CASIO 「CASSIOPEIA E-3000」 その録音機能を徹底検証!

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2003年7月13日(日)版

CASIO 「CASSIOPEIA E-3000」 その録音機能を徹底検証!

 

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■ 実用域に達したPocket PCの録音機能

 ほとんどのPocket PCには、お約束のように録音機能が備わっている。しかし、実際に使用してみるとノイズがひどく、音声を判別するのにも一苦労、などという代物も多い。音質だけではない。記録できる容量、バッテリの駆動時間、使い勝手、どれをとっても一般に売られているICレコーダーとは比肩するべくもなかった。
 しかし、このカシオペア E-3000(以下、E-3000)を使ってみて、私はようやく満足に足る録音機能を備えたPocket PCと出会うことができたと思った。軽く使用してみたところ、少量のノイズが気になるくらいで、近くはもちろん、少し離れた場所からの音声も聞き取ることができるレベルに達していたのだ。だが、ちょっと使ってみただけでは本当の使い勝手はわからない。そこで、さまざまな角度からE-3000の録音機能を検証し、実験してみることにした。

■ 録音できる容量

 E-3000のメモリは64MB。そして、1分間の録音に使うデータ容量は、録音内容にもよるが約0.6MBといったところ。単純に計算すれば100分ほど録音することが可能だが、メモリのうち10MBほどはプログラム実行用に割りふられているため、実際に使用できるのは50MBほどだ。つまり、E-3000で録音が可能な時間の目安は約80分である。とはいえ、これでも決して多いとはいえないこともたしか。システムの設定でメモリの割り当てを変更すれば、5分程度の延長も可能だが、長時間の録音がどうしても必要な場合は、外付けのメモリを増設したほうがよいだろう。
 ちなみにE-3000のバッテリ駆動時間は、CPUの周波数設定にもよるが、だいたい6〜8時間である。通常の使用に限定すれば、バッテリがあがるまえにメモリがいっぱいになってしまうだろうからさほど気にすることはないが、留意しておきたい。


メモリの設定画面
ここで割り当てを変更することができる

■ マイク感度の設定

 E-3000ではシステムの設定から、マイクの感度や録音音量をいじることが可能だ。ここで注意が必要なのはマイク感度の設定である。私の使用してみた限りでは、目盛りを小から2つか3つのところにあわせるのがベストと感じた。それ以上にしてしまうと、周囲の雑音まで大きく拾ってしまうので、逆に音声が聞き取りづらくなる傾向がみられたからだ。
 もちろん、これらの設定は使用する環境によってどれが適切かは変わってくる。どの設定がベストか、ご自分の使用する環境にあわせて試行錯誤することをお勧めする。

マイクの録音設定
ベストポイントを探ろう

■ 実際のミーティングでの使用

 では、実際の使用感覚はいかほどのものだろうか。早速、WindowsCE FANのミーティングでE-3000を使ってみることにした。

なかなか見れない?
WindowsCE FANのミーティング風景
ひっそりと活躍中のE-3000

 WindowsCE FANのミーティングはだいたい2時間程度。E-3000の録音容量は先に述べたように80分だ。これでは、途中でメモリが足りなくなることは確実だったので、連続で録音するのでなく、雑談では録音をストップし、テーマごとや重要と思われる発言の際にピンポイントで録音していくことにして、なんとか無事に2時間のミーティングを終えることができた。
 だが結果的に、この録音方法が功を奏することとなった。E-3000では、連続で録音されたデータを後から編集したりすることは不可能だ。つまり、あらかじめテーマごとに分割して録音したほうが、データの整理がしやすくなったのだ。怪我の功名だが、これもまた使いこなしのひとつといえる。
 録音のクオリティに関してはとくに問題なし。多数の発言が重なった場面などで聞き取りづらくなることもあったが、おおむね良好だったといえるだろう。ミーティング内容の再確認や、自分の考えをまとめたりするのに十分活躍しそうだ。

 以上、E-3000の録音機能についてみてきた。まだまだ改良の余地はあるが、Pocket PCの録音機能を実用域にまで高めてきたE-3000の功績は高く評価したい。Pocket PCの持つ多機能性のひとつとして、これら機能のさらなる発展に期待しよう。



CASIO 「CASSIOPEIA E-3000」 その録音機能を徹底検証!

Reported by shindo


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (4142d)