写真で見る iPAQ Pocket PC h4150 その2

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2004年2月8日(日)版

写真で見る iPAQ Pocket PC h4150 その2

小型軽量ボディに無線LANとBluetoothを搭載

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■筐体その2

今回は前回に引き続き、主にh1937と比較した筐体の差異について紹介したい。
筐体の機能としてh1937から変更されたのは、主に以下の点だ。

一つ目はボタンのデザインだ。h1937のアプリケーションボタンは連続した形状の四角いボタンになっていたが、h4150では配置こそ変更になっていないものの、ボタンは独立した丸い形状に変わった。ストロークや押したときのクリックの固さ等に関してはほとんど同じように感じられ、使用する上での感覚はh1937と同様だが、デザイン的にはより洗練されたように思われる。中央にあるカーソルキー兼決定ボタンも形状が変更され、従来の丸形から四角になっている。カーソルキーのクリック感はh1937より若干柔らかめに設定されており、長時間操作していると指が痛くなることもあったh1937に比べると操作しやすくなった。なお、電源スイッチもh1937より大きく、筐体面からの出っ張りも大きくなっているために非常に押しやすくなっている。

二つ目はストラップホールが無くなったこと。h1937では録音ボタンの上にストラップを通すためのバーが通っていたが、今回は省かれてしまっている。ストラップがどの程度必要かというのはユーザーによって異なるとはいえ、付けておけば電車の中などで落としにくくなるという点で意味があるだろう。

三つ目は、ヘッドフォンジャックが2.5mm径から一般的な3.5mm径に変更された点。h1920/h1937では一般的なヘッドフォンに採用されているものとは異なる2.5mm径のジャックが採用されており、手持ちのヘッドフォンを使おうと思うと変換アダプタが必要となるという点で煩雑さがあった。変換アダプタを忘れてくると音楽も聴けないといった事態に陥ってしまったため、今回のジャックサイズ変更は歓迎できる。従来よりも筐体が大きくなったため、その副産物としてジャックも大きくできたということだろうか。

四つ目は赤外線ポートの位置変更だ。従来は録音ボタンの上、筐体左側面上部に配置されていたが、h4150では左側面下部になっている。恐らく筐体内の基盤配置などによってこの位置に追いやられたのではないかと推測されるが、最初に見たときはちょっと驚くのではないだろうか。左手で持ったときにはちょうど手に隠れてしまう位置にポートがあるため、アクセスが若干不便になってしまった。

h1937とのボタン配置比較。全体的に洗練された印象がある。電源ボタンは格段に押しやすくなった
筐体上部。ヘッドフォンジャックとSDカードスロット、マイクが配置されている。SDカードスロットは従来と同じダミーカード式だが、ほとんどの場合メモリカードが挿しっぱなしになると思われるため、問題はないだろう

筐体左側面。録音ボタンは大きくなって押しやすくなったが、赤外線ポートが不思議な位置に移動している
筐体右側面。バッテリ蓋のロック解除スイッチ以外には特に何もない。スタイラスは従来同様右に収納される

■インジケータ

電源ボタンの左右にあるインジケータは、本体の稼働状況に合わせて点滅する。左のインジケータはワイヤレス機能に関係しており、Bluetoothの電波がオンになっているときは青く点滅、内蔵無線LANがオンになっているときは緑に点滅、両方同時にオンになっているときは青と緑が交互に点滅する。この点滅はイヤでも目に入ってくるため、使っていないのにワイヤレス機能を切り忘れていたといった状況は発生しにくいだろう。なお、ワイヤレス機能は今回から搭載されたアプレットを用いてオン・オフを切り替えることができる。Bluetoothに関してはh2210にも搭載されていたBluetoothマネージャも搭載されているため、そちらを利用して起動することも可能だ。この点で若干操作系が統合されておらずバラバラな印象も受けるが、迷わず切り替えが可能であるという意味では、独自のアプレット搭載は評価できるだろう。
右のインジケータは充電とアラームの際に点灯する。充電中はオレンジに点滅し、充電が完了すると点滅が止まって常時点灯になる。

無線LAN使用時、インジケータが緑色に点滅する
無線LANとBluetoothのオン・オフを切り替えるためのアプレット。オレンジや緑になっている部分をタップすることで電波をオン・オフする

■クレードル

従来のモデルから大きく変化したのがクレードルのデザインだ。エントリーモデルであるh1937にはUSBシンクケーブルのみ同梱でクレードルは標準添付されていなかったのに対し、h4150ではh2210同様予備バッテリの充電機能もついた高機能なクレードルが付属する。ただし、クレードルに挿した状態における本体との角度が微妙で、きっちりと挿しにくい上になんとなく不安定な印象も受けてしまう。挿した状態で本体に衝撃を加えると、端子部分が折れるのではないかというイメージがある。この点はいずれ解消されることを希望したい。
クレードルのくぼみには予備のバッテリをセットすることが可能で、本体と同時に充電できる。せっかくバッテリが交換できる以上はそちらも単体で充電できるべきで、最近のiPAQクレードルはバッテリを複数所有しているユーザーにとってうれしい仕様になっている。なお、バッテリの形状はh1937とよく似ているが端子数が異なっており、両機種間でバッテリを流用することはできない。この点は残念だが、電源容量も異なるので仕方ないところだろう。
h1937に付属しているUSBのシンクケーブルは、h2210と同様にh4150でも使用できる。クレードルを置くスペースがない場合には別途オプションで購入することも可能だ。充電に関しても、クレードルを使用しなくても標準添付のACアダプタを直接接続して充電することもできる。

標準のクレードル。背面にUSBケーブルとACアダプタを接続する。真ん中のくぼみ部分に予備のバッテリをはめ込むと充電が行われる
本体をクレードルに挿した状態。この通り、妙に角度がついて隙間ができてしまっているため、抜き挿しを行う際にも不安定さがつきまとう

■まとめ

h4150は、基本的なデザインの面に関してはh1937を踏襲し、非常に小型でスタイリッシュなボディを実現しているが、内部的には無線LANの搭載やプロセッサの高速化といったスペックアップが施されており、1スロットPocketPCとしてはある意味で一つの完成型に到達したとも言える。処理周りの体感速度もh2210と同等かそれ以上になっていて、差はわずかだがh1937に比べて確実に高速化されている。こうしたメリットの一方で価格も若干高価になってしまったため、選択の要点としては内蔵の無線LAN機能が必要かどうかが重要になる。もし通信を一切使用しないのであれば、安価なh1937でも十分だろう。しかし、筆者のように無線LANを既に使用している環境では、内蔵無線LANはきわめて便利。ネットワークに接続するためにいちいちカードを探す必要もなく、電波強度などもタップ一回で確認できるために取り回しはとても楽だ。現在無線LANを利用しているなら、h4150は想像以上にお手軽なネットワーク利用を実現してくれるだろう。完成度は非常に高く、現在発売されているPocketPCの中でもh2210と並んで最もオススメできる一台だ。



写真で見る iPAQ Pocket PC h4150 その2

Reported by square


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3676d)