液晶パネルで写真も名刺も読み込める 東芝「インプットディスプレイ」

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2003年9月23日(火)版

液晶パネルで写真も名刺も読み込める 東芝「インプットディスプレイ」

次々世代 GENIO に搭載も!? スキャナ機能を持った「インプットディスプレイ」

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■ はじめに

 今回のWindowsCE FAN「WPC EXPO 2003レポート」では、3本目の東芝ブース記事だ。他のメディアではなかなか通り一遍の取り上げられ方になっているが、今回の東芝ブースは、モバイルユーザーにとっては、“東芝が近い将来にもたらすであろう未来”をデバイスという形で見せてくれた。これまで紹介してきた「燃料電池」、「ポリシリコン高精細液晶」、「有機ELディスプレイ」電子書籍リーダー SD-Book、MPEG4モバイルビューワー、MPEG4パーソナルビデオサーバー など、いずれも発表済みの製品が多いが、その分、販売開始は遠い未来のはなしでは「ない」。多くの製品が2004年から2005年までに商品化されるかどうか明暗が別れるのだという。

 そんな中で、「次々世代 GENIO に搭載されるかもしれない」という、新機軸の液晶パネルも展示されていた。東芝は、3ヶ月〜半年に一度は新モデルを投入してくるため、2004年夏モデルに搭載されると仮定した場合、3代〜4代後のデバイスにはなってしまう。しかし、早ければ来年の話かもしれない、新 GENIO シリーズに、この新しい液晶パネルがもたらす可能性をみてみよう。

■ 今度の液晶パネルは、スキャナにもなるんです

 この液晶パネル、下記左上の写真を見ていただくとお分かりいただけるとおり、320 x 240 のQVGA液晶パネルである。この上に、写真を載せて、ふたを閉める。すると、液晶パネルにさきほど被せた写真の映像がくっきりと読み込まれている。

 写真は裏返して読み込ませているのに、向きが反転しないのは、スキャンした後に、映像処理で画像をひっくり返しているからだ。

PDAサイズの液晶パネル。
表示は非常に鮮やか。
液晶パネルの上に写真を載せて
蓋をして、ボタン一発スキャニング。
読み込ませた写真が鮮明に読み込まれている。
元の写真と比べてさらにびっくりする。
サイズも同じだ。
淡いカラーにも見えるが実際にはモノクロ。
階調は細かい。カラー化も遠い未来の話
ではないらしい。

バーコード読み取り、指紋認証、
画面でコピー、などなど広がる用途。

■ 次世代 GENIO eシリーズができること

 実は、この液晶パネルを説明してくれた説明員の方に、「この液晶パネルって、何に使うんですか?」という質問を行ったところ、予想もしていなかった回答が得られた。「液晶パネルが入力デバイスにもなるということで、面白くありません? 携帯電話に載せるのはちょっと難しいし、パソコン用でもないんですが、弊社には GENIOという端末がありまして、これと組み合わせれば写真や名刺がどこでもスキャンできます。」
 とのこと。本当だとしたら、大スクープだ。

 しかも、それは「それほど遠い話ではありません。液晶パネルの値段などはまだまったくの未定なのですが、来年の夏前後にはもしかすると(製品含めて)発表できるかもしれません。」

 写真ではスキャン時に、入力写真の上から蓋をしてからスキャンをしているが、これは必須ではないとのこと。手で押さえるだけでも十分なのだそうだ。また、GENIOに搭載されれば本体をひっくり返して、被写体に被せるだけでも十分だろう。

 現状、実現できているのはモノクロ階調でのスキャンニング機能でカラースキャンには対応していない。しかし、読み込み速度は十分だし、携帯電話やPDA内蔵のデジカメよりも鮮明だ。取引先でもらった名刺をその場でスキャンなんて小技から、小型の時刻表や、地下鉄の路線図、気になったチラシ、その場で書いた走り書きメモなど、GENIOを上から被せてスキャンボタンを押せば取り込めると考えただけでも楽しくなる。

 4インチの大型液晶パネル、128MB内蔵メモリ、内蔵デジタルカメラなど、実は後発ながらも、同社の最新のモバイル技術で、Pocket PC業界に新風を送り込んで、高いシェアを獲得した東芝だけに、この「インプットディスプレイ」の登場にも注目だ。



液晶パネルで写真も名刺も読み込める 東芝「インプットディスプレイ」

Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3103d)