え? シグマリオンのキーボードって変なの? 日本語入力には問題ないが、慣れは必要

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2001年8月26日(日)版

え? シグマリオンのキーボードって変なの? 日本語入力には問題ないが、慣れは必要

シグマリオン特集並行連載 シグマリオンII の秘密

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■ はじめに

 そろそろ発表されて1週間経つ「シグマリオンII」だが、全国のモバイラーの注目はものすごく高いようだ。WindowsCE FAN サーバーへのアクセスもかなり集中しており、お昼時や、夜はアクセスできなくなることもあるようだ。大変申し訳ないと思うと同時に、改めて、その注目の高さに驚いている。

 というわけで、今回もシグマリオンII に寄せられる疑問・質問にも答えていきたい。

■ シグマリオンのキーボードって変なの?

 冒頭でも大人気のシグマリオンII だが、ハードウエア掲示板をみると

 「あのキーボードじゃあダメ」
 「あのキーボードさえなければ、いいんだが」

という発言も見られる。

 そんなにシグマリオンのキーボードはイケてないのだろうか?
 今回は、この疑問に答えていこう。

■ これがシグマリオン配列だ

 早速、シグマリオンのキーボード配列をみてみよう。

 ぱっと見たところでは、キーボードを打ちなれていない人は、その違いに気が付かないかもしれない。実際には、下記のようなところが違う。

  1. "「」"、 ":"、 "_"、"〜"、"¥"の各キーが、キーボードの左上部にある
    この配置だと、「http://....」が、非常に打ちづらい。
     
  2. "/" (スラッシュ)は、なんと矢印キーの右側に位置している
     
  3. 右Shiftキー がない
    "/"(スラッシュ)が上記の位置にあるため、本来ならばここにあるはずの右シフトがなくなってしまっている。キーボードは配置的に、左側によく使うキーが集中しており、通常なら左手でキーを打ちながら、右でShiftを使うというケースが多いのだが、これができない。ただし、日本語を多く利用する際にはまったく気にならない。
     
  4. ファンクションキーは、A1〜A5 と A6〜A10 が共有
    ちなみに表示は、"F"ではなく、"A"になっている。
    A1〜5 を押したいときは、Fncキーと一緒に押す。たしかに、考えてみれば、いわゆるF1〜F5までのFキーは、特にビギナーであれば、めったに使うことがないキーだ。これはけっこう賢いやり方だと思う。

キーピッチは十分にあるが、こうした変則的な配置によりタッチタイピングにはかなり「慣れ」を要するキーボードになっている。

これこそが、一部のユーザーがシグマリオンを敬遠する理由となっているのだ。

■ では実際にはどの程度の問題なの?

 さて、それでは実際にはどの程度の問題なのかを、筆者自身の使用感から述べてみよう。私はシグマリオンだけを利用しているわけでもなく、さまざまな PDA を利用しながらの感想なので、比較的公平に記述できるとは思っているが、それでも、「自分の使った感色とは違う」という人もいるだろう。キーボードの使用感とは、いやキーボードの好みとはそんなものだということを前提として読んでほしい。

 比較の対象にしているのは、下記のようなキーボードだ。

  1. 英語配列 Microsoft Natural Keyboard
  2. 日本語配列 Dynabook SS3440
  3. 日本語配列 モバイルギア MC-R430
  4. 日本語配列 シグマリオン
  5. 英語配列 ターガスキーボード (PocketPC用)
  6. 手書き PocketPC

 ここに挙げた順が、まさに入力の速さ順となる。
 私の場合、当然、自宅とオフィスで利用している、英語配列の Microsoft Natural Keyboard を使うのがもっとも入力速度が速い。Dynabook SS3440 はそれについでよく使うので、やはりほとんど劣らない速度での入力が可能だ。また、往年のモバイルギアも遜色ない。

 シグマリオンでの入力速度は、これらに比べるとやはり落ちる。ただ、Dynabook とモバイルギアの間の違いと、モバイルギアとシグマリオンの間の違いのどちらが大きいかというと、実はどちらも大差ないように思える。

 この程度の差だ。

 逆に利用シーンから考えてみよう。

 上記にも少し述べたが、URL をバリバリ打ち込むような使い方には、非常に向いていない。しかし、この配列でほとんど問題にならない利用用途がある。それは、「日本語の文章」。すなわち、メールと、会議のメモではほとんど問題を感じることがなかった。ストレスなく、入力できる範囲に入っていると思う。特に、キーボードトップはそれなりに大きいため、完全なタッチタイピングが可能なのだ。

 ただし、慣れはしばらく必要だ。ターガスキーボードなどは、英語配列にさえなじみがあれば、ものの15分くらいで慣れてしまうが、シグマリオン配列には、6時間くらいはかかる気がする。そのうちに、"「" や "」" の位置を覚えて不自由なく打ち込めるようになるという感じだ。":" も結構辛い。なかなか覚えない。

 総じて、私の場合は、安価で高速なシグマリオンII の特性を考えれば、このキーボードは仕方がないと思う。

 気になる人は、実際に店頭で触ってみてほしい。

■ まとめ

 いろいろな機能を小さな機械に入れる場合には、いろいろなところで無理がでる。それは、今回のようにキーボードだったりする。他には、重量だったり、価格だったり、メモリの量だったり、バッテリのもちだったりと、機種によってさまざまなトレードオフが存在する。

 こうした中で、シグマリオンの唯一の弱点ともいえる、キーボード配列は、慣れでなんとか克服できる範囲だ。キートップを大きくして、日本語を打ちやすくしたことも、そこにシグマリオンなりの思想が感じられるほどである。

 願わくば、できるだけ多くの方に、キーボードだけは触って購入していただきたいところだ。



え? シグマリオンのキーボードって変なの? 日本語入力には問題ないが、慣れは必要

Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3100d)