「Windows Mobile 2003 Second Edition for Pocket PC」のフライング発表だった? CeBIT2004で参考出展された VGA搭載Pocket PC「ASUS MyPal A730」

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2004年3月31日(水)版

「Windows Mobile 2003 Second Edition for Pocket PC」のフライング発表だった? CeBIT2004で参考出展された VGA搭載Pocket PC「ASUS MyPal A730」

Windows Mobile 2003 Second Edition特集


■ はじめに

 すでに、ニュースでもお伝えしたとおり、マイクロソフトから「Pocket PC 2003」の次期版となる「Windows Mobile 2003 Second Edition」が発表された。「Windows Mobile 2003 Software」には、「for Pocket PC」と「for SmartPhone」の2つのプラットフォームがあった(正確に言えば「for Pocket PC Phone Edition」もある)が、今回の「Windows Mobile 2003 Second Edition」にも「for Pocket PC」と「for SmartPhone」の2種類が存在している。日本では前者の「Windows Mobile 2003 Software for Pocket PC日本語版(以下、Pocket PC 2003)」搭載のデバイスしか市場に投入されていないということで、ここでは、新たに登場した「Windows Mobile 2003 Second Edition for Pocket PC(以下、Pocket PC 2003 SE」について、海外メーカーや、海外のメディアの情報を中心にお届けしたい。現時点では、WindowsCE FAN上で利用できる写真が少なく、テキスト中心の情報になってしまうことをご容赦願いたい。

■ Pocket PC 2003SE世代はこうなる? ASUS MyPal A730

 実は、マイクロソフト社の発表に先立って、ハノーバーで開催された「CeBIT 2004」で
は、ASUS社が「ASUS MyPal A730」というデバイスの展示を行っていた。同社のホームページにもあるように、本デバイスのスペックは下記のようなものとなっている。

  • 480 x 640のVGA液晶パネル搭載
  • 3.7型液晶パネル
  • 130万画素デジタルカメラ内蔵
  • Bluetooth / IrDA赤外線ポート搭載

 さらに、関連リンクに列挙した複数の海外サイトによると、「CeBIT 2004」で展示された実機にはさらに下記のような特徴があったようだ。
  • 新型Intel XScaleプロセッサ搭載 520MHz版
  • 26万色表示対応の液晶パネル搭載
  • CF TypeII拡張スロット、SDIO/SD/MMC拡張スロット
  • Bluetooth / IrDA赤外線ポート搭載
  • 軽量 190g

 VGA液晶パネルを搭載したPocket PCであることから、本デバイスが、マイクロソフトが今回発表した「Pocket PC 2003 SE」対応デバイスであることはほぼ間違いないだろう。それだけに、本デバイスのスペックは、今年夏から後半にかけて登場してくる新型Pocket PC 2003SEデバイスの平均的〜上位スペックになるのではないか、というのが容易に推測される。

 なお、本稿最後の関連リンクをたどっていただければ、「MyPal A730」の展示写真などを豊富に見ることができるので、気になる方はぜひご覧いただきたい。

■ 今年は、Pocket PC陣営のハードウエアスペックが大幅に向上?

 くどいようだが、「ASUS MyPal A730」が、「Pocket PC 2003 SE」のリファレンスデザインとも言えるスペックを持っているとしたら、今年登場してくるPocket PCデバイスは、2年ぶりにハードウエア的に大きく進化するといえそうだ。具体的な特徴は、下記のとおりだ。

  • Intel XScaleプロセッサ 520MHz
  • VGA液晶パネル(480 x 640)
  • Windows Mobile 2003 Second Edition software for Pocket PC搭載
  • 128MB RAM / 64MB FlashROM

 海外サイトに掲載されているPIMや、Internet Explorerの写真をみると、やはりVGA液晶の威力は一目瞭然だ。これまで、ビューワーといっても、予定表や、仕事、メモ、ビデオ程度の再生がメインで、Pocket Excelや、メーラーはおまけという感があったが、VGA液晶が搭載されて、横画面に切り替えてしまえば、Internet Explorerで普通のサイトが自然に表示できる。実際の画面写真をみるとやはりなかなかのインパクトだ。

 ぱっと見た目としては、やはりVGA液晶パネルが目立っているが、520MHzになるというIntel XScaleプロセッサでは、MPEG2 / MPEG4 / WMV(Windows Media Video)のアク
「Windows Mobile 2003 Second Edition for Pocket PC」は、こうしたアクセラレーション機能をWindows Media Playerが利用するように改良されているようで、VGAは必要ないがモバイルビデオで、よりハイビットレートの高品質動画を楽しみたいというユーザーにとっても魅力がありそうだ。

 一方で、マイクロソフト社の開発者向けサイトで提供されているドキュメントを読む限り、「Windows Mobile 2003 Second Edition」が持っている、画面の縦横切り替え機能や、高解像度を使いこなしたアプリケーションを作成するのは必ずしも容易ではなさそうだ。ソニーCLIEと同じように、OSにバンドルされているマイクロソフト製のInternet Explorerや、Pocket OutlookなどのPIMソフトではその恩恵も受けることができそうだが、現行で1,000本に迫るPocket PCソフトウエアがすぐに「Pocket PC 2003 SE」上で高解像度対応するわけではない。(従来までのアプリケーションは、横画面など互換性のないモードでは警告ダイヤログが表示され、そのモードでは実行することができないようだ) また、当然VGA液晶を搭載したPocket PC 2003 SEでは、最近ブームとなっている3万円〜4万円以下のリーズナブルな価格帯にすることは難しいだろう。登場時期も気になる。英語版のデバイスが今年の夏以降といわれている中で、日本語版の「Pocket PC 2003 SE」を搭載した、VGA液晶モデルが登場するのは2004年夏〜秋になってしまう。

 こう考えると、2004年いっぱいは、Pocket PCでも、ソニーのCLIEで、廉価帯のCLIE PEG-TJ37と、ミドルレンジのCLIE PEG-TH55、ハイエンドのPEG-NXシリーズが存在するような、なかなか購入したい機種を決めるのが難しい状況になりそうだ。しかし、そこには着実な時間に裏打ちされた技術の進化が感じられる。2004年のPocket PCは、PDAという製品カテゴリの持つポテンシャルをさらに一歩広げてくれるものになるに違いない。




「Windows Mobile 2003 Second Edition for Pocket PC」のフライング発表だった? CeBIT2004で参考出展された VGA搭載Pocket PC「ASUS MyPal A730」

Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3105d)