【モビデック2003】携帯3Dを後押しするモノ・その2

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2003年9月3日(水)版

【モビデック2003】携帯3Dを後押しするモノ・その2

でそろいはじめた3Dコンテンツ支援環境


■はじめに

 8月28日、29日に東京・表参道の青山ダイヤモンドホールで開催されたモビデック2003。今回は展示されていた3Dコンテンツ作成を支援するソフトウェアテクノロジーとして、キヤノン株式会社の「3D Software Object Modeller」について触れてみよう。

■デジカメで撮影するだけで3Dモデリング可能!

 キヤノン株式会社「3D Software Object Modeller」のスゴイところは、特別なハードウェアなしに3Dモデリングを行えることだ。しかもモデリングしたい対象物のまわりをぐるりとデジカメでパシャパシャっと撮影するだけでデータ採取が終わってしまう。さらに使い勝手がよいことに、その撮影の際に厳密な位置合わせの必要もない。

 写真はキーホルダーに付いている人形を撮影するところだが、スゴイ機能の秘密は人形の置いてある台の下にある計測用マットパターンだ。

 このマットパターンをデジカメ画像中に写しこむことにより、カメラの位置を特定できるようになっている。製品を購入すれば、このマットパターンデータが入手可能だそうで、モデリングしたい対象物にあわせて、プリンタ等で出力して使用できるらしい。

 マットパターンさえ何らかの方法で準備ができて対象物を載せることができさえすれば、自動車や大型トラックさえモデリングできるそうだ。つまり原理的にサイズの上限はないとのことで、これはとても驚異的と言えるだろう。

 モデリング終了後の形状にテクスチャマッピング(簡単に表現するとモデル化された形状に表面の模様を貼り付けること)する場合も、クリックするだけと非常に簡単だそうだ。

 おおよその価格を尋ねたところ、仕事等で目的がはっきりしていて使う頻度が高いのであれば、個人でも手が届きそうな感があった。アクティブなコンテンツクリエイターの方々には手放せないツールとなる可能性もあると思われる。



■携帯専用出力が可能、出力形式も豊富

 3Dモデリングが終了し、テクスチャマッピングが終了したデータは、ジェイフォン(ボーダフォン)やエヌ・ティ・ティ ドコモの携帯電話で採用されている、株式会社エイチアイの3Dポリゴンエンジン『Mascot Capsule Engine Micro3D Edition』用フォーマット出力が可能となっている。これが携帯3Dを後押しすることは間違いないだろう。

 他にも、VRML、Shockwave3D、3ds max用フォーマット出力が可能なので汎用性が非常に高いと言えよう。


■まとめ

 筆者は3D計測によるモデリングというと、専用の3Dデジタイザが必要と思い込んでいたのだが、デジカメ撮影だけで可能だという展示をみてちょっとした衝撃を受けた。手軽に3D入力が可能になれば本格的な3Dコンテンツが増えてくるのは間違いない。しかも携帯電話も初めからターゲットに加えられている。
 今秋にくるであろうと予想される第3世代携帯本格突入時にどのようなコンテンツが出現するか楽しみだ。
 



【モビデック2003】携帯3Dを後押しするモノ・その2

Reported by かっぴー


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3847d)