携帯ゲーム機にライバル登場? Java搭載携帯"503i"ってなんだ? 第4回

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2001年2月25日(日)版

携帯ゲーム機にライバル登場? Java搭載携帯"503i"ってなんだ? 第4回

短期集中連載 Gamelex & WindowsCE FAN協力企画

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さて、ここまでに色々と“iアプリ”にできることに関して書いてきたけれど、お手軽にできるというプラス面点、10KBという容量制限や実行速度の問題というマイナス面を考えると、やはりプレイステーション2やドリームキャスト(嗚呼……)のようなバリバリ高速&大容量のものはムリ。一番適しているのは、初期のファミコンゲームやそのまた昔のアーケードゲームのような“オールドゲーム”だろう。
 実際、先に記した本体発売同時リリースタイトルのラインナップを見てみると、タイトーの『スペースインベーダー』を始め、ナムコの『パックマン』、タイトーの『平安京エイリアン』などのメジャーなオールドゲームが名を連ねている。10代の人たちには分からないタイトルも多いだろうけど、20代後半に突入した世代にとっては最高のラインナップ!!
 ま、ここであれこれ語るよりも、まずは遊んでみなきゃ始まらない。編集長川口と同じ“P503i”を入手したオールドゲームマニアの著者は、早速『パックマン』をダウンロードしてみることにした。果たしてその結果は……!?


まずはダウンロード&ゲームスタート! だけど……
 iモードに接続して“ナムコiランド”からのゲームダウンロードはすぐに終了、「さて、遊ぶぞ!」と早速ゲームをスタートした。──が、“P503i”で“iアプリ”のメニューから『パックマン』を選んで、スタート画面がでるまでにかかった時間はなんと約50秒。正直「えっ、こんなに待つの?」というのが感想だ。
 実際は、すべての“iアプリ”に共通の“JAVA Powered”というJava起動のロゴで約5秒。その後、「しばらくお待ち下さい」と言う文字とともに、ダウンロード状況を表すバーがデータを読み込み終わり、『パックマン』のタイトル画面が表示されるまでが約45秒だ。『パックマン』は初回立ち上げ時と、その後も5回に1回はネットに接続するタイプのためにこのような結果になってしまったのだろうが(1度ダウンロードすれば以降はネット接続の必要のないものもある)、それにしても長い。
↓
ちっ、小さい……(画面がな)。
 やっとの思いでゲームのスタート画面にたどりついた。なるほど……、“*”キーを押すことでサウンドのオン/オフができるのか。駅のホームや待合室などの公共の場でも静かに遊べる配慮──さすがだ。あ、ちなみにワンダースワンカラーの『ライムライダー・ケロリカン』も、電源オンの状態ではサウンドはオフになっているんだよな。
 「やっぱり『パックマン』と言えばあのスタート音でしょ!」ということで当然サウンドはオンにしてスタート。“P503i”の前に使っていた“P209is”の着信音も『パックマン』のゲームスタート音に設定していた著者としては当然のこと。
 ついに念願の“iアプリ”版『パックマン』が始まる。おお、あのゲームスタート音も再現されている!! 素晴らしい! と思ったのだが……。画面をみてみると、「えっ、こんなに?」と声をあげてしまうほど画面が小さい。まあ、ケータイだし、液晶だし、画面サイズはこんなモンなんだろうなあ……。
↓
遅すぎる(by アムロ・レイ)……けど楽しい!!
 気を取り直してプレイ再開。──お、遅い。なんて遅さなんだ。その速度は本物の数分の一。サウンドをオフにすると微妙に多少速く動くようだが、それでも十分な速度とは言えない。キャラクターののアニメーションパターンも数種類しかないようだ。まあ、“502i”シリーズのゲームに比べるとゲーム中のサウンドも鳴らせるし、動きも滑らかな気がしなくもないが。うーん、正直ツラいかも。
 ──とまあ、ここまでだいぶネガティブに書いてきたが、その後続けて遊んでいると、ジワジワとハマるハマる。仕事も忘れてず〜っと『パックマン』に没頭してしまいました。ゲームは“速さ”だけじゃないね。もちろん、この『パックマン』以外にもいくつかゲームを遊んでみたのだけれど、やっぱりどれもそれなりに面白かった。うーん、“ゲーム性”という点ではやはりJava対応で広がっているのか?


「ゲームに力を入れている!」と製造元の富士通関係者が語るもうひとつの“503i”シリーズ、“F503i”で遊んでみるとはたして『パックマン』プレイの印象はどうなのか? 筆者はGAMELEX TVスタッフの越後屋T重が購入した“F503i”を取り上げて実験してみた。
 まず“JAVA Powered”のロゴ起動。これは約3秒となかなか。そして問題のデータ読み込み──おお、早い! なんと“P503i”の2倍近い、20秒程度で読み込みを終えてしまった。これは一度に読めるメモリ(ヒープというらしい)の違いなんだろうか? 続いては、ゲーム開始時のサウンドだ。こちらも“P503i”よりもクリアで、実際の音に近い気がする。──が、ここで問題発生。なんとゲーム中でパックマンがドットを食べるサウンドが鳴らない(“P503i”では「ギョギョ」と気持ちよく鳴る)。少し残念だ。
 ゲームの実行速度に関しては、P503iとまったく同一で、反応も鈍いという、これまた残念な結果に終わった。ただし、『スターソルジャー』では“P503i”と比べて“F503i”の方が快適にゲームが遊ぶことができた(キー操作がしにくいという問題はあったが)。グラフィック処理では“P503i”の方が速いとのことなのだが……。きっと『パックマン』ではプログラム側で調整をしているのだろう。


結論!将来的には期待大!!
 ここまでの記事を見て、「“iアプリ”ってダメかも」と思った読者のみなさん、そう決め付けるのはまだ早い。Java対応ケータイならばゲーム機とは比較にならないほどネットワークへの接続が簡単なこと、“iアプリ”はプログラム自体を書き換えられるものだということ(ネット接続が可能なドリームキャストも、GD-ROMに収められたプログラムに手を加えることはできない)を忘れてはいませんか?
 例えば“iアプリ”のサイズ制限である10KBだって、本体プログラムデータそのものをネットからダウンロードして書き換えてしまえば、色々とゲーム内容に変化はつけられる(現に“iアプリ”ではプログラム本体のバージョンアップが可能)。決して10KBという枠に捕らわれているわけではないのだ。もちろんこの場合、先に述べた「ネットに繋がなくても単独で遊べる“iアプリ”ゲーム」という利点は失われてしまうのだが。
 また、今後発売になるソニーの“SO503i”や三菱の“D503i”は、最初に発売された“P503i”と“F503i”よりもデータ処理速度が速くなるようだ。速度を計るベンチマークテストでは、なんと一部の項目で“P503i”の100倍近い速度を叩きだした機種もあるとか。こうした高速な機種が続々と出てくれば、『パックマン』で体感した速度の遅さも改善されていくはずだ。
 余談だが、今年の5月30日には、ドコモの高速データ通信が可能な次世代携帯電話、IMT-2000規格の“FOMA(フォーマ)”が発売になる。この“FOMA”にも、もちろん“iアプリ”搭載の機種がアナウンスされているので、現在のダウンロード速度の遅さも解決されるだろう。“iアプリ”の世界はまだまだこれから、大いに期待したい。

gamelexTV

*本記事は、WindowsCE FANが協力したGamelexでの特集の転載です。


携帯ゲーム機にライバル登場? Java搭載携帯"503i"ってなんだ? 第4回

Reported by KATSUO


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3127d)