携帯ゲーム機にライバル登場? Java搭載携帯"503i"ってなんだ? 第2回

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2001年2月23日(金)版

携帯ゲーム機にライバル登場? Java搭載携帯"503i"ってなんだ? 第2回

短期集中連載 Gamelex & WindowsCE FAN協力企画

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 さて、先程紹介したJava言語でプログラムを動かす“iアプリ”だが、特定の機能しか持たないアプリケーションではなく、プログラムを動かすシステムであるため、スケジュール帳やデータ管理などに限らず、どんなアプリケーションもダウンロードして取り込むことができる。もちろん、ゲームもだ。
 例えば、プレイステーションやドリームキャストでは、まずゲームのパッケージを買ってくることから始まる(ネットからゲームをダウンロードする場合もそれをダウンロードするためのパッケージを購入する必要がある)。そして、その買ってきたDVDやCD-ROMをパッケージから取り出し、ゲーム機に入れ、電源を入れることでようやくゲームがスタートする。



 しかし“iアプリ”ならばどうだろう? ケータイの画面の中から“iアプリメニュー”に接続し、ゲームを提供しているサイトに繋いで自分の好きなゲームを自分のケータイにダウンロードするだけで、すぐに始めることができるのだ。お店でパッケージを買う必要も、ソフトを出し入れする手間もない。
 ちなみに、ゲームソフトの代金は基本的に月額100〜300円程度で、携帯電話の基本料金や通話料と一緒に支払うことになる。中には無料で提供しているサイトもあるし、月額を払ってさえいれば何度でも別のゲーム(同じゲームも)をダウンロード可能なサイトもある。一度ダウンロードしてしまえば、後はネットに繋がないで単独で遊べるので、とにかく手軽でお得、それが“iアプリ”ゲームだ。


“iアプリ”ゲームダウンロードってどうやるの?

iアプリメニューに接続

ゲームを
ダウンロード中の画面

ゲームスタート!
↑iモードで接続してメニューからゲームを選ぶ ↑遊びたいゲームを決めたらダウンロードを開始! ↑もうゲームがスタート。いつでもどこでも遊ぶことが出来る





 このようにゲームも楽しめてしまう“iアプリ”。しかし、過去に発売されたiモード機種の“501i”シリーズや“502i”シリーズでもゲームは存在したし、中にはかなり遊べるゲームもあった。はたして、Java言語を使用する“iアプリ”のゲームは、それらとどこが変わったというのだろう? そして、今後はどのように変わっていくのだろうか? ここでは、“iアプリ”にできること、できないことを取り上げてみたい。

出来ること 出来ないこと

コンテンツにアクション性が!
いままでのiモードのゲームというと、iモードのブラウザやメールだけで行っていたため、自分でキャラクターを動かすなどの操作は出来なかった。が、iアプリが登場し、さらにリアルタイム性という、ゲーム機に近い要素が加わった。iモードゲームも新しい時代を迎え、さらに携帯ゲーム機に近づいたといえる。

iアプリのサイズは、10kまで…
iアプリは“JARファイル”と呼ばれるひとつのファイルに圧縮されている。このサイズには10KB(キロバイト)までという制限がある。このわずかなデータ領域に基本的にはプログラムも画像データも音楽も収めなければならない。昔のファミコンゲームですら、どんなシンプルなものも大抵は10KB以上。大きいものは数百KBにもなる。iアプリで使用するデータが小さいとはいえ、これではおのずと限界が……。

ポッキリダウンロードでパケット節約
これまでのiモードゲームの問題点として、画面が切り替わる度に全画面を書き換えていたため、パケット課金(時間ではなく、データ量による課金)の料金がかかりすぎたことがあげられる。その点、“iアプリ”は、ゲーム本体を丸々ダウンロードするので、ダウンロードが終了すれば再接続不要。パケット代の大幅節約になる。(※ゲームによってはネット上のハイスコア参照など、開始の度に接続するものもあります)

解像度の低さはゲームにはややツラいか
これは携帯電話という形態上、どうしようもないのかもしれないが、解像度の低さはゲームをするにはややツラい。現在発売されている“F503i”と“P503i”は160×120の画面解像度だ。ワンダースワンカラーの場合は、224×144。しかも液晶の画面のサイズもワンダースワンカラーより携帯電話の方が当然小さい。実際に画面を見比べてみれば一目瞭然だ。
こちらはワンダースワンカラーの『ライムライダー・ケロリカン』ゲーム画面。あたりまえだが、ゲーム専用機としてつくられている分、見易さ、画面の大きさともにまったく問題ナシ。

電波の届かない場所でもゲームで遊べる
これは上のパケット代約節約と重なる部分だが、iアプリは(基本的には)一度ダウンロードすれば良いので、ユーザー自らサイトにアクセスしなくても“いつでも”、“遊びたいときに”、“その場で”利用することができる。アクセスする手間がないので、電波の届かない場所にいても大丈夫だ。

リアルタイムでのネットワーク対戦ゲームは難しい
現在、携帯電話のダウンロード速度は9600Kbps。また、データのやりとりの方法も自分のデータをサーバに送るという方法のため、オセロやチェスなどの相手と交互に行うタイプのゲームには適しているが、対戦格闘ゲームのようにリアルタイムのやりとりが必要なものは難しい。だが、ハイスコアを全国の人と競うということは非常に簡単に実現可能だ。

16和音のBGMが演奏可能になった
ついにiモードゲームでもBGMが演奏可能になった。これは、iモード独自の“iメロディーというMIDI(ファイル形式はMLD)のみで、ゲームボーイやワンダースワンなどの携帯ゲーム機と比べると貧弱だが、ないよりはマシである。BGMがあるとゲームの楽しさも倍増だ。

むむむ、ハードの処理速度が遅いぞ!
携帯電話としての本体サイズの小ささからくる放熱の関係や、数百時間の待受け時間が可能でなければならないという省電力設計のため、あまり高速なCPUを搭載できないという制限がある。また、Javaの特徴である仮想のコンピュータを搭載し、エミュレーションをすることで、CPUの違いやプラットフォームの違いを吸収するという本来ならメリットであるものが、実行速度面ではマイナスに出てしまう。

gamelexTV

*本記事は、WindowsCE FANが協力したGamelexでの特集の転載です。


携帯ゲーム機にライバル登場? Java搭載携帯"503i"ってなんだ? 第2回

Reported by KATSUO


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3101d)