横にもぐりぐり。チルトホイール採用の最新マイクロソフトマウス登場 Microsoft Wireless Optical Mouse 2.0

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2003年10月27日(月)版

横にもぐりぐり。チルトホイール採用の最新マイクロソフトマウス登場 Microsoft Wireless Optical Mouse 2.0

WindowsCE FANスタッフが最近買ったお気に入り



■ はじめに

 10月24日(金) --。
 ちまたでは、Microsoft Office 2003 の発売日かもしれないが、筆者にとっては、新しいマイクロソフト・マウスの発売日である。新しいマウスは、何度か WindowsCE FAN 上でもお伝えしているとおり、ホイール部分が横にも動く「チルト」機能がついたマウスだ。

 早速購入してきたので、簡単にその使い勝手を紹介してみよう。

■ Microsoft Wireless Optical Mouse

 今回発売されたのは「Microsoft Wireless IntelliMouse Explorer」と「Microsoft Wireless Optical Mouse」の2機種だ。それぞれ、「Microsoft Wireless IntelliMouse Explorer」には、「メタリックグレー」「プラチナシルバー」「メタリックブルー」の3色が、また「Microsoft Wireless Optical Mouse」には、「メタリックレッド」「ブルームーン」「アクアブルー」「スチールブルー」の4色がラインナップされている。

 筆者が購入してきたのは、「Microsoft Wireless Optical Mouse」の「アクアブルー」と呼ばれるカラーのものだ。これは現在使っている「ブルー」の「Microsoft OpticalMouse」に風合いが似ていることで決めた。


■ パッケージの中身はこうなっている

 早速だが、「Microsoft Wireless Optical Mouse」パッケージの中身を紹介しよう。パッケージの中には、本体の他、パソコンと接続するためのベースステーション、それから、乾電池、ドライバCD-ROM、マニュアルがある。基本的に充電池派の筆者としては、必ずしも全員に必要がない乾電池のバンドルには無条件で賛成しているわけでもないのだが、手元にたまたま電池がないこともある。買って、パッケージを開けて、「おお!」と盛り上がったときに使えないのは、すごく残念。そういう意味では、電池がバンドルされているのは嬉しいことだ。やはり、環境上問題があるとはいえ、必要悪なのだろうか。


■ まずはドライバのインストールが必要

 ちなみに、「Microsoft Wireless Optical Mouse」を購入すると、そのベースステーションのPS2コネクタにシールがついている。このメッセージをきちんと読んでもらえばなんら問題ないのだが、「PC本体に接続前する前に、ドライバをインストールしてほしい」という内容が書かれている。ちなみに、これを破ったらどうなるか、というのは、試していないのだが、おそらく、本体接続時にドライバが誤認されてしまうのだろう。そうなったら、一度デバイスマネージャを開いて、いったんドライバを削除して、再度インストールと言うことにもなりかねない。基本的に面倒なので、注意には素直に従うことをお勧めする。

 また、CPU切り替え機(キーボード/マウスを切り替えるもの) を使っているユーザーは、切り替える可能性がある全マシンにドライバをインストールする必要がある (と思う)。

■ 一本でいい乾電池

 ドライバをインストールし、ベースステーションをパソコン本体に接続すると、次は、マウス本体へ乾電池を入れる。と、ここで驚く事実にであった。「Microsoft Wireless Optical Mouse」は、単三乾電池2本入れるスペースがありながら、なんと、1本だけでも動作するのだ。1本目の電池を入れたところで、いきなり赤いセンサが光り始める。驚くなかれ、これで動作してしまうのだ。

中央に1本入れればそれで動作
反対側に入れてもきちんと動作する


■ 「チルト」機能が使えない?

 新しくなったマウスの設定パネルを開くと、そこには、チルトによる横スクロールの感度や、速度 (移動量) を変更するための設定がある。その場で、小さなテキストボックスを開けばスクロールのテストも可能である。

 ところが筆者の場合、この横スクロールが動作しなかった。マウスを接続してリブートし、再度 Windows XP のデスクトップを開いた後でも、ダメだ。さらにいうと、どうやら、勝手に縦スクロールがはじまったり、ウインドウの上下が入れ替わったりした。「うーん」としばらく悩んだ後で、先ほどのマウス設定パネルを見てみると、本体がきちんと「Wireless Optical Mouse 2.0」として認識されていない。

この状態ではWireless Optical Mouseを
認識していない
ようやくWireless Optical Mouseが
認識してされた

 筆者の場合、CPU切り替え機として「corega」の「CG-CKVMU4」を使っている。今、corega(コレガ)ページを見ると「CG-CKVMU4-pro」と書いてあるが、これと同一かどうかはちょっとばかり自信がない。実は、この CPU切り替え機が曲者だった。PS/2ポート経由でつないでいるのだが、どうも、新しいマウスのコマンドが理解できないようだ。気がついてから、ベースステーションを USB経由でパソコンに接続したところ、あっさりと動作するようになった。ちなみに、マウスのプロパティにも、こんな風に2種類のマウスが表示されるようになった。(キーボード切り替え機も接続してあるため)

