組込み総合技術展バーチャルツアーその2 カーナビを超えた車載PC

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2002年11月24日(日)版

組込み総合技術展バーチャルツアーその2 カーナビを超えた車載PC

Embedded Technology 2002 組込み総合技術展(旧称:MST)レポート


■はじめに

 Embedded Technology 2002 組込み総合技術展のマイクロソフトブースでは「デザインウィン(Designe Win)展」と称して実際にWindowsCEやWindows XP Embeddedを搭載した製品が展示されていた。今回はその中でも車載用のものについてレビューしよう。


■未来を予感させます

 今回の展示で注目したいのが「WindowsCE for Automotive」で、現在のバージョンは「Windows CE for Automotive 3.5」となっている。
 なかでもトヨタ自動車の「G-BOOK」は、今後の自動車のインターネット対応機能がどのように発展してゆくのか、垣間見せてくれている。
 カーマニアの方はすでにご存知かもしれないが、「G-BOOK」を標準装備した自動車「Will CYPHA」が発売されている。「G-BOOK」で何ができるかは「Will CYPHA」のWEBサイトで知ることができる。簡単に触れるとSDメモリカードで情報交換できるだけでなく、ネットワーク自動車向け情報サービスを利用できる。決済機能も利用可能なようだ。通信費は定額制のサービス料金に含まれているそうだ。

 
 ガラスケースに入っていたため実際には操作できなかったが、ナビメニューのGUI画面が表示されていたので紹介しよう。ただこの画面が最新のものかどうかは確かめることができなかった。

 

■車はエンタテイメント空間

 これはカーナビではなく、クラリオンの車載用PC「CADIAS APC935VD」。カーナビがマルチメディア機能を持っているのではなく、カーナビ機能が車載PCに搭載されていると言ったほうが良さそうだ。
 クラリオンはOSカーネルバージョン2.0の頃から、WindowsCEを採用した機種を海外で発表してきている。拡大してみるとわかるのだがUSBコネクタやPCMCIAカードスロットがついて、マイクロドライブや通信カードを使用できたり、携帯電話も接続可能となっているそうだ。拡張性はかなり高いようだ。DVDも再生できるようになっている他、展示パネルによればCD-RWやCD-Rにも対応できるようだ。
 展示会場には書かれていなかったが、CPUには日立SH-4が採用されているという情報がインターネットに流れている。
 PocketPCがARMアーキテクチャCPUに統一されたので、WindowsCEといえばARMアーキテクチャCPUと誤解されがちだ。しかしWindowsCEは初期から複数のアーキテクチャのCPUをサポートしてきており、現在も方針に変わりはない。ハンドヘルドPC時代に採用されたMIPSアーキテクチャのNECのVRシリーズ、日立のSHシリーズともに組み込み機分野で大活躍している。
 米国クラリオンのサイトでは、「WindowsCE for Automotive」ロゴを取得した製品が記載されたカタログをダウンロードできるようになっている。カタログの製品群をみれば、車はもうエンタテイメント空間だ!と実感できると思われる。
 米国市場投入製品群と日本の製品群は同じではないが、車好きの方はぜひ情報を先取りしてみよう。
 

■まとめ

 車載用情報機器もテクノロジーの進化により、すこし前までは夢物語だったような事が実現可能になってきている。しかしテクノロジーだけで成熟した製品ができるわけではなく、そこには優れたデザイン力が必要だ。
 自動車業界は安全性に加えて、特にデザインが社運を左右する業界で、競争も非常に激しい。日産自動車を見事に再生させたカルロスゴーン社長も、朝日新聞の紙上インタビューでデザインの重要性について触れていた。
 競争の激しいこの業界で、どのようなサービスやユーザーインターフェイス、アプリケーションが出てくるか目が離せないところだ。



組込み総合技術展バーチャルツアーその2 カーナビを超えた車載PC

Reported by かっぴー


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3100d)