続することができるのだ。

 ただし「WindowsCE OS」とはいえ、ユーザーが、この OS を意識することはない。右側に見える画面がブート画面で、ここから、親機を選択して、接続することができる。画面を見ると、無線LAN の強度や、バッテリ残量なども確認することができるぞ。ここでは細かい設定等をご紹介することはできないが、起動時に簡単なウィザードのようなものがあると思っていただければと思う。ソフトのインストール等がないので、結構簡単に使うことができる。

 画面写真の右側を見てもらうと、さらに「imageviewer」や「iesample test」などの画面も見える。Winodws CE OS 単体でも Internet Explorer などはあり、親機の電源が入っていないときでもある程度単体で、この Smart Display を利用することができるのかもしれない。


発売時には、親機とセットで販売される予定という。

■ まとめ〜気になる価格は?

 さて、気になる価格だが、まず、NECの説明員の方によれば、この「Smart Display」は当面単体で販売されることはないという。NEC では、この「Smart Display」をまだニーズの見えない製品として考えており、当初は、同社のデスクトップ機の最上位機種にバンドルする形で販売していくと言う。最上位機種には、もれなく、この「Smart Display」が付属すると言うわけだ。この最上位機種の価格は、30万円は超えると思われると言うことだ。

 単体での価格は、量産時に5万円〜10万円程度で、当面はこの価格帯にすることも難しいと言う。結果として、NEC では、この「Smart Display」単体販売は考えていないという。

 マイクロソフトの古川副社長いわく「Smart Display は、パソコン用ディスプレイの進化系」とのことだが、メーカー自体はこの製品の販売にはまだ及び腰であるようだ。ユーザーの気持ちから言うと、本体のディスプレイが、この「Smart Display」になっているとすると、気持ち的には価格差+2万円以内か。しかし、家庭内モバイルは思いのほか便利だ。その意味では、+4万円くらいでも十分元が取れる製品なのではないかと思う。



子機セットのパソコンはいかが? Microsoft Windows Powered Smart Display

Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3122d)