 ちなみに、この「CG-CKVMU4」は、「CPU切り替え機: Keyboard、VGA、Mouse、USB」と、キーボード、モニタ、マウスに加えて、USBの切り替えが可能である。ただし、USB切り替え機能は、キーボード、モニタ、マウスの切り替えとは同期していないので、今ひとつ不便ではある。とはいえ、USBを差し替える手間に比べると、キーボードショートカットで切り替えできるので、圧倒的に楽である。ちなみに、自宅では、廉価版の「CG-CKVM4」を使っている。こいつでは、USB接続の切り替えは行うことができないので、こんな芸当はできない。「USB」がない分、ACアダプタが不要と言うメリットはあるものの、少し残念だ。まー、「Wireless Optical Mouse 2.0」対応のものが発売されたら買い替え時なのかもしれない。

■ うわさの「チルト」使い勝手はどうだ?

 CPU切り替え機のため、ちょっとばかり手間取ったが、ようやく「チルト」機能が使えるようになった。すぐには指が慣れないため、意識しないとチルト機能を試すこともできない。まだ、チルト機能がでて間もないせいか、多くのソフトが対応しているわけではない。まず、対応しているソフトは、Internet Explorer 6.0 や、Windows Explorer だ。これらは、自然に横スクロールを利用することができる。

 次に、Microsoft Office 製品。PowerPoint や、Excel と言ったソフトで「チルト」機能による横スクロールが利用できる。ここではちょっと問題があった。あくまで筆者の感覚に過ぎないが、PowerPoint で利用したい横スクロールの感度と、Excel で利用したい横スクロール感度が微妙に違うのだ。PowerPoint にあわせると、Excelではスクロールしすぎ。反対に Excelにチューニングすると、PowerPoint での動きが鈍すぎた。

 また、現時点では、Adobe Acrobat Reader 6.0 や、Adobe Photoshop 7.0ではチルトによる横スクロールに対応していない。さらに、マイクロソフト製品でも Microsoft Visio では横スクロールできないし、Microsoft Project 2002 では、横スクロールこそするものの、期待している場所を横スクロールさせることができなかった。

※ ソフトウェアの動作についてはいずれも 2003年10月24日時点のものです。その後のパッチ等で「チルト」に対応する可能性が高いと思われます。

■ マウスとしての使い勝手

 おまけながら、マウスとしての使い勝手もレポートしておこう。「おまけ」というが、筆者からすると、「チルト」という目新しさ以前に、マウスとしての使い勝手がどうなっているか、というのもよほど大事な点である。

 特に「ワイヤレス」と言う点には要注意だ。筆者は以前、ロジクールのワイヤレスマウスを買ったことがあったのだが、その反応の悪さにあっという間にお払い箱 (後輩にプレゼントした) になってしまった。なんせ、マウスを動かしてから、反応し始めるまでに「起動時間」が存在する。省電力機構なのかもしれないが、これが非常にうざったかった。マウスの追従に、ほんのほんの、本当にわずかだが遅延があるのも気に入らなかった。おまけに、単四電池が2本も入っていて、重たいのも困りものだった。Photoshop なぞを使っていたら、わずか30分くらいで手首が疲れてくるのだ。ワイヤレスというものの利便性は理解できたが、これじゃ仕事にならないと言うわけで、わずか3日で手放してしまったのだ。

