シグマリオンIII IE用 Flash Player 6が配布開始に!

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2004年1月14日(水)版

シグマリオンIII IE用 Flash Player 6が配布開始に!

これでさらに用途が拡がるぞ!


■はじめに

 NTTドコモは、1月13日にシグマリオンIII インターネットエクスプローラ(IE)用の「Flash Player 6」プラグインの配布を発表した。


■期間限定で無償配布

 Flash Player 6は期間限定だが無償で配布されている。入手はいつものようにmobileCustomで行えるが、種別が「アプリケーション」ではなく「M-Stageコンテンツ」による提供となっている。そのため無償配布ではあるが、あらかじめ種別「アプリケーション」から「M-Stageコンテンツ購入アップデート」をインストールしておかなければならない。またダウンロードはモペラ(mopera)経由に限られる。

    
図1 ついにFlashPlayer6が期間限定無償で登場
図2 先にM-Stageコンテンツ購入アップデートを適応しておく

 高解像のLCDディスプレイと実用的なアプリケーションを搭載し、『これでもまだノートPCにこだわりますか?』というキャッチフレーズで登場したシグマリオンだが、これまではFlash PlayerがシグマリオンIII用供給されておらず、製品プロモーションや、「ファインディング・ニモ」等話題の映画情報ウェブサイトを自由には見ることは出来なかった。

 発売されてから約半年経つわけだが、同じくWindowsCEを採用したPocketPC向けには米国マイクロソフト社や米国マクロメディア社によりFlash layer 6がフリーで配布されている。シグマリオンIIIはNTTドコモの独自プラットフォームであるため、マクロメディア社よりFlash Player 6のソースコードライセンスを受けて、NTTドコモが独自に移植せねばならなかったので、時間が必要だったようだ。iモードやFOMAのように多機種ではなく、1機種だけのためにこの移植を行ったことに、この機種にかける熱意が感じられる。

■実用度の具合は?

図3 利用可能なコンテンツが大幅増加
 WindowsCE FANではNTTドコモのご好意により実際に試用できたのでパーフォーマンスについて少しふれておこう。

 いろんなサイトを数多く見てまわったのだが、Flashで構成されたウェブサイトを閲覧するには、概ね、使えるレベルに感じられた。ここに見てまわった実際のサイトの画像を掲載することはできないが、ポータルサイトや新聞サイトのFlash広告は問題なく閲覧できた。また映画配給会社のFlashによる映画プロモーションも特に問題はなかった。Flashによるオンライントレーディングのデモも動作したので、シグマリオンIIIとFlash Playerの組み合わせで活用可能な事例が増えるのは確実だろう。

 筆者は正直なところ、手のひらに載るシグマリオンIIIで、出版社が運営しているアイドル紹介など動画が多いFlashコンテンツも楽しむことができたのには感動した。モンキーパンチ氏の「ルパン3世」のサイト等、アニメーションサイトも十分楽しめた。

 動作保証外の裏技でバッテリ動作時間も短くなるが、オーバークロックしてみたり、レジストリの変更によりHTTP1.0同時コネクション可能数を2から4へ増してみると、よりスムーズに閲覧できた。また偶然ある程度動作する他社製品用「Flash Player 5」と比較してみたが、同条件下でパーフォーマンスがかなり高いようだ。

■「概ね」の意味は?

 筆者が「概ね」とかいた理由は、シグマリオンのIEやFlash Player 6自体に何の問題もないのに、サイトのHTMLの書き方や、Flashムービーの作り方により見えないサイトが僅かながら存在したからだ。
 一つは、シグマリオンは通常スタイラスペンで操作するので、「マウスオーバー」と「マウスアップ」の発生の仕方がマウスで操作する場合と微妙に違う。ごく僅かなサイトではあるが、Flashコンテンツ側の動作反応と相性が悪い場合があった。これはシグマリオンIIIだけではなく、Pocket PCのFlash Playerの場合でも同様だ。もう一つは、HTML作成者の親切が仇になるというもので、IEのユーザエイジェントタグ中に「Windows 98」や「Windows NT」というデスクトップOSの記述がない場合、Flash Playerを搭載していないプラットフォームと判定し、わざわざFlash未使用のサイトにリダイレクトしてしくれるサイトが少数あった。しかしほとんどのサイトはWindows名称による判定を省略してしまっているので、影響はほとんど無い。

 PDAや携帯デバイス分野でもFlash Player搭載機種が増えており、その出荷量も増えているので、コンテンツを作る方もだんだん考慮してくれるようになるだろう。そうすれば閲覧者が増え、掲載情報が増える、PDA/携帯デバイスも売れる、というポジティブな動きになるだろう。
 Flashは基本的にベクター描画でスケーラブルなコンテンツなので、異なる画面サイズにも対応しやすい。

■Flash Playerでシグマリオンの活用範囲をさらに広げる

 さて「Flash Player6」と呼ばれる限り、PocketPC用でもシグマリオン用でも基本的にプレイヤーは同じ機能をもっているので、シグマリオンIIIでPocketPC用のFlashコンテンツを利用できる。
 PocketPC用にはオフライン(ローカル)で使用できるコンテンツも多く配布されている。

    
図4 PockePC向けFlashコンテンツも楽しめる
図5 しかしそのままではシグマリオンIIIの画面を有効活用できない

 ただ供給されているFlash Playerは単独のアプリケーションではなくプラグイン形式(ActiveX)であるため、普通はIEを使ってHTMLを介してしかFlashムービーを見ることができない。画面サイズを変更するにもFlash Playerに渡すパラメータを変更するため、HTMLを編集し直さなければならない。そのままでは図5の様になってしまう。

図6 WindowsCE FANで開発したFlashPlayerヘルパーアプリ
 そこでFlashPlayer6をIEを介さずに直接使用できるヘルパーアプリケーションを開発した。このアプリケーションではFlash Playerプラグインのメソッドをコールしたり、Flashムービー内部のパラメータを書き換えることにより、図6の様に再生できる。
 またこのツールを使えばIEのキャッシュデータ中にあるFlashムービーも再生可能な場合が多いので、後にオフラインで情報をみたい場合にも便利に使える。

■終わりに

図7 ヘルパーアプリでFlashコンテンツを使いこなそう
 ヘルパーアプリケーションはまもなくお届けできると思うので楽しみにお待ちいただきたい。
 Flash Playerプラグインの供給によりシグマリオンIIIでのモバイル情報閲覧能力は非常に向上した。
 またFlash Playerの出現により、活用方法が大幅に増している。図7の電卓はそのよい例だ。その上、このようなアプリケーションをプログラム開発が専門でない方でも、Flashだけで作成することができる。 ますますシグマリオンユーザ、また活用事例が増えるようがんばりたいものだ。




Reported by かっぴー


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3804d)