ジャストシステム「ATOK for PocketPC」がついに登場

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2002年11月22日(金)版

ジャストシステム「ATOK for PocketPC」がついに登場

いよいよ登場!PocketPC最強の市販日本語入力システム

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■2002.11.24追加
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■はじめに

 PocketPCプラットフォームが登場して2年あまり経ち、様々なソフトウェアの環境も整備されてきた。ザウルスやPalmなど、他のプラットフォームに劣る部分はほとんど無くなったように思われるが、残念ながら日本語入力システムに関しては「使いにくい、機能が不十分である」と指摘を受けることが多い。PocketPCは標準でソフトウェアキーボードと手書き入力/検索による日本語入力システムを搭載しているのだが、変換エンジンと文字認識エンジンの弱さや、(標準状態では)単語登録が不可能である、などの問題を抱えていた。H/PCと異なり文字入力がメインになる用途は少ないとはいえ、メールを書いたりメモを取ったりすることはあるわけで、入力効率が良いに越したことはない。

 その点、既にH/PC向けには3年前からATOKが提供され、標準のMS-IMEを大きく上回る変換能力で多くのユーザーの支持を得ていた。その流れでPocketPCにもATOKの登場が熱望されていたわけだが、今回ついに「ATOK for PocketPC」として製品化、本日から販売が開始された。数日間製品版を使用した限りでは、これまでの日本語入力とは別次元の高機能を体感することができた。PocketPCの日本語入力環境に不満を持っているユーザーであれば、導入して損をすることはないはずだ。詳細な機能については今後レビューしていく予定だが、今回は概要について簡単に紹介しよう。

■ATOK for PocketPCはここがスゴイ

・プリセット語彙付き推測変換

 通常は入力したい語の読みを全て入力し、その後で変換するということになるが、ATOKでは入力途中の文字を元に、ユーザーが入力したい単語を推測して候補として表示することができる。例えば、一度「部内ミーティング」という語を入力すると、ATOKが学習し、次は「ぶ」と打っただけで「部内」、「み」と打っただけで「ミーティング」が候補として選択可能になるのだ。この推測変換機能は類似したフレーズを繰り返し入力するときに特に威力を発揮するので、予定表の件名や場所の入力といった局面で有効となる。PDAならではの機能だ。

一回学習すると、次からは最初の文字を入れた段階でこうして候補が表示される
一回一発変換しておくと、フレーズ自体を予測候補として提示してくることも。この場合では、わずか2タップで入力が完了する

・AI変換で高精度の変換が可能に

 標準のMS-IMEと異なり、ATOKでは文章の前後の文脈や文節区切りを正しく認識することができる「AI変換」を搭載している。長文をガーッと入力して一気に変換しても、思い通りの変換結果が得られることが飛躍的に多くなったはずだ。

 また、「〜だよね」といった口語表現や、流行語・略語などの新しい語彙も収録、一発変換が可能。仕事以外でメールを作成するような場合でも快適に入力できる。ちなみに、製品情報サイトには記述がないが、標準の語彙ではビジネス用語が重点的に収録されているように感じた。仕事用メールや予定表の入力でで最大限の効率が発揮されるのではないだろうか。

 MS-IMEでは不可能だった単語登録ももちろん可能。一度登録しておけば、長い単語や固有名詞などでも簡単に入力できる。

標準のIMEで変換するとこうなってしまう文章も…
ATOKではこの通り一発で変換される。「宇多田ヒカル」と「新譜」の間の関係もきちんと認識されていること、口語表現も適切に変換されることがわかる

・5つの入力パネル

 ATOKでは、入力用に5種類の方法が用意されている。ソフトウェアキーボードの「ひらがな/カタカナ」パネル・「英数」パネル、手書き入力・検索用の「手書き入力」パネル、顔文字や定型文を収録した「定型文」パネル、「文字一覧」パネルの5つだ。とりわけ手書き入力と定型文パネルの使い勝手は秀逸で、一度使ったら手放せなくなること請け合いである。手書き入力パネルはMS-IMEの「手書き入力」と「手書き検索」を組み合わせたような機能を有しており、どちらを愛用していたユーザーでも楽に移行できるだろう。定型文パネルにはメールのシグネチャや顔文字など、単語登録するほどは使わないが入力するのは面倒な文章を登録しておくと非常に便利だ。

筆者のこんな悪筆でも…
きちんと認識される。認識直後に候補が表示され、放置するか次の文字を入れ始めると候補のトップが入力される

定型文登録の応用例。アスキーアートの類も登録しておけば一発で貼り付けが可能になる
顔文字も初期状態で大量に登録されている

■最後に注意

 動作環境はPocketPC/PocketPC 2002のみとなっているので、残念だがH/PCやl'agendaでは動作させることができない。また、使用するために4MB弱(セットアップ時には瞬間的に8MB程度)の記憶用メモリが必要となるので、RAMを32MBしか搭載していない機種ではメモリ容量を相当圧迫する可能性がある。辞書を外部メモリカードに待避させることも可能だが、動作の安定性の観点から言ってあまりお勧めはできないだろう。

 最後にキーボードについて。製品情報によれば、「キーボードは動作保証外」とされている。しかし、筆者のGenio e550GでUSBキーボードを接続して入力してみたところ、問題なく変換動作が可能だった。あくまで保証外(筆者も保証はできない)ではあるが、外付けキーボード+ATOKという、H/PC並みの日本語入力環境を実現することもできるようだ。もっとも、jornadaやiPAQのような本体装着型キーボードでも同様に動作するかは不明。今後機会があればぜひ検証してみたいところだ。

■2002.11.24追加
現在公開されているPocketPC 2002アップデート(EUU3)にはバグがあり、インストールしたあと「手書き入力」を標準にすると、ActiveSyncでゲスト接続しかできなくなるという症状が確認されている。これを回避するためには、ActiveSync時に手書き以外の入力方法を選択しておけばよい。この問題はATOKでも標準IMEでも同様に発生するものでATOKが原因ではないが、注意が必要なことは同じなのでご留意いただきたい。



ジャストシステム「ATOK for PocketPC」がついに登場

Reported by square


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3104d)