本稿は「ソニーCLIE PEG-NX70V 第1回 PEG-NX70V がやってきた」の続きとなります。■ 早くも新型CLIE 「PEG-NZ90」発表 当サイトのニュースでも既にお伝えしたとおり、米ソニーが早くも新型CLIEを発表した。既に米国のソニースタイルのサイトにて詳細な情報が掲載されているので、そちらも参考にしていただくとして、 ・CPUやOS、画面解像度、筐体の大まかなデザイン(かなりゴツくはなっているが)に変更はなく ・カメラ機能の大幅強化(フラッシュ付きの200万画素!)、Bluetoothモジュール内蔵が図られた というのが、今回の新製品のポイントである。 ちなみに、この新CLIE PEG-NZ90だが、先日のCES2003のソニーブースでスタッフが撮影してきた写真があるので、参考までに掲載しておこう。
ただでさえ機能満載なCLIEがさらにゴージャスになってしまうわけだが、どうやらお値段の方も、米ソニースタイルで799.99$ということだから、国内発売の暁には79,800円くらいのゴージャスな額で出てくるのではないかと踏んでいる。 このところのPalm OSとCLIEの関係をみていると、「Palmデバイス」が進化し続けている、というよりも、「CLIE」がどんどん自らのアイデンティティを確立すべく進化していき、つまりはソニーが作りたいものを作るために、うまくPalmOSを利用している、といった感がある。まずOSありき、的な部分のあるPocket PC陣営とはちょっと異なった様相を呈しているように感じるのは、筆者だけであろうか。 また国内での正式発表時に、詳細な情報をお届けしようと思う!  | Memory Stick PRO 256MB, 512MB, 1GBとそろっている |
■ CLIE PEG-NX70VはメモリースティックPRO対応! こちらも既にCESのレポートでご紹介したとおり、CLIE PEG-NX70Vにも採用されている「メモリースティック」の進化版、「メモリースティックPRO」が新たに発表された。詳細はレポートを見ていただくとして、とにかく大容量化、高速化はうれしい限りであるのだが、いかんせん従来のメモリースティックスロットとの互換性がないことが懸念の対象だったのだが、なんと… CLIE PEG-NX70VはメモリースティックPROに正式対応 することが、発表された! 兄弟機種CLIE PEG-NX60も対応ということで、つまりPalm OS5を搭載したCLIEはメモリースティックPROに対応するというわけである。 新機種の発表でちょっと焦ってしまったが、まだまだCLIE PEG-NX70Vも第一線で頑張れるというわけだ! ■ CLIE PEG-NX70VのMacintoshサポート状況って…?
以前のレビューでもご紹介したとおり、CLIE PEG-NX70Vは、標準ではMacintoshをサポートしていない。従来機種からMacintoshサポートしていないCLIEは、MarcSpage社の「MissingSync」というソフトを別途購入することで、はじめてMacintoshとHotSyncすることが可能という状況だった。しかし、肝心の同ソフトのCLIE PEG-NX70V対応はなかなか表明されず、やきもきしていた方も多いと思うのだが、とうとうバージョンアップ、 MissingSyncバージョン3.0.4以降は、CLIE PEG-NX70Vに正式対応 という嬉しいニュースが入ってきた! こちらに関しては、機会をみつけて是非レポートをお届けしたいところだ。 ※ただしMacOS 9.xとのHotSyncは未サポートであるのでご注意を!  | | ハイレゾはやっぱりCLIEの一番の魅力 |
■ まとめ さて、発売からはや3ヶ月。筆者もこの間、ずっとCLIE PEG-NX70Vとともにすごしてきて、レビューを通じて色々と思うところを皆様にお伝えしてきたわけだが、一度、あらためてCLIE PEG-NX70Vを振り返り、まとめを記そうと思う。 ハイレゾディスプレイによる抜群の情報視認性、ウォークマン代わりにも十分なる音楽再生機能、内蔵カメラによる静止画/動画撮影、内蔵マイクによる音声録音、CFカードスロット搭載による通信環境の充実(無線LAN/CF型PHSカード)。それを支える、予想以上に耐久力のあるバッテリ(音楽再生も意外な長時間、可能であったことはこちらでご紹介したとおり)。これらがCLIE PEG-NX70Vの大きなアピールポイントである。すべて、単なる「スペック上の」アピールポイントでなく、十分な実用性も兼ね備えていることはこれまでのレビューでもお伝えしてきた通りである。 ただPocket PC端末が64MBやら128MBのメモリを標準実装しているのに対し、CLIE PEG-NX70Vのユーザ使用可能メモリは事実上11MB(こちらのスペック表を参照)というのは、いささか心もとない部分もあるが、メモリースティックを活用することで特に不満のないレベルまで解決することができる。上述したように、より大容量なメモリースティックPROへの正式対応も表明されているので、金銭的な部分はさておき、とりあえずは安心である。 現状で残念なのは、折角の高性能CPU(Intel(R) PXA250 200MHz/クロック周波数比較では、旧機種の3倍!)を搭載していながらも、その高性能を活かしきるアプリケーションがまだ少ないという点だ。現状でその効果を感じるのは、動画再生のときくらいで、通常の動作感に関しては、旧機種および他のPalm端末に比して、そのクロック周波数の数値差程に違いを感じるものではない。そもそもPalm端末のアプリケーション自体に「軽い」ものが多く、すでに端末側がオーバースペック気味になっているのもその一因であろう。また、現状ではCLIE PEG-NX70Vが採用したPalm OS5にネイティブ対応したアプリケーションがほとんどないというのも、その性能を十分に発揮できない原因だと思われる(旧OSをエミュレートして、従来のアプリケーションを動かしているため)。 このあたりの部分はどうしても技術論的な話になってしまうが、最終的には「何を」「どれくらい快適に」したいか、ということがポイントだ。とりあえずは、CLIE PEG-NX70Vで「やろうとしている」ことには十分な速度で処理できるCPUを採用しているわけで、CPUパワーをもてあましているというのは、あくまでも技術論的要望であって、実用上は気にするまでもない、と考えてもまったく問題ないだろう。  | いろいろ問題もあるが、デザインの美しさは、 やはり優れているソニー。 |
なによりも、本製品は高級感漂うマグネシウムボディ、そして画面回転ギミックなどSony製品ならではの「所有する喜び」を存分に味わわせてくれる。Sony製品のレビューをすべからくこのような結論になりがちだが、その点は本製品も「期待を裏切らない」といった意味で解釈していただきたい。 旧機種と比較すると、その弱点をバッチリ補って登場したCLIE PEG-NX70V。先日発表された新機種も、カメラ性能向上等の細かいマイナーアップデートこそあれ、基本的な部分は大きく変わっていないようであり、むしろあのゴツめのデザインの新機種よりもコンパクトに機能がまとまったCLIE PEG-NX70Vのほうに魅力を感じる人も多いのではないかと思う。 もちろん、CLIE PEG-NX70Vに欠点がないわけではない。だが、その欠点を補っても有り余るほどの「面白さ」がいっぱいなのが本機種の魅力。振り返ってみると「褒め記事」が多かった気がするのだが、それは決してお世辞ではなく、筆者がそれだけCLIE PEG-NX70Vに惚れ込んでいたと解釈していただければ幸いである。 またこれからも折に触れレビューをしていこうと思うので、皆様またどしどしご要望などをお待ちしております!
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