期待の新サービス「モバイルIP電話」 この注目にこたえられるか!?JM-NET

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2003年7月19日(土)版

期待の新サービス「モバイルIP電話」 この注目にこたえられるか!?JM-NET

WIRELESS JAPAN 2003

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■お得なIP電話のモバイル版

 同じキャリア同士の通話なら通話料金がかからないという、これまでの固定電話の概念を覆したIP電話。最近では、様々な通信事業者よりIP電話のサービスが提供され、利用するユーザーも増えてきている。

 しかし、自宅などに固定されているIP電話では、使う場所も使う時間もある程度限られてしまい、結局のところ固定電話より携帯電話代の方が節約したいと思っているユーザーも多いことだろう。

 そこで、WIRELESS JAPAN 2003の気になる次の話題として、かねてより様々な話題()を振りまいているジャパンメディアネットワーク(JM-NET)のモバイルIP電話サービスをチェックしてみた。

  • ※「様々な話題」とは?
    今年3月にTBSが「サービスの実現性を強く疑問視する」報道を行ったことに対して、4月にJM-NETが訴え(PFD)を起こしている。ZD-Net や MY-COM の記事でも注意書きがされており、また「2ちゃんねる」などでもこの話題については議論されているので興味のある方は下のリンクからどうぞ。
    (2003.7.20 本レビューを読んだユーザからの指摘により追記)
  • ※自己破産
    自己破産となった。詳細は下記を参考にして欲しい。ジャパンメディアネットワークが自己破産 ITmedia
    (2004.1.21 追記)
JM-NETブースに展示されていたモバイルIP電話端末。これらはデザインモックの段階なのでサービススタート時の端末とは異なる。

■どんなサービスなの?

 JM-NETブースでは、「JMmobcom」というPHS + 無線LANのデュアル対応携帯端末を利用しモバイルIP電話を実現するサービスを提供するとしており、今回のデモではPocketPCベースの端末が使われていた。通話には、ホットスポットのあるところではIEEE 802.11b準拠の無線LAN、ホットスポットのないところでは定額PHSを利用するという。

 気になる利用料金は、基本料金が4,000円のシンプルプランと無料通話が最大24時間分含まれる 8,800円のバリュープランが用意され、通話料は携帯電話・固定電話へは一律24円/3分、JMmobcom同士なら無料となっている。

 固定電話への通話料はこれまでのIP電話に比べて割高となっているが、JMmobcom同士ではIP電話の特色を活かし“無料”とお得な上、携帯電話への通話も24円/3分と他のIP電話や通常の固定電話に比べてコストパフォーマンスに優れている。さらに、インターネットへの接続も無線LANや定額PHSを利用しているため通信料金はかからず、これまでの携帯電話のようにパケ代を気にしなくてもよくなる。

 また、説明員によると、将来的には完全定額のサービスを導入する予定で、その際の料金は全て込みで12,000円〜13,000円くらいを見込んでいるという。よく携帯電話で通話する方で毎月の明細書が気になるという方にとっては、使い放題で12,000円という価格設定は魅力的なのではないだろうか。

PocketPCベースの専用端末のため、PocketIEなども使える。しかも定額制なのでパケ死にすることもないぞ
ケータイ各社との料金比較。コストパフォーマンスはピカイチのようだ


■いつから使えるのか

 エリアの問題やキャリアの問題など、まだまだ謎の多いJM-NETのモバイルIP電話サービスだが、サービス開始は8月25日と意外とすぐの日程を予定している。その際、それぞれの端末に割り当てられる番号は「050番号」ではなく、独自の番号を採用するという。

 商用化も間近ということで、会場では実際に「JMmobcom」と携帯電話での通話デモを行っていた。通話品質については、それほど良いというものではなかったのだが、これは端末から拾った音を会場へ流す際のスピーカーの問題で、実際にはクリアな音質での通話が可能だという。

 また、同社の遠隔監視システム「JMsurveillance」との連携も可能で、JMmobcom端末上でカメラ映像を動画で確認することができる。このようなシステムも備えることで、企業に対してもメリットをアピールすることができるだろう。

 以上のようなJM-NETの「JMmobcom」は、料金的なメリットはあるにせよ、一般ユーザーには分からない部分も多く、端末の大きさやホットスポットのエリアなど問題も山積みで普及するには多少の時間を要するだろう。どのくらいの携帯電話ユーザーがモバイルIP電話に魅力を感じ利用するか、今後の同市場から目が離せないぞ。

実際にJMmobcomとケータイで通話を行っていた。どちらからの着信も可能で、音もクリアだという
JMsurveillanceのカメラ画像を動画で確認することが可能。モバイルIP電話は市場に受け入れられるだろうか


■今使っているケータイが即IP電話に!?

 JM-NETのブースには「JMmobdem」なるものも展示されていた。これは、今使っている携帯電話に装着することで携帯電話をモバイルIP電話としても使えるというアダプタで、月々の料金を完全定額にできるというものだ。こちらも、「JMmobcom」同様8月25日サービスインを予定しており、JMmobcom以上に来場者の注目を集めていた。

 利用料金は携帯電話の基本料金 + JMmobdemの利用料金の合計で7,000〜8,000円くらいを予定しており、これだけ払えばかけ放題という夢のようなサービスだ。しかも、着信には従来の番号が使え、携帯電話や固定電話を問わず発信が可能だという。

 と、ここまで説明を受けたのだが、正直「なぜこのようなことが可能なの?」という疑問はぬぐいきれない。ということで、説明員の方にもっと詳しく伺おうと思ったのだが、すでに何社かとNDA(秘密保持契約)を結んでいるとのことで、これ以上は聞くことができなかった。

 また、JMmobdemについてはデモも行われず、実機も触れられる状態ではなかったため真相は闇に包まれたままだった。実現されればすごいサービスなのだが、正式なリリースが行われるまでは何とも言えない状況が続きそうだ。

ガラスケースの中に展示される「JMmobdem」。詳細は謎だ
JMmobdemの開発経過が記されたボード。技術的には可能なサービスで、キャリアとの折り合いがつき次第リリースできるという



期待の新サービス「モバイルIP電話」 この注目にこたえられるか!?JM-NET

Reported by カツヤ


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3617d)