組込み総合技術展バーチャルツアーその9 速いぞ! NEC VR5500と日立 SH7751R

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2002年12月4日(水)版

組込み総合技術展バーチャルツアーその9 速いぞ! NEC VR5500と日立 SH7751R

Embedded Technology 2002 組込み総合技術展(旧称:MST)レポート


■はじめに

 展示物がたっぷりのEmbedded Technology 2002 組込み総合技術展、今回は組み込み用CPUを紹介しよう。
 マイクロソフトブース内で一番数多く展示されていたのがIntelのXScaleプロセッサだった、会場で動画再生をバリバリ行い、しかも再生フレームレートもどうぞご覧くださいといわんばかりに展示を行っていたのがNECエレクトロニクスのVR RISCプロセッサ(MIPSアーキテクチャのVR5500)と日立製作所のSUPER H(SH-4 CPUコアのSH7751R)だった。

■NECエレクトロニクス VR5500

クリックすると最速値ではないですが、フレームレートが見れます。
 NECエレクトロニクスのVR5500はMIPSアーキテクチャ64ビットRISC型マイクロプロセッサで、メーカサイトのスペック表では300MHzクロックで603MIPS、400MHzクロックで804MIPSとなっている。400MHz動作時に消費電力は2Wということだ。将来的には800MHz動作で1,600MIPSもの性能が出せ、1GHzの高速動作が実現できる新コアも開発中ということで、2Wの消費電力を維持したままでも1,200MIPSの性能がでるようになるらしい。
 会場では左の写真のようにQVGA(320x240)2MBPSのWindows Media Videoを30fps(フレーム/秒)で再生していた。
 主に車載用途、セットトップボックス、サーバ等の用途に用いられるとのことだった。



■日立製作所 SH7751R


 こちらは日立製作所のSH-4 CPUコアを搭載したSH7751R。従来のSH7751よりキャッシュ容量が倍になり消費電力も半分になっているそうだ。
 メーカサイトのスペック表では200MHzクロックで360MIPS、240MHクロックで430MIPSの性能となっている。
 込み総合技術展バーチャルツアーその2でも触れたが、SH-4 CPUはクラリオンの車載用PCにも採用されているらしい。
 会場では写真のように複数のビットレートのWindows Media Videoを選んで動画を見れるようになっていた。実際のフレームレートは表示されていなかったがQVGA(320x240)で30fpsに近い再生ができるということだった。

■個性もあるし、実際にはもっと余力がある?

 両社の組み込み用CPUはアーキテクチャが異なりインストラクションセットも異なるので、MIPS値だけでは単純比較できないそうだ。さらに、シリーズの中にはいろんな用途用に複数の製品が準備されているそうで、浮動小数点演算機能を持つものと持たないものを単純比較できないように、評価する場合には十分注意しておこなわなければならないらしい。
 そういう意味では、展示会場のように動画再生など実際の実働例をみるのがわかりやいといえるかもしれない。しかし同じムービーファイルを再生していたわけではないので、この場合でも単純比較できないそうだ。できれば同じムービーファイルで展示してもらえれば、筆者のような素人にはありがたいといえるだろう。
 両社の説明員の方に聞いた話によると、目いっぱい使えばまだまだ性能(処理速度)が出せるそうで、まだ余力があるといえそうだ。
 組み込み機分野でNECエレクトロニクスのVRシリーズ、日立製作所のSUPER Hシリーズ、インテルのXScaleが今後どのように勝負してゆくのか非常に興味深い。



組込み総合技術展バーチャルツアーその9 速いぞ! NEC VR5500と日立 SH7751R

Reported by かっぴー


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3771d)