進化したソニー・エアボードこと「Location Free TV」

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2004年1月12日(月)版

進化したソニー・エアボードこと「Location Free TV」

International CES 2004 レポート


■ はじめに

 「いつでもどこでもテレビを観たい」。
 古くて、いまだに究極のスタイルが見出されていない、家電業界の永遠のテーマのひとつだろう。そんな中、ソニーは家中どこでも持ち運んで、テレビを見ることができる「エアボード」を販売している。ベースステーションと、LCDテレビ部を IEEE802.11b無線LANで結び、ベースステーションにDVDや、HDDレコーダをつなぐことで、ライブのテレビ番組だけでなく、録画した番組や、映画など、さまざまな映像を楽しむことができる。

 そんなエアボードの後継機として、ブロードバンド時代により適合する製品に進化して発表されたのが、今回紹介する「Location Free TV」だ。

新コンセプト「Location Free TV」
Location Free TVのフルラインナップ。
右のPDAサイズの小型テレビにも
要注目だ。
米国で日本の番組を見るデモを行っていた。
エアボードの面影が色濃く残る
12型液晶モニタ部。

■ インターネット経由で、「いつでもどこでも好きなテレビ番組」を観られる

 詳細は明らかにされていないが、この「Location Free TV」の最大の特徴は、環境を整えてやれば、自宅外からブロードバンド回線経由で、ベースステーションにつなぐことで、従来家の中でしか見られなかったテレビ番組や、コクーンなどのHDDレコーダに録画した番組を楽しむことができるという点だ。実際、会場でも、日本の番組をインターネット経由で中継し、流すなどのデモが行われていた。

 主な形状は、従来の「エアボード」と大差はない。しかし、デザインは従来のものから少し変化があった。ベースステーションが外付けHDDのような筐体のデザインに変わり、12インチサイズの液晶パネルを持ったモバイル受像機に加えて、小型の子機がラインナップされている。

 ワイヤレス通信も従来のIEEE802.11bから、より高速な通信ができるIEEE802.11a/b/gの3つの方法が利用できるようにアップグレードされた。

 その他の特徴は、同社の展示パネルによると下記のとおりだ。

◎ Location Free TV の特徴

  • 12.1インチワイヤレスモニター
  • SVGA(800x600) タッチパネル付TFT液晶パネル
  • Memory Stick PROスロット
  • デジカメ画像などの静止画と、同社製品で録画した番組等のMPEG1ムービー再生機能
  • Ethernetポート、キーボード用USBポート
  • AV入力と、ヘッドホン端子
  • 長時間バッテリ (実際の駆動時間は不明)
  • 液晶モニタ部の重量は約 2.5Kg 未満
Location Free TVのベースステーション。
IEEE802.11a/b/gの3つの無線LANに対応。
MPEG変換と送信機能も持つ。
右側にはMemoryStick PROスロットや、
USB端子がある。
持ち運び用の取っ手も装備。
さすがにエアボードの積み重ねがある
ために、製品や使い勝手もこなれている。
テレビはやっぱり好みの色、デザインで
選びたい。着せ替え用のパネルも
登場した。

■ 終わりに

 登場した際には、画期的ともいえるエアボードだが、同時期に登場してきたDVD/HDDレコーダーがブレイクしているのに比べると、今ひとつの販売状況のように見える。この「Location Free TV」も、すぐにブレイクするのは難しいだろうが、エアボードを使っている人の評価は高く、テレビはいつでもどこでも持ち運んで好きな番組をみるパーソナルテレビになるようになるとよいと思う。

 一歩間違うと、著作権法を犯してしまいそうな内容だが、きちんとした認証方法を持ち、法的にも問題がないということになれば、それこそテレビの楽しみ方を変える大きな一歩になるかもしれない。



進化したソニー・エアボードこと「Location Free TV」

Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3773d)