 | 画面上部のアイコンが新登場ネットワークアイコン |
■ Pocket PC 2003 の無線LAN機能を体験してみよう 本日、マイクロソフト社から「Windows Mobile 2003 software for Pocket PC日本語版(以下、Pocket PC 2003)」が発表された。その特徴については、別のレビューで紹介済みなのでそちらを参照していただくとして、ここでは、Pocket PC 2003の「無線LAN ゼロコンフィグレーション機能」について、実例を元に、どのように使いやすくなったかを紹介しよう。 ※ 本レビューは、Pocket PC 2003 日本語版の開発中のバージョンを利用しています。 ■ 無線LAN機能は WindowsXPライクに。操作性が劇的に進化 さて、Pocket PC 2003 の無線LAN機能を紹介するわけだが、もちろん、Pocket PC 2002 まででも、無線LANは利用することができた。ここでは、Pocket PC 2003の進化を理解するために、Pocket PC 2002で無線LANの設定を変更する流れをおさらいしてみよう。 ◎ Pocket PC 2002の場合の設定変更手順 (BUFFALO WLI-CF-S11G) - 「スタートメニュー」をタップ
- 「設定」をタップ
- 「システム」をタップ
- 「WLI-CF-S11G設定」をタップ
- 「設定」をタップ
- ここで、ESS-IDを変更。
- 「暗号化」をタップ
- 「暗号化(WEP)」を設定し、パスフレーズを入力
Pocket PC 2002で、メルコのWLI-CF-S11Gを利用する場合、上記のような設定が必要だ。全部で、7回のタップが必要だ。メルコのドライバはなかなかよくできていて、一度入れたESS IDなども一覧に残しておいてくれるため、この程度の手間で設定を変更することができるが、これが、Pocket PC 2003では、どうなるだろうか。 ◎ Pocket PC 2003の場合の設定変更手順 - 画面上部のネットワークアイコンをタップ
- 現れたポップアップで、「設定」をタップ
- 設定済みのワイヤレスネットワークを選択。
 | 1回のタップで、ネットワーク設定バルーンが開く |
|  | 簡単に定義済みの無線LANネットワークを切り替えられるぞ |
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なんと、全部で3回のタップで完了する。しかも、設定ユーティリティの出来にかかわらず、何通りかの無線LAN設定をワンタッチで切り替えることができる。 ちなみに、同様にタップ数だけ数えると、電波の強さを見たい場合、Pocket PC 2002の場合には、4回タップが必要だが、Pocket PC 2003の場合は、1回のタップでOKだ。この差は大きいだろう。 ■ オフィスやホットスポットでの利用がより便利に 以上のように、「ゼロコンフィグ」といっていいかどうかは、微妙だが、従来の無線LANカードの利用に比べれば、随分とシンプルで、使いやすくなった。無線LANが利用できる環境も、家庭内はもちろん、企業内や、ホットスポットなどさまざまな場所に広がってきた。無線LANの魅力は、高速なインターネット接続だ。ホームページのチェックや、電子メールの受信などは、もちろんPHSでも可能だが、やはり無線LANが使えれば心地よい。 今回の Pocket PC 2003 での無線LAN接続性の向上は、Windows XP の普及とともに、無線LAN環境の一層の普及をもたらすに違いない。早く、Pocket PC 2003を持って、ホットスポットに出かけてみたいものだ。
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