 その意味で、筆者が愛用している「Microsoft Optical Mouse」と比較した場合の違いについて、ざっくばらんに書いてみよう。

  • マウスが重たい
     「Microsoft Wireless Optical Mouse」は、ワイヤレスを実現するために、単三電池2本を内蔵する。これははっきりいって重たい。しかし、前述したように、実はチルトホイール対応の「Microsoft Wireless Optical Mouse」は、単三電池一本入れれば動作させることができる。元々軽量なマイクロソフト・マウスだけに、単三電池一本くらいだと、筆者の場合はかなり許容範囲に近い。
     もっとも、モバイル用の小さくて軽いマウス等が好みの方には絶対にお勧めしない。筆者も、長時間の利用には、従来のマウスも併用するのではないかと思っている。
  • 感度・追従はかなり良好
     マウスの追従速度はいい感じだ。
     というか、しばらく使っているうちにワイヤレスだということをつい忘れてしまうくらい、従来の有線型のマウスとまったく変わらないのである。ワイヤレスマウスと言えば追従性が悪いと思い込んでいた筆者にとっては、これはかなりの驚きだった。今のところ、省電力になってそこからの復帰が遅いと言う悪印象もない。もっとも、単にスリープするまでの時間が長いだけなのかもしれない。
  • ひっかかりのないホイール
     マイクロソフトの「IntelliMouse」シリーズ以降につけられた「ホイール」は、回転させると、軽い「ごろごろ」感がある。マウスの設定と、アプリケーションにもよるが、筆者の今の設定だと、この最小メモリ分、ごろっと転がすと、Internet Explorer で、5行程度スクロールする。このデジタル的な感触は悪くない。
     一方で、新しい「Microsoft Wireless Optical Mouse」では、このホイールのひっかかりがなくなった。これは、賛否両論あるところだろう。筆者もあまり気分はよろしくない。しかし、使ってみると、違和感がないのも事実だ。「IntelliMouse」が登場した頃のCPUは、Pentium 166MHz 程度のプロセッサに、今となってはほとんどアクセラレーションともいえないグラフィックチップの組み合わせだった。その頃は、精一杯のホイール処理だったかもしれないが、Pentium4 3.0GHz 時代 (筆者は、AMD Athlon 2500+だ) に、FF XI(ファイナルファンタジーXI)がぐいぐい動くグラフィックボードにとっては、ホイールのアナログな回転を、そのまま素直に Internet Explorer の画面移動量に変換するだけのパワーがあるようだ。若干新しい印象があるが、それが原因で使い勝手が悪くなったという感じはしない。
     かといって、すごく便利にも感じない。
     微妙なところだ。

■ トータルとしての新しいマイクロソフト「チルト」マウス。

 WindowsCE FAN の他のスタッフに聞くと、マウスというものは、あんまり買い換えないものなのだそうだ。筆者も、そんなに買い換えているわけではないのだが、自宅用、仕事用、データセンタ用など、ロケーションごとに複数のパソコンや、サーバーを持っているために、必然的にマウスを買い足すことも多い。平均すると年間2個〜3個ほど買っていて、やはり多い方であるらしい。

 文章を書いたりしているときには、キーボードショートカットだけで、ほとんどの処理を行ってしまうので、ほとんどマウスに触らないのだが、一方で、PowerPoint や、Photoshop を使ったり、ホームページを見たりするときはマウス一辺倒になる。その利用時間も半端ではない(1日 16時間を越えるのが常だ) からか、マウスのスイッチがへたるのも早い。

 ということも含めて、これまで多少の浮気もしながらも、マイクロソフト・マウスを愛用してきた。マイクロソフト「Microsoft Natural Mouse」という名称だったと思う、なすび型になってからは、基本的にマイクロソフト・マウスだけを愛用している。その中で、マイクロソフトは何度かマウスの世界に、革新的とも言える変化をもたらしてきた。

 歴史的に見て、マイクロソフトマウスのすごい成果は、「ホイール」と「IntelliEye」と呼ばれた現在のマウスのスタンダード形だを作ったことだ。特にホイールは、Internet Explorer 3.0だったか、4.0 以降、Windows NT4.0 の Service Pack でもサポートされ、Windows OS の操作性向上に大きく貢献した。ホームページ・デザインにおいて、縦スクロールというのは、横スクロールに比べて圧倒的に許容されることが多いが、そのひとつがこのホイールにあることは間違いないだろう。

 その後も、マイクロソフトでは、5つボタンの「IntelliMouse Explorer」などを発売しているが、いずれも、左利きの筆者には利用しづらいものがあった。ホームページの前後移動などをマウスに割り当てることもできるという発想は面白かったが、なんせ、左利きの場合には、そのボタンを小指で操作する必要があるのだ。普通はできない芸当である。
 そうした中で、久々に「チルト」という新機能を持って登場してきた「Microsoft Wireless Optical Mouse」は、筆者にとって注目すべき存在だった。正直、それなのに「なぜ、ワイヤレスなんだ」とも思ったが、単三電池一本でも動作し、レスポンスが速い、このマウスならば、ワイヤレスでいいんだ!というマイクロソフトのスタンスもわかる。

 特に、この秋発売される「Windows XP Media Center Edition」では、標準ユーザーインターフェースが、キーボード+マウスから、「リモコン」に変わる。リモコンといえば、テンキーと4方向キーだ。そうした中で、マウスも横方向に優しい機構を備えるのは自然な流れだったかもしれない。対応ソフトがまだまだ少なく、横スクロール頻度が多いソフトが対応していないのは残念だ。しかし、Microsoft Excel、PowerPoint を XGAスクリーンで利用しているユーザーにとっては、十分元が取れる投資になるのではないだろうか。また、現時点で対応していないソフトも、1年を待たずして、「チルト」対応になっていくのはほぼ間違いないだろう。おそらく2年程度の時間をかけて、「チルト」機能は、今後の Windows に欠かせない操作体系になっていくに違いない。



横にもぐりぐり。チルトホイール採用の最新マイクロソフトマウス登場 Microsoft Wireless Optical Mouse 2.0

Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3100d)