CLIE PEG-NZ90 レビュー 第4回 〜BluetoothでHotsync!

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2003年3月25日(火)版

CLIE PEG-NZ90 レビュー 第4回 〜BluetoothでHotsync!

200万画素カメラ搭載のモンスターCLIE



本稿は「CLIE PEG-NZ90 レビュー 第1回 〜恒例のパッケージ紹介!」の続きとなります。

■ Bluetoothを試してみるぞ!

 本当に「なんでもござれ」のCLIE PEG-NZ90であるが、Bluetooth内蔵というのも豊富な機能の一つに挙げられる。これまでPalmに限らず、Pocket PCでもSDカードやCFカード、メモリースティック型のBluetoothモジュールはオプションとしてリリースされていたが、本体内に内蔵した機種というのはまだまだ数少ないのではないかと思う。(Compaq iPAQ H3870や富士通 Pocket LOOXくらいだろうか。ちなみに先日発売されたCLIE PEG-NZ90の弟分、CLIE PEG-TG50もBluetooth内蔵だ!)
 同じ無線通信技術、という点ではどうしても普及率という点で無線LANに比べて見劣りしてしまうBluetoothであるが、モジュールのコストや消費電力、サイズといった点で無線LANにはないアドバンテージを持っているのも事実で、まだまだ目を離せない状況であるといえよう。よく挙げられる例ではあるが、携帯電話をカバンやポケットに入れたまま、PDAだけを手にとって通信をするというのは、現時点ではBluetoothならではの楽しみ方だ。
 
 ここでは詳しいご説明は割愛させていただくが、ざっとBluetoothの概要をご説明すると

 ・2.4Ghz の周波数帯の無線を利用
 ・最大約 10m の範囲の機器と通信が可能
 ・最大1Mbpsの速度で通信が可能
 ・赤外線通信と異なり指向性を持たず、遮蔽物があっても通信が可能

というような感じだ。

■ 早速テストしてみよう!

 今回テストに用いた端末は以下のとおり
 ・(PC)SONY VAIOノート PCG-SRX7S (Bluetooth内蔵)
 ・(CLIE)SONY CLIE PEG-NZ90

 余談となってしまうが、どうやらSONYはBluetoothの可能性に注目しているようで、CLIEにとどまらずPC(VAIO)にも積極的にBluetoothを内蔵させている(今回のテスト端末もそう)。
 さて、まずはCLIE側の設定から追ってみよう!
もちろんその前にPC側のBluetoothモジュールの電源をONにしておく。Bluetooth内蔵のVAIOには、「BlueSpace」という、名前からして「それっぽい」ソフトウェアが入っていると思うが、このソフトでBluetooth機能を有効に出来るはずだ(実は筆者ははじめどうやってBluetoothを有効にできるかわからなかった…)。

環境設定画面で設定開始だ。

「環境設定」→「Bluetooth」へ。Bluetooth項を「オン」にしよう。ちなみに「本体のウェイクアップを有効にする」と、他のBluetooth対応機器からの端末探索に応答して、自動的にCLIE側の電源が入るようになる。

「Bluetooth」という名前で接続設定を作成。

「環境設定」→「接続」→「新規」で、新しい接続プロファイルを作成(今回の例では「Bluetooth」という名前にした)。「接続先」には「PC」を選択、「媒体」はいわずもがな「Bluetooth」。次に「デバイス」項の「タップして選択」に従い、当枠をタップ。

PCを検出したぞ!

すると自動的にBluetooth端末を検索!「VAIOSR」というのが筆者のPC。どうやらBlueSpaceでは、WINDOWS上でのマシン名がそのままBluetoothデバイス名として登録されるようだ(変更も可能)。

こちらはPC側「BlueSpace」の画面。画面右側でCLIEを検出している。

ちなみに、発見されたPC側でも同時にCLIEを認識する。こちらは、CLIE側のユーザ名がそのままデバイス名になっているようだ。

続いてパスキーの設定。

CLIE側で任意のパスキーを入力し…


30秒以内にPC側にも同一のパスキーを入力だ。

最初の接続時にはこの様にパスキーの入力を求められるので,適当な数字を入力する。続いてPC側でパスキーの入力を求められるので,同じ数字を入力すれば認証は完了だ。セキュリティ確保のためにBluetooth規格上、30秒の制限時間が設けられているのですばやく入力しよう!

さて、いよいよHotSyncに挑戦だ。
CLIE PEG-NZ90のラウンチャから「HotSync」を起動。
「ローカル」を選択し、続いてアイコン下の接続設定は先ほど作成した「Bluetooth」を選択しよう。準備が完了したら、HotSyncアイコンをタップだ!

いよいよHotSync開始!

PC側でもおなじみのHotSyncウィンドウが立ち上がり、無事にHotSync完了だ!

無事成功だ!

■ 使用感は?

 実際に使ってみてまず思ったのは、通常のUSB経由でのHotSyncに比べて時間がかかるかな、ということ。これはまぁBluetooth規格の通信速度上、致し方ないところだろう。筆者の場合、それほどHotSyncのスピードにはこだわっていないので実用上問題はない。逆に、常に大量のデータをHotSyncしている方は注意したほうがよいだろう。

 また気になる通信距離であるが、これが予想以上の結果! 赤外線のそれに毛が生えた程度(失礼)かと思っていたのだが、上記の規格値通り10mくらいの直線距離ならなんのその、間に遮蔽物(扉)があっても問題なくHotsyncが可能だった。ちなみに一般的なワンルームマンション(8畳程度)のベランダ側の端にVAIOを置き、入り口玄関からCLIE PEG-NZ90でHotSyncを試みるという試験を行ったのだが、あっけなく成功してしまったのである。さすがに玄関の分厚い扉を閉じると無理であったが、部屋と通路の間の薄い壁くらいはものとせずにHotSyncしてくれた。

 あいにく他にBluetooth対応機器が無いのでこれ以上の実験は不可能だったのだが、今回のテストを通じて、想像以上にBluetoothって便利なのでは?!と思わされた。確かに機能を追及したら通信速度やセキュリティなど、おぼつかない部分も多々ある。しかし、Bluetoothの目指す方向性はそういった高機能さではないはずだ。「あたりまえのようにデバイスに内蔵されていて、意識することなく手軽に通信が可能」なのがBluetoothのウリであると筆者は(勝手に)考えている。CLIE PEG-NZ90とVAIOのHotSyncを設定するのも、上記の手順の通り非常に直感的でわかりやすいし、その設定も一度きり。対してIPアドレスという非常に「動的な」要素を持っている無線LANは、場合によっては頻繁な設定の変更が必要となり面倒な部分があし、何よりもPC以外に内蔵をしているデバイスが少ない。
 かといってBluetoothを内蔵しているデバイスもまだまだ少ないのであるが、文頭に記したように、コストや消費電力、サイズといった点で無線LANに比べ(特に小型デバイスに)内蔵しやすいという特性がある。最近ではマイクロソフトがBluetooth対応無線キーボード&マウスを発表したり、ソニーはデジタルカメラ等にも積極的に内蔵をすすめ、方やCeBITでは東芝が意欲的に新たな対応製品を参考出品していたりと、じわじわ盛り上がりムードがあるのも事実。現時点ではまだまだパッとしないのは事実であるが、まだまだ目を離せないところだろう!
 
 今回はCLIE PEG-NZ90のレビューのはずがBluetoothのレビューっぽくなってしまった。どうかご勘弁を。



CLIE PEG-NZ90 レビュー 第4回 〜BluetoothでHotsync!


Reported by きとぷん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3849d)