iPAQ のケースを探せ! 第一回 「丑や PDA PocketCase」

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2001年5月22日(火)版

iPAQ のケースを探せ! 第一回 「丑や PDA PocketCase」

アクセサリでもっと快適! iPAQ 編

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■はじめに

 PDAを使う際,どうしても避けて通れないアクセサリの一つがケースである.剥き出しで持ち運べばパッと取り出しやすいのは確かだが,できるだけ傷を付けずに丁寧に扱ってやりたいと思うユーザーも多い.ことに,iPAQ のように美しく塗装された金属筐体ともなればなおさらのことだ.また,ケースといえば各ユーザーの趣味が最も現れやすい部分でもあり,単純に本体の保護という目的を超えた多彩な製品が存在する.本体付属のケースはお世辞にも使いやすいとは言えない代物なだけに,センスが光る使いやすいケースを探すことは使い勝手を上げるために非常に重要だ.そんな個性的なケースたちを紹介していこう.

■今回は汎用ケース

 今回は,筆者が実際に使っているケースである「PDA PocketCase」をご紹介しよう.このケースは,京都でパソコンカバンなどを製造している「丑や」の製品だ.この店は既製品だけではなく各種カスタムメイドを受け付けている店でもあり,独特のセンスで作られる革製ケースに定評がある.
 「PDA PocketCase」は特にどの PDA 向けに設計された製品というわけではなく,その名前の通り PDA 用の汎用ケースとして設計されている.一応設計基準はザウルス MI-E1 に置かれているようだが,試しに CF ジャケットを装着した iPAQ を収納してみたところ,まさにジャストフィットと言えるハマり具合だったため,iPAQ にもお勧めのケースとして紹介させていただく.

iPAQ と P-in Comp@ct を収納するとこんな感じ.ピッタリだ
やや不明瞭だが,内部は別の素材が張られていることがお分かりいただけるだろうか

 このケースは注文時にデニム地・ツイル地・合成皮革の中から材質を選択可能になっており,今回筆者はデニム地の「スカイブルー」という仕様を選択した.材質の「デニム地」は,要するにジーンズの材質と同じだ.ジーンズ地は目が粗いため,中の PDA と擦れて塗装が剥げたりしないのかな?と少し心配だったのだが,ケース内部には柔らかいビニールが張られており,その心配は全くの杞憂に終わった.ちなみに,ケースサイド部の黒い部分は革でできている.
 収納部分は,メインの PDA 収納ポケットと別にもう一つ小さなポケットが付いており,PC Card や CF などのオプション品を収納可能.P-in Comp@ct など,常時持ち歩くようなオプションや薄いメモはここに突っ込んでおけば便利だ.
 また,ケース裏にはベルト通しを装備.添付のショルダーストラップを使用すれば,肩掛けポーチスタイルで使うこともできる.
ケースを閉じた際のたたずまい.中身は iPAQ+CF ジャケットだ
ケースの裏側と添付のストラップ

■長所と短所

 以下に,筆者がしばらく使ってみて感じた長所と短所をまとめてみた.

<長所>
・汎用であること
 多くの PDA を使い分けている方は痛感されているかもしれないが,PDA が増えてくると,それぞれに専用のケースを揃えるだけでもかなりの出費になってくる.専用に設計されたケースは独自の使いやすさがあるものの,このケースのような汎用ケースが一つあれば事足りることも多いはずだ.ザウルスも E-700 も iPAQ もこれ一つでオッケー!

・値段が安い
 いくら使いやすいものでも,本体でなくケースに高額の代金を支払うのには抵抗があるユーザーも多いだろう.その点,このケースは2800円と程々のお値段に抑えられている.実際には消費税と送料がかかるが,それでも4000円はかからない.

・カジュアルな手作り感覚
 デニム地という素材と色,デザインのおかげで,ポップでカジュアルな雰囲気が良く出ている.縫い目がちょっと不揃いだったりするあたりも,手作りで作っていますと言う感じが出ていて,大量生産品とは一線を画した味がある.少なくとも,見た目的にいきなり「コンピュータが入っています!!」という,いかにもな自己主張がない点は個人的に非常に気に入った.
 逆に言うと,カジュアルファッションにはマッチするがスーツスタイルには合わないのも確かだ.そのような用途には,デザインは同じで材質を合成皮革にしたモデルも用意されている.こちらの材質ならばビジネスでの利用においても違和感なく使用することができるだろう.

<短所>
・液晶の保護機能がない
 このケースの最大の弱点はこの点だろう.iPAQ や E-700 本体付属のケースは液晶保護用に固い板が入っているのだが,「PDA PocketCase」にはそのような外部からの衝撃・圧迫に対する防御機能がないのだ.ザウルス MI-E1 や jornada 548 のように標準で液晶ハードカバーが添付される場合はそれを利用すればよいものの,iPAQ ではそのようなオプションは用意されていない.もっとも,PDA 収納時にはフタ・小ポケット・ポケット間仕切りと3枚の生地によって液晶がカバーされるため,使い方にもよるが実際にはそれほど心配する必要はなさそうだ.しばらく使ってみた感じでは,液晶面に固いものがぶつかるような運用をしなければ特に問題はなさそうだとの感触を得たが,神経質な人には向かないかもしれない.

・使うたびにケースを開けて取り出さなければいけない
 この点は使い方の問題ではあるが,ボディスーツ型や手帳型のケースとは異なり,ポーチ型であるがために使用時にいちいち取り出さなければならない.さっと取り出して予定を確認…という用途が多いような場合には,フタを開けて出して使ってしまってフタを閉じる,という一連のプロセスが面倒に感じられることもあるだろう.もっとも,裏返して言うならば「使用時にケースで厚みが増したり重くなったりしない」という長所でもあるわけで,どちらのアドバンテージを選択するかは使い方や好みの問題に帰着することになる.

■総評

 結局のところ,筆者は現在このケースに満足している.満足している理由は以上に挙げたが,やはり手持ちの PDA 三つ(ザウルス,E-700,iPAQ)の全てに使用可能であり,どれに使用したときもユルユルだったりせずにきちんとフィットする点が一番気に入っている.特に高級感があるというわけではないものの,メーカー製の安っぽいケースとは一線を画す暖かさを感じる「丑や PDA PocketCase」,お勧めの一品だ.
 なお,webには「商品は手作りのため、発注からお届けまで3〜4週間程度かかります。」とあるが,筆者が申し込んだときは在庫があったらしく,注文から3日で届いたことを追記しておく.

ザウルス MI-E1+ハードカバー
E-700もバッチリだ.フタを止めるマジックテープの大きさに余裕があるため,中の PDA のサイズによらずキチッとフタが閉まる



iPAQ のケースを探せ! 第一回 「丑や PDA PocketCase」

Reported by square


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3128d)