iPAQ日本語版 発表会レポート!

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2001年4月11日(水)版

iPAQ日本語版 発表会レポート!

ギネスブックも認めた”最強”のPDA、日本上陸

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■はじめに

 米国では一年前に発売され、そのスタイリッシュなデザインと高性能な処理能力で人気爆発、現在でも70万台のバックオーダーを抱えている「iPAQ Pocket PC」。その日本語版がついに今日発表された。詳細なスペックやソフト、ハードの解説は別記事を参照いただくこととして、ここではその発表会の模様をレポートしよう。


 発表会は午前10時半スタート。会場となったホール内は、150人を越すプレスや関係者であふれかえった。会場後方には多数のiPAQデモ機や各種ジャケット・通信用カードなどのアクセサリーが展示され、発表会開始前から既に会場の盛り上がりはかなりのものだった。

山のような周辺機器。全部ほしい…
無線LANで接続されたデモ機。ビデオのストリーミング実行中だ

■副社長あいさつ

 アメリカで流れているiPAQのCFムービー(かなりコテコテのアメリカCM)が流れた後、コンパック副社長である馬場氏があいさつ。iPAQが欧米で爆発的に売れている状況や、ダボス会議・米ディズニーワールドでの納入実績が誇らしげに語られた。なんと、ディズニーワールドではミッキーマウス型ジャケットを装着したiPAQがアトラクションや地図などの情報を利用者に提供しているのだという。

副社長あいさつ。人の多さがすごい

■製品プレゼンテーション

 次に、コマーシャルビジネス統轄本部 インターネットプロダクト部の湯浅氏が登場。iPAQのポジショニングやターゲットマーケットの解説に続いて、なんと他社製Pocket PCとのスピード比較デモが行われた。デモの素材になったのは「JR トラベルナビゲータ」。起動・検索それぞれの操作において、iPAQがワンテンポ以上高速なレスポンスを見せることが示された。
 ソフトの解説では、iPAQ独自の2本が取り上げられた。一本目、オーディオ再生ソフト「Beatnik」は16チャンネルを独立再生制御できる一品。ドリームズ・カム・トゥルーの曲を各チャンネルごとに再生する、という内容のデモが行われた。二本目のMPEG4デコードソフト「PacketVideo」はネットワーク経由でのストリーミング再生が売り。こちらのデモは、会場後ろから撮影した映像をリアルタイムでエンコードし、無線LANでiPAQに送信してみせるというもの。
 ハードウェア面での本機の特徴となるのは、何と言っても各種ジャケットで自由に拡張可能だという「ジャケットコンセプト」。既に発売されているCF/PC Cardのジャケットに加え、規格がオープンになっているためにサードパーティーが独自のジャケットを開発することも容易だという。一例として、韓国製のCAT端末(クレジットカード端末)一体型ジャケット試作品が発表された。ここまでくると、iPAQがもはやPDAという範疇に収まりきらなくなってきていることがよくわかる。
 さらに、Pocket PCに最適化されたポータルサイト「iPAQnet」およびiPAQのためのプロモーションサイト「iPAQfan.com」がオープンすることが発表された。リキ入ってますねー。

本体を4つに分解。内部構造もばっちりわかるぞ
プリンタ・クレジットカード読みとり機能付きジャケット

■質疑応答では「ヒミツ」でかわされる場面も…

 一通り発表が終わったあとは質疑応答タイム。モバイル専門誌などからスルドイ?質問が浴びせられた。その結果わかったのは以下のような事実だ。

  • 発売当初はかなり品不足になることが予想されるが、今年夏には生産ラインの大幅拡充により解消される予定。
  • 全世界での出荷台数はヒミツ。ただし、全PDA(現在世界全体で1,100万台程度のマーケット)のうち、3割程度のシェアを獲得したいとの目標が示された。
  • 日本での出荷予定台数もヒミツ。予定としては、日本のPDAマーケット約140万台のうち、10%程度のシェアを目指すとのこと。
  • 出荷予定台数のうち、コンシューマ向けと企業法人向けはほぼ同程度。
  • 英語版と日本語版のハードウェア的な違いは、OSのサイズが異なることによるROMのサイズ変更(16MB→32MB)のみ。
  • 32MBモデルと64MBモデルの価格差がかなりあるのは、32MBモデルがかなり安めの価格設定になっているため。「64MBモデルでもうけさせてもらいます」の発言には会場内大受けだった(笑)
  • 日本市場では、既に米国では発売されているモノクロモデルの発売予定はなし。日本市場の特性を分析した結果、携帯電話ですらほとんどカラー液晶を搭載している現状でモノクロ液晶を搭載しても受けが悪い、と判断されたらしい。
  • 今後の製品作りの方針は「高機能化」。モバイル機器の中でのハイエンドを目指すとのこと。
  • COMPAQとしては、Palmはあくまでシステム手帳の延長上に位置づけられると見ており、その位置づけ上コンシューマ専用機として考えている。一方iPAQは高機能・高性能が特徴であるためにビジネス・コンシューマ双方をターゲットセグメントとしており、その点で差別化が計られている、のだそうだ。

■まとめ

 今回の発表会全体として、企業での使用シーンにかなり重点が置かれている印象を受けた。動画を利用したプレゼンテーションや無線LANを利用したネットワークアクセスなど、iPAQは従来のPDAを越えたスペックを誇る強力なマシンであり、個人に限らず企業内での本格的な利用にも堪える、ということらしい。すでに企業からの受注もかなりあるとのことなので、あと心配なのは企業に売れすぎて一般向けに流れてこないことだろうか?どうしても入手したければ、早めの予約が賢明だと思われる。



iPAQ日本語版 発表会レポート!


Reported by square


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3068d)