■はじめにこれまでは写真を見ながらのレビューを行ってきたが、今回は、独自に搭載されているアプリケーションや、バッテリの耐久力、最新のPXA263プロセッサ 300MHzを積んだ性能面の実力に迫ってみたい。 ■独自アプリケーション
e400には、GENIOシリーズではおなじみの使いやすいランチャー「ホーム」や、e400で新たに追加された、高音質・高圧縮での録音が可能な「Voice Recorder」、ビジュアルな世界時計「World Clock」、ヘッドフォンの音量などを調整できる「アドバンスド サウンド」、録音レベルを調整できる「マイクロフォン」などがある。これらのアプリケーションを見ても分かるように、“音”に関してかなりのこだわりを持って作られているのも、e400の特徴と言えるだろう。 なお、GENIOシリーズではおなじみの音声読み上げアプリ「GENIO SPEECH」は、ROM内蔵ではなく、CDに収録されている。  | | Voice Recorderで録音したものと、Pocket PC 2003に標準搭載の「ボイス レコーダー」で録音したものと聞き比べてみると、ノイズなどは確かにVoice Recorderの方が低減されているように感じた |
|  | | アドバンスド サウンドでは、ヘッドフォンの左右ボリュームだけでなく、高音/低音の音質調整まで可能になっている |
|
 | | マイクロフォンでは、“インタビュー”“会議室”を切り替えるだけでなく、ユーザーがオートゲインコントロール、ブースト(入力音量の増幅)なども自由に設定できる |
|
■プロセッサ
CPUに最新のPXA263プロセッサ 300MHzを搭載、さらにXscaleに最適化されたPocket PC 2003を採用しているということもあり、標準搭載アプリの使用時、フルフレーム動画の再生時、いずれも動作は非常に快適だ。しかし、ベンチマークの定番ツール「BMQ」にてベンチマークを行ったところ、意外なほど数値が伸びなかった。 | | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | | Inte. | 906 | 911 | 911 | 907 | | Float | 82 | 82 | 81 | 82 | | Draw | 220 | 220 | 220 | 220 | | Windows | 186 | 184 | 183 | 193 | | Memory | 943 | 947 | 946 | 949 | | Total | 467 | 468 | 468 | 470 | BMQ公式サイト上に寄せられたベンチマーク結果と比較すると、この数字は、PXA255プロセッサを400MHz動作させたPocket PC 2002採用機「GENIO e550G」よりも若干低い。しかし、実際には、アプリケーションのキビキビとした動作は、国内発売が予定されている新機種の中では最速と思われるPXA263プロセッサ 400MHzを積んだMio 558と変わらない。必ずしもこのベンチマーク結果を気にする必要はないだろう。 ■バッテリ
バッテリは取り外しのできない内蔵型で、980mAhという変則的な容量のものが使用されている。非常に薄い筐体であることを考えると、やむを得ない気もするが、最近は取り外しができる機種も多く、やはり残念な気がする。ここでは、動画と音楽の連続再生によって、バッテリの能力を検証してみたい。 SDカード上のMPEG1ファイルを「PocketTV」でリピート再生した連続動画再生テストでは、バックライト最大/音量最大という条件で、再生不能になるまで160分の再生が可能だった(実際には147分でバックライトがオフになり、事実上視聴が不可能になった)。3時間程度の動画再生が可能な機種はほかにもあるが、こうした数値は、バックライトオフという現実的でない条件下でテストを行ったものであることが多い。条件が厳しい点と、さほど大型とは言えないバッテリ容量を考えると、e400のバッテリはじゅうぶんに優秀と言えるだろう。 連続音楽再生テストに関しては、液晶をオンにしたまま聴く人もいないであろうという理由から、「Windows Media Player」の機能を利用して、液晶オフの状態で行った。利用したのは190kbpsでエンコードされたMP3ファイルだ。もちろん音声は最大にし、ヘッドフォンは接続している。結果としては、こちらも優秀で、再生がストップするまで、520分(8時間40分)の連続再生が可能だった。ちなみに、この時点でのメインバッテリの残量は14%だった。 なお、本機はメーカーからお借りした評価機であり、バッテリの状態も製品版の工場出荷時とは異なることをあらかじめお断りしておく。
|