DataPlay は夢か、現実か? CES2001の試作機から考察する その1

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2001年3月5日(月)版

DataPlay は夢か、現実か? CES2001の試作機から考察する その1

【CES2001特集】 新記録媒体「DataPlay」がやってくる

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■ はじめに

 これまで2回にわたって、2001年に登場する新記録媒体「DataPlay」について紹介してきた。「DataPlay」は、500円玉サイズながら、DVDの技術を応用し、500MB の容量と、CD-Rのように1回だけ書き込み可能な特徴をもつ。メモリスティックや、SDメモリなどが半導体メモリカードで次世代の標準メディアの地位を狙うのに対し、圧倒的なコストパフォーマンスで、音楽や、ビデオの記録媒体としての標準的な地位を狙っている。

 さて、これまでもこうした「夢のような話」というのは、数多く語られては消えていった。果たして、この「DataPlay」は実現されえぬ夢なのか、それとも手の届くところにある「現実」なのか? CES2001の会場に展示された「DataPlay」対応の試作機から、DataPlay の実現性を検証してみよう。

■ Rio600/800 DataPlay Backpack

 人気のMP3プレーヤー、Rio600/800 用の DataPlay バックパックだ。Rio600 を持っている方はすでにご存知だろうが、Rio600/800 は、本体にバックパックと呼ばれる拡張ユニットがある。通常はここに 32MB メモリパックなるものをつけて、64MB として利用したりするわけだ。Rio800用には現在 384MBメモリパックなども発売されるようだが、この部分に 500MB の DataPlay 対応パックとして展示されていた。

人気の Rio600/800用の
DataPlayバックパック
拡大するとよく分かるが、かなり分厚い。
GFORTの1.5倍厚

 展示を見た限り、このバックパックはでかい。バッテリが大きいのか、ドライブそのものが大きいのかまでは分からなかったが、本体の厚さの約2倍弱のバックパックで、少なくとも胸のポケットに入るサイズではない。ポケットでもちょっと苦しいかなと思うサイズ。これなら、IBM の Microdrive の方がいいかも、と思ってしまう。

■ MPman Music Player MP-D200/100

 MPman は、今の MP3 プレーヤーというコンセプトをはじめて実現した由緒あるブランドだ。こちらの方は、Rio と違って、非常に綺麗な形で DataPlay ドライブが内蔵されていた。大きさも E-700 サイズと、ソニーのネットワークウォークマンや、松下、東芝の SDメモリプレーヤーと比較すると大きいが、持ち運ぶのは難しくない大きさになっていた。

MP3プレーヤーはここから始まったともいえる
MPmanも DataPlay 対応版
2モデルある。

◎ MPman Music Player MP-D200

主な機能:
・対応フォーマット: MP3, AAC, WMA
・メモリ容量: 500MB DataPlay Disc
・FMラジオ・トランスミッター内蔵
・リモコン付きイヤホン
・Bluetooth 対応

◎ MPman Music Player MP-D100

主な機能:
・対応フォーマット: MP3, AAC
・メモリ容量: 500MB DataPlay Disc
・リモコン付きイヤホン
・ジョグダイヤログ

■ Ritek Multi-format Digital Music Player

 こちらは、MPman より若干縦長のサイズながら、録音機能あり、さらに、対応するオーディオコーデックも MP3 のほか、AAC、WMA、ADPCM など大変豊富である。リアルの Real 、ソニーの ATRAC3 以外のメジャーな方式はすべてカバーされていると言って過言ではない。
 こうしたサイズのプレーヤーに、500MB の DataPlay ドライブが搭載することができるというのはすごいことだ。

◎ Ritek Multi-format Digital Music Player

主な機能:
・5-band イコライザ
・耐振動バッファ 120秒間
・対応フォーマット: AAC, AC3, ACELP, ADPCM, MP3, WAV, WMA
・SDMI対応
・USB接続機能
・低消費電力モード
・マグネシウム・アルミニウム合金ケース
・ADPCM録音機能搭載

■ CMC Music Player MF-200/250/300

 外見は、Rio500 などとほとんど変わらないサイズ。厚みは若干分厚くなっている。


◎ CMC Music Player MF-200/250/300

主な機能:
・InterTrust 対応
・500MB DataPlayドライブ対応
・FMラジオ内蔵
・USB接続機能対応

■ まとめ

 Rio600/800 のバックパックのサイズはちょっと使いたいとは思わないくらいの大きさとなっている。これは、バックパック自体の設計が、Rio600 の本体とは分離されている設計になっているせいだと思われる。自由度が高い拡張が可能で、バッテリなども自由に拡張できる Rio600 の設計は非常に優れていると言えるが、本体のサイズは大きくなる傾向らしい。

 その他のシリコンオーディオプレーヤーのサイズは、いずれも、一昔前の Rio500 などの MP3 プレーヤーとほぼ同サイズか、一回り大きい程度。PocketPC などの大きさと変わらぬサイズで、いまさらのように DataPlay のドライブのコンパクトさに驚かされる。
 ただし、どの機種にしても、連続駆動時間については触れられておらず、DataPlay に楽曲ファイルを格納した場合、連続何時間再生できるか、などの問題点は不明だった。また、こうしたコンパクトなサイズのプレーヤーがいずれも動作デモを行なっていなかったのも気になった。

 振動に対して、MDプレーヤーのように、120秒間のバッファを用意しているプレーヤーもあり、DataPlay の耐振動性能が Microdrive や、最近のシリコンオーディオプレーヤーほど高くないのではないかと、想像させるものもあった。

 この他にも、まだまだ試作機が多数展示されていた。今回は、MP3プレーヤーに焦点を当てて紹介したが、次回は、ビデオプレーヤーなど、従来のメモリカードプレーヤーでは実現できなかった、さまざまな新機能プレーヤーを紹介しよう。



DataPlay は夢か、現実か? CES2001の試作機から考察する その1


Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3824d)