ペン入力デバイスのためのソフトウェアキーボード 「CUT Key Win」 - その1

このページをDeliciousに追加 このページをはてなブックマークに追加 このページをYahoo!ブックマークに追加

2004年2月2日(月)版

ペン入力デバイスのためのソフトウェアキーボード 「CUT Key Win」 - その1

スタイラスでも高速な文字入力が可能に!

 ↑↑記事一覧へ↑↑その2へ→

ソフト購入 ソフトウェアライブラリ
詳細情報 デモ版
Download
TOP
新着順

■文字入力が不便なPocketPC

 小型・軽量でバッテリーの長持ちするWindowsCE機は、移動中にメールを書いたり、原稿の執筆に利用したりと文章の入力に使われる場合が多い。しかし、それはH/PCなどのキーボード付きデバイスに限られるのだ。

大きなキーや利用頻度による配列など
ペンデバイスのために考えられたキーボード

 中には、折りたたみ式の外付けキーボードをPocketPCに付けて利用している方もいるかもしれないが、どちらかというとPocketPCはあまり文章の入力には適さないデバイスと言える。PocketPCは、PCで作成したデータの閲覧や、Outlookと同期させたスケジュールの確認などビューアとしての使い勝手には長けているが、正直スタイラスを使ってソフトウェアキーボードで文字を入力するのは、ちょっとしたToDoの入力や出先で決まったスケジュールの入力くらいしか使えないと思う。

 Pocket PC 2003では、手書き入力の進化によって操作性も上がりそれなりに快適に入力できるようになったが、それ以前のPocketPC端末を使っている方は不便に感じている方も多いのではないだろうか。そこで、今回はペン入力デバイスのために設計されたソフトウェアキーボード「CUT Key Win」を紹介する。

 「CUT Key」は、PalmでGraffitiに並ぶ文字入力インターフェースとして宣伝文句を掲げ、同じレイアウトでPocketPC用の外付けキーボードなどもリリースしている。そして、満を持してPocketPC用のソフトウェアキーボード「CUT Key Win」が登場した。CUT Key Winは、中央に携帯電話のダイヤルキーのように数字・文字に割り当てられたキーが表示され、両サイドにシフトや変換キーなどが並んでいる。大きな特徴は次の通りだ。

 ・それぞれのキーが大きく、数も限定されているのでペン入力に向いている
 ・文字の利用頻度を考慮した各キーへの文字の配置
 ・50音順のローマ字配置で覚えやすい

■インストールしてみよう!

 それでは、早速「CUT Key Win」をインストールしてみよう。ちなみに「CUT Key Win」にはデモ版が用意されているため、購入前に十分試すことができる。まずは、上記ダウンロードリンクよりソフトをダウンロードし、ダウンロードしたファイルを解凍しよう。

 次に、PocketPCと母艦PCをActiveSyncで接続後、先ほど解凍したフォルダ内の「CutKey.exe」を実行し、インストーラーの指示に従うことでインストールは完了する。

インストールは非常に簡単。ダウンロードしたファイルを実行しインストーラーの指示に従おう


■母音と子音に分けられた文字入力キー

 それでは、実際に「CUT Key Win」を使って文字を入力してみる。インストールが完了すると入力パネルの一覧に「CUT Key」が表示されるので、Pocket Wordなどのテキストエディターで文章を入力する際選択してみよう。

 CUT Keyの文字キーは、携帯電話のダイヤルキーのように左上から1、2、3と順番に数字が割り当てられている。また、文字については日本語が入力しやすいように1から5までが母音となるA、I、U、E、Oが、続いて6から12番目のキーまでが子音となるYWX、KGF、SZJ、TDV、NCQ、HBP、RMLがそれぞれのキーに割り当てられている(一つのキーに3つの文字が割り当てられている子音キーでは、先頭の文字を入力する場合1タップ、2番目の文字を入力する場合は2タップといった具合に、タップする度に入力される文字が切り替わる)。

 と、この配列を見て疑問を感じている方もいるだろう。母音については順番に並んでいるのに、子音は一見ばらばらに思える。しかし、これはローマ字の使用頻度から考えられた配列で、より少ない打鍵数で文字を入力できるようになっている。(参考:ローマ字(日本語)の使用頻度

 百聞は一見にしかずということで、実際に以下の文をCUT Keyを使って入力してみた。

 「今日は良い天気です」

 これをCUT Keyの入力キーで表すと、次のようになる。

 「KGF、YWX、OUHBP、AYWX、OITDV、ENCQ、KGF、I、TDV、ESZJ、U」(タップ数:19回)

 この文を入力するのに、同じキーを2回タップしたのが“で”を入力するときの“TDV”キーだけなので、確かに良く使う子音はキーを一回タップするだけでいいように配置されているのが分かる。ただ、その分キーの配置が特殊になっているため、初めて入力するときは文字の場所が分からずかなりの時間を要してしまうと思う。だが、それは普段使っているキーボードでも同じで、初めてキーボードで文章を入力したときはどこにどの文字があるのか必死で探したはずだ。重要なのは、まずこの特殊な配列に慣れることなのだ。

インストールが完了すると表示される「CUT Key」。初期設定いらずですぐに使える
始めは文字の配置にとまどうが、慣れればかなり効率的に文字を入力できるぞ

■バータッチで1つのキーが7つの役割りを果たす

「CUT Key」のキーを良く見ると、一つのキーに複数(最大7つ)の文字や記号、数字が表示されているのが分かるだろう。これは、左側の機能キーを使って変更しても良いのだが、数字と文字の入り混じる文を入力するとき、わざわざ入力モードを切り替えていては面倒だ。そんな時便利な機能が「バータッチ」だ。

 バータッチとは、スタイラスを入力パネルの上で目的の方向に滑らせることで文字を入力する方法だ。例えば「SZJ」のキーには「8、@、*、#、S、Z、J」の7つの文字が割り当てられ、スタイラスを左に滑らせれば“8”、下に滑らせれば“Z”が入力されるようになる。始めに紹介した入力方法では、“Z”を入力するにはこのキーを2回タップしなければならなかったが、このバータッチを使うことで1回で済むのだ。詳しくは下の画像を参照しよう。

 ただ、このバータッチを使うにもちょっとしたコツ(スタイラスを滑らせる距離を短くするのがポイント。ほんの気持ち程度滑らせればよい)が必要で、始めは思い通り行かないかもしれない。やはり文字の配置と同じで、便利な機能を効率よく使うためには慣れが必要だ。何度か試しているうちにできるようになるので、是非チャレンジして欲しい。

1つのキーで7つの文字を操ることができるバータッチ。キーに表示された文字の方向にスタイラスを滑らせることで入力可能だ
こんな複雑な文章も入力モードを切り替えずに入力できる。バータッチをマスターすれば、もう外付けキーボードはいらないかも!?



ペン入力デバイスのためのソフトウェアキーボード 「CUT Key Win」 - その1

Reported by カツヤ


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3824d)