SONY 「PGX1」レビュー 第5回 Linuxの可能性を感じさせる管理画面

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2003年4月16日(水)版

SONY 「PGX1」レビュー 第5回 Linuxの可能性を感じさせる管理画面

ワイヤレス・ポータブルサーバー

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■ 管理画面からサービス起動する

 前回はパッケージから機体を取り出し、あらかじめ用意されていた設定で動作させた。が、実はこのPGX1は様々なカスタマイズが可能である。
 
 まず簡易に可能なのは、ブラウザの管理画面から様々な設定が可能だ。今回はブラウザの設定画面からどういったことが可能なのかを簡単に見ていこうと思う。

 これまでに公開されている情報やマニュアルを見てみるとファイルの共有はインターネットでの標準的なプロトコルとなっているHTTP,FTP等だけではなく、Windowsなどでファイルやディスクを共有するSMB,NFSといったプロトコルが利用可能となっており、それぞれブラウザの管理画面から起動/停止を選ぶ事が出来る。必要に応じてサービスを利用するユーザーが選べるようになっているのは、セキュリティーが気になるユーザーにも嬉しい設計だろう。

■ 遂にLinuxの片鱗が。Linuxが見えてくる管理ログ

 そして、この管理画面からログが見えるのだが、それをみるとLinuxだと実感できる。
ログの中から気になるところをピックアップしてみた。


Linux version 2.4.20 (root@PGX20020C) (gcc version 3.2 20020903 (Red Hat Linux 8.0 3.2-7)) #33 Fri Mar 14 00:48:54 GMT+9 2003


gccの3.2でコンパイルされたソフトウェアパッケージである「Red Hat 8.0」をベースに作られているようだ。そのLinuxの中身はFSV-GPX1が最適に動作する為にチューニングがされていることと想像できる。


Working around Cyrix MediaGX virtual DMA bugs.
Detected 232.284 MHz processor.
Calibrating delay loop... 463.66 BogoMIPS
Memory: 62316k/65536k available (1181k kernel code, 2836k reserved, 292k data, 236k init, 0k highmem)


CPUはCyrixの230MHzが搭載され、メモリーは64MB。4〜5年まえのPCを思わせるスペック。HDD上のファイルの読み書きを最適に行なう為には、やはり最低でもこの程度のCPUパワーが必要になるのだろうか。こちらをみるとこの小さな箱にPCが1台入っていることになる。


CS5530: not 100% native mode: will probe irqs later
ide0: BM-DMA at 0xf000-0xf007, BIOS settings: hda:pio, hdb:DMA
ide1: BM-DMA at 0xf008-0xf00f, BIOS settings: hdc:pio, hdd:pio
hda: 16MB ATA Flash Disk, ATA DISK drive
hdb: HITACHI_DK23EA-20, ATA DISK drive


16MBのフラッシュと、日立のHDDがIDEで接続されている。基本的にはフラッシュ上にこのLinuxが起動(ブート)に必要な部分が置かれており、その他のものはハードディスクに置かれているのだろう。


eth0: RealTek RTL8139 Fast Ethernet at 0xc480d000, 00:d0:c9:91:63:e6, IRQ 11
eth0: Identified 8139 chip type 'RTL-8139C'


ネットワークコントローラーには、「かに」をモチーフとしたロゴマークでお馴染みのRealtek製。最近のPCでも比較的使われている事が多いメーカー、値段が安い事でも有名だ。


EXT3 FS 2.4-0.9.19, 19 August 2002 on ide0(3,69), internal journal
EXT3-fs: mounted filesystem with ordered data mode.

HDD上のファイルシステムはEXT3を使用している。基本的な準備ができた所でsambaとmini_httpdが起動し、使用可能となるわけだ。このようなログはブラウザ上の管理画面で確認出来るが、管理画面からtar形式に圧縮されたログをダウンロードする事も可能だ。
 もはやここまで来るとLinuxを知らない人は聞いたことがない言葉ばかりだろう。しかし、当然のことながら、こうしたことを知らなくても簡単に利用出来る。 

■ 可能性を広げるtelnetとrootパスワード

 さて、起動できるサービスの中にtelnetが存在する。このサービスを起動しtelnetからアクセスすれば、管理画面では触れない部分を変更することが出来る。もちろんその為にはrootパスワードが必要となる。さすがにこんな重要なパスワードは公開しないだろうと思っていたら、意外や意外マニュアルの中に載っていた。当然ながら、出荷状態ではパスワードはどの機体も一緒なので、Telnetのサービスを起動後はすぐにrootパスワードを変更することを忘れずに。
 telnetのサービスを起動する段階で、ソニーから動作保証をしないという確認画面が出るので、当然その先に存在する一切の作業も保証の対象外になるが、使いこなす事が出来ればポーダブルサーバの可能性を広げる事は間違いないだろう。



■ソニースタイルでクレードル特典付モデル販売開始

 ポータブルファイルサーバー(FSV-PGX1)の先行販売、お試しプランなどを企画していたソニースタイルで、”クレードル”特典付モデルの販売が始まっている。本体を購入すると、クレードル またはACアダプタが特典として付いてくる。



SONY 「PGX1」レビュー 第5回 Linuxの可能性を感じさせる管理画面

Reported by はっしー&そよかぜ


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3105d)