シグマリオンIIIでパソコンソフトが動く!? その1 リモートデスクトップって何?

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2003年5月21日(水)版

シグマリオンIIIでパソコンソフトが動く!? その1 リモートデスクトップって何?

2003年ヒット間違いなし! 人気集中シグマリオンIII 特集

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え!? シグマリオンIIIでExcelが動く? そのカラクリはこの記事を読もう

■ リモートデスクトップクライアントって知ってる?

 「リモートデスクトップ」という機能をご存知だろうか? 一般的には、Windows XPから搭載された機能で、簡単にいえば「ネットワークにつながっているPCを遠隔操作」することができる機能だ。「遠隔操作」といっても、使ったことがないとぴんとこないかもしれない。しかし、後述するように、この機能を使えば、外出先から、オフィスや自宅のパソコンを操作することもできるし、もしあなたがサーバー管理者なら、何百台もある Windows サーバーを手元で一括管理することもできる。使い方次第で、これまではパソコンの前にいなければできなかったことが、別の部屋や会議室、はたまた遠くネットワーク越しに、出張先や、海外の出張先のホテルからも、自分のデスクトップを操作することができるのだ。もし、UNIXをかじったことがある人なら、UNIXに「telnet」というコマンドがあるのをご存知だろう。telnetは、リモートのワークステーションにログインして、手元のマシンから、接続先のワークステーションにコマンドという形で指示を出す。コマンドの実行自体は、リモートのワークステーション上で行われ、手元のマシンには、その実行結果だけが返ってくるという仕組みだ。このとき注意したいのは、手元のマシンは、コマンドを送って、結果を表示することしか担当していないこと。リモートのワークステーションに指示した命令があるデータベースを解析せよ! という重たい処理だったとしても、手元のマシンはまったく仕事をしないので、リモートのワークステーションがバリバリ仕事をしている間、別のことに使うことができるわけだ。

リモートデスクトップは、実際にはパソコン上でプログラムが実行される。
シグマリオンIII上は表示とキーボードの入力のみを行う。

 「リモートデスクトップ」の場合も、このtelnetの時と同じ動きをする。違うのは、telnetが文字だけの通信なのに対し、「リモートデスクトップ」では、グラフィカルなデスクトップや、ウインドウ、メニューなどをそのままやりとりできることだ。(その意味では、X Window の仕組みの方が近いといえば近い) UNIXなんか知らないよ、というあなたには、上記の図の例の方がわかりやすいかもしれない。
 上記の画面は、シグマリオンIII上の「リモートデスクトップ」で「Microsoft Excel」が動作している。しかし、シグマリオンIIIには、Excelは付属しないはず。どういうからくりになっているかというと、実際に Excel が動いているのは、左側のパソコン。シグマリオンIIIでは、パソコンで実行した Excel の結果だけをシグマリオンIIIの画面上に呼び出して、あたかもシグマリオンIII上で Excel が動いているかのような操作を行うことができるのだ。

 なんだかピンとこないという人もいるだろう。ぜひ、このまま、読み進めていってほしい。あなたが持っている環境次第では、すぐに、その威力を試してみることができる。逆に「おお、そんなことができるのか! ぜひ自分のシグマリオンIIIでも使いたい!」という人は、すぐに第2回に進んでもらってもかまわない。ここでは、シグマリオンIIIで、「リモートデスクトップクライアント」を使えるようにする手段について紹介しているからだ。

■ リモートデスクトップの短い歴史

 さて、リモートデスクトップの詳しい紹介をする前に、Windows OSにおける遠隔操作の歴史について簡単におさらいしよう。Windows OSで初めて、この遠隔操作が可能になったのは、「Microsoft Windows NT 4.0 Terminal Service Edition」と呼ばれるサーバーOSからだ。この OS には「ターミナルサービスクライアント」と呼ばれるソフトで接続することができ、Windows NT 4.0 Terminal Service Edition 上でさまざまなアプリケーションを使うことができた。

 実際には、このバージョンはあまり日の目を見ることはなく、一般的に利用され始めたのは次の「Windows 2000 Server」からだ。「Windows 2000 Server」のリモート管理は、「リモート管理モード」と「アプリケーション実行モード」の2種類から選ぶことができた。「リモート管理モード」とは、サーバーの管理者が Windows 2000 Serverを遠隔から管理するための機能で、多くの管理者がこの機能を利用して、日々の業務を行っている。ただし、同時に2ユーザーまでしかログインできない制限があった。一方で「アプリケーション実行モード」を使うと、ライセンス費用は別途かかるが、同時に 100ユーザーを超えるユーザーが1台のサーバーマシンを利用することができるようになっていた。この頃になると、アプリケーション側の対応も改善され、Microsoft Office シリーズも、この「ターミナルサービス」モードで動くようになった。各クライアントには、Office製品がインストールされていなくても、サーバーに接続すれば、あたかも自分のマシンに Word や Excel がインストールされているように利用できるわけだ。

 次の Windows XP Professionalでは、Windows 2000 まで「ターミナルサービス」と呼ばれていた、この遠隔操作の仕組みが「リモートデスクトップ」という名称に改められた。もちろん、名前が変わっただけではなく機能も強化された。具体的には、従来 256色に限定されていたデスクトップがフルカラー対応になった、などである。伝送効率も若干改善しているようで、動作自体も軽快になっているように感じられる。Windows XP Professional では、同時に 1ユーザーまでしか使えないため、誰かがリモートから接続すると、マシンの前で利用しているユーザーは、一度ログオフされてしまうというライセンス上の問題があるが、最近の話では、Service Pack 2からは、同時に2ユーザーまで、同じマシンを使えるようになるらしい。

 そうなってくれば、有り余っているマシンパワーを使って、デスクトップで使っている裏で、リモートデスクトップ経由で、そのマシンを同じように使うのも夢ではない。


■ シグマリオンIIIで、Windows XP、Windows 2000 Server、さらに Windows Server 2003 も使える!

 さて、そろそろ「シグマリオンIII」の話に戻ろう。
 実は、ここまで話をしてきた「リモートデスクトップ」の機能が「シグマリオンIII」には用意されている。残念なことに、初期状態で、この機能が利用できるわけではない。しかし、mobileCustomという、マイクロソフトでいうところの「Windows Update」のような機能を利用して、簡単にインストールできるのだ。詳細なインストール方法は、第2回に譲るとして、ここでは、「シグマリオンIII」で、どの OS を遠隔操作できるかをまとめてみた。

Windows XP、Windows 2000 Server、Windows Server 2003
と3つのOSに対応する。

 この図のように、シグマリオンIIIでは、Windows XP のリモートデスクトップ機能はもちろん、Windows 2000 Server のターミナルサービス、2003年6月25日に登場予定の Winodws Server 2003 のターミナルサービスに接続することができる。実際に、画面を操作することもできる。

■ 第2回に続く

 大まかな説明だったが、「リモートデスクトップ」というものについて、なんとなくは理解してもらえたのではないかと思う。しかし、これ以上、説明をみていてもよくわからない。ここはぜひ、シグマリオンIIIに、実際に「リモートデスクトップクライアント」をインストールして、身近な Windows XP パソコンのリモートデスクトップ機能などを使ってみよう。最初は戸惑うが、きっと理解の早道となるだろう。

 というわけで、第2回は早速シグマリオンIIIへの「リモートデスクトップクライアント」のインストール編だ。




シグマリオンIIIでパソコンソフトが動く!? その1 リモートデスクトップって何?

Reported by けいたん / きとぷん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3850d)