興味をそそる未来の商品が多数 東芝ブース 続・カラー表示の電子書籍リーダー SD-book

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2003年9月23日(火)版

興味をそそる未来の商品が多数 東芝ブース 続・カラー表示の電子書籍リーダー SD-book

次々世代 GENIO に搭載も!? スキャナ機能を持った「インプットディスプレイ」

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■ 「電子書籍リーダー SD-book」をさらに深く

 すでに先週東芝ブースの紹介で「電子書籍リーダー SD-book」を扱った。そこでは、全体のバランスから、ひと段落分しか触れられなかったが、東芝の展示していた電子書籍リーダー「SD-book」は、ユーザビリティはもちろん、映像のクオリティという意味でも、実際の書籍に近い非常に興味深いものだった。

 ここでは、紹介し切れなかった「SD-book」の写真を一挙に掲載して行こう。いずれの写真も、クリックしていただくことで拡大することできる。そのクオリティを実際の目で確認していただければと思う。

同じ液晶パネルなのだが、
パソコンで見るのとは別物。
内容は読まなかったが、
美しくて心が温まるイラストだ
電子デバイスなのだから仕方がないが
中央の継ぎ目が惜しい。
細かなイラスト、淡いラインも
見事に表現
これは本だが、紙じゃない。
電子出版という言葉に初めて
リアリティが宿った。
横からの視認性もいい感じ。
厚みは分厚い単行本くらい。
松下電器産業のΣBookサイズで、
カラーの記憶型液晶だったら即買う。

■ 終わりに

 余談だが「電子書籍リーダー」として旬なのは、松下電器の「ΣBook」だろう。表現能力こそ、白青階調で、漫画雑誌のようなコントラストだが、500g前後の筐体は単行本に比べて十分軽い。しかも、乾電池だけで 10,000ページ以上めくれると言う「記憶型液晶パネル」がすごい。いつでも読みかけのページが開くし、液晶を表示しても電力消費がないため、ゆっくり読んだり、他の事をしていても、勝手にオートパワーオフしているようなことがない。実際 1冊分読んでみると分かるが、文庫本よりははるかに読みやすい。
 現状はまだいわゆる新刊の単行本に比べて、コントラストが甘いのだが、松下電器産業によれば、白黒階調モデルも近いうちに登場してくると言う。

 というわけで、個々のスペックだけ見ていたら気がつかないが、この「ΣBook」は、どんな書籍にでも、あるいは、何十冊分にも変身する魔法の本 (いわゆるメタ・ブック)である。実際、今松下電器様のモニターで利用させていただいているが、単行本が楽に一冊読めてしまうほど快適な読書感だった。加えて、本は何かと場所をとるが、これなら、SDメモリカード 1枚に単行本 数十冊が格納できる。半導体メモリは高価だというが、書籍 100冊分が格納できる 64MBメモリカードは \3,000 - \4,000 くらいなわけで、1冊あたりのコストはわずか 30円-40円ということになる。コピー用紙にしたら、わずか3枚-4枚分のコストなのだから、筆者にしてみれば、メモリカードは高くない。

 この松下電器の「ΣBook」が「文庫」か「単行本」だとしたら、今回の東芝の「SD-book」は「雑誌」であり、「グラビア」であり、「写真集」であり、「カタログ」である。サイズの問題はあるが、質感としては、完全に紙媒体を置き換えるだけの実力を持っている。

 おまけに、写真でもたっぷりご覧いただいたが、このクオリティの画像が、Macromedia Flash で記述してあれば動く。10年後、全ての本はこうなるんだよ、といわれたら、うっかり信じてしまいそうだ。少なくとも、子供の教科書は、すべてデジタルコピーで配られて、ランドセルの中は、これ1台ということもありえるのではないか。

 「書籍」というメタファーだけで、会場ではそれほど高い注目を集めていたように見えなかったが、その実、初めて紙の消費を減らす電子デバイスになるかもしれない。



興味をそそる未来の商品が多数 東芝ブース 続・カラー表示の電子書籍リーダー SD-book

Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3101d)