Pocket PC 2003がやってきた 入力候補をリアルタイム表示など進化した入力パネル

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2003年6月30日(月)版

Pocket PC 2003がやってきた 入力候補をリアルタイム表示など進化した入力パネル

より自然に、より使いやすく、より高性能に。さらに進化したPocket PC

 ↑↑↑Pocket PC 2003↑↑↑ 

見た目も新しい入力パネル。これがPocket PC 2003標準だ。

■ 入力パネルが進化した〜Pocket PC 2003日本語版 最大の改良点!?

 マイクロソフト株式会社より、Pocket PC 2003 日本語版が発表された。その主な特長として同社が発表しているのは「無線ネットワークの接続機能」、「デジタルメディア機能」、「開発者向けの機能」といったところだが、エンドユーザーにとってインパクトが大きい機能がここには挙げられていない。

 なんと、Pocket PC 2003では、標準の手書き文字「入力パネル」が進化しているのだ。ここでは、Pocket PC 2003日本語版の画面キャプチャを元に、その進化を体験しよう。

※ 本レビューは、Pocket PC 2003 日本語版の開発中のバージョンを利用しています。

■ 3つの入力パネル、候補のリアルタイム表示、ワンタッチ記号呼び出し

 早速だが、Pocket PC 2003日本語版の「入力パネル」を見てみよう。筆者が感じたPocket PC入力パネルの特長は、「3つの入力パネル」、「候補のリアルタイム表示」、「ワンタッチ記号呼び出し」の3点だ。あわせて、手書き文字の認識エンジンもバージョンアップしていると思われるが、このあたりは製品が登場してみて、実際に使い込んでから改めてレポートしたいと思う。

◎ 3つの入力パネル

 まず、嫌でも目に付くのが、入力用のマス目が2つから、3つになったこと。素早い手書き入力を行うとき、2つよりはやはり3つの方が書きやすい。(ちなみに、NTTドコモのPocket PC 2002端末である「musea(ミュゼア)」用に配布されている「Decuma Japanese」は4つのマス目が用意されていて、筆者にとっては使いやすい) また、従来のインターフェースになれたユーザーのために、2つのマス目に戻すことも可能だ。

これが3つの入力ボックスの場合
もちろん従来の2つの入力ボックスも利用可能だ。

◎ 候補のリアルタイム表示

 従来のPocket PCの入力パネルには「手書き検索」と「手書き入力」の2つのモードがあった。1マスに手書きで入力しながら、候補を捧持する「手書き検索」と、2マスに交互に手書きしていく「手書き入力」の入力方式には、一長一短があり、ユーザーによって好みの分かれるところだった。

 しかし、下記を見てほしい。なんと、Pocket PC 2003日本語版の「手書き入力」パネルでは、「手書き検索」の要素がドッキング。マス目に手書き文字を書いている側から、上部に入力候補が現れるようになった。一通り手書き文字を書いた後、認識が間違っていたら、候補欄から正しい文字をタップするだけで、その文字が入力される。一度入力された後でも、候補欄をタップすることで正しい文字に置き換えることができるぞ。
 ただし、「Decuma Japanese」と違って、一文字前を修正するには、インライン入力の文字の前をタップする必要がある。入力欄だけで修正することはできない。しかし、標準の入力パネルがこのレベルになってきたことは、Pocket PC の文字入力においてはレベルの底上げにつながる。大変好ましいといえるだろう。

入力候補がリアルタイムに表示される。
修正したい場合は、パネルの上の候補をタップするだけ。
手書き検索の長所をうまく手書き入力に融合している。

◎ ワンタッチ記号呼び出し

 最後に、今までこうなっていなかったのが不思議なくらいなのだが、記号の入力が容易になった。手書き入力からでも、右隅のアイコンをタップするだけで、すぐに記号入力のテンプレートが現れる。これらの文字はいずれも手書きで苦労して入力するよりも、このパネルを呼び出して入力したほうが簡単だ。この点は、現在 Pocket PC 向けに提供されている入力システムの中で、もっとも優れた工夫だといえそうだ。

右下のアイコンをタップすると瞬時に
現れる記号入力パネル。
URLや電子メールなど、ほとんどの記号が揃っている
もう一度右下のアイコンをタップすれば瞬時に入力パネルに戻る。

左利きの場合「全て」「英」「数」「半角」の切り替えバーが右側に。

■ さらに左利きユーザーのためのオプションも

 さらに、筆者のような左利きのユーザーにも優しい、「左手」オプションも登場した。左利きだからといって、手書き入力の認識の癖が大きく変わったりするわけではないようだが、文字種の切り替え位置が左右で反転し、文字を書きながらでもタップしやすい位置になる。

 左利きユーザーとしては、本音では、実効性は「?」という感じではあるが、その配慮は大変ありがたい。そのうち、左利きならではの線引きの癖などにも対応されると信じたいものだ。ちなみに、さまざまなPDAがこれまで登場してきたが、左利きのユーザー向けのオプションを用意してきたのは、Pocket PC 2003が初めてではないだろうか。(Linuxでないザウルスは使ったことがないのではずしているかもしれないが)

■ 終わりに

 まだそれほど使い込んでいないので、認識率の向上については、まだ体感するに至っていない。変換候補を表示する機能により、入力のテンポがよくなり、ストレスが減ったことに変わりはないが、まだまだ外付けのキーボード入力や、CLIE PEG-TG50などのミニキーボードに比べて、それよりストレスが低いとも言い切れない。しかし、この調子で改良されていけば、あるいは現時点でも、標準の手書き入力においては、他の PDA に比べて、アドバンテージがあるといってもよいレベルになっているように思う。

 実際には、ぜひ実機が店頭に並んだときに、各自でその入力効率の変化を体感し、判断していただきたいものだ。



Pocket PC 2003がやってきた 入力候補をリアルタイム表示など進化した入力パネル


Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3900d)