2001年11月13日(火)版
SONYがSF映画のようなリストバンドを参考出展 こんなに小さいのに動画や音声を送受信可能!
COMDEX Fall 2001 in LasVegas
■ソニーのコンセプト「FEEL」の一形態 | 商品化できそうなほどコンパクトな ボディを実現 | ソニーブースには、安藤社長が基調講演で腕につけていた「Two-way Wrist Communicator」が展示されている。「Two-way Wrist Communicator」は、動画像を双方向で通信可能な腕時計型デバイスである。安藤氏が新しいユーザインターフェースとして提唱した近づくとつながるというコンセプト「FELL]を実現したデバイスだ。まるでSF映画や古くは007のようなアニメに出てくるリストバンドある。■Bluethoothを使って動画を送受信 「Two-way Wrist Communicator」には、Bluetoothが内蔵されており動画や音声をPCに配信できる。ソニーブースでは残念ながらそのデモンストレーションを見ることができなかったが、Bluetoothを装備したPCでMicrosoft Media Playerのような一般的な動画再生ソフトに多少手を加えれば受信可能となる。また「Two-way Wrist Communicator」間で双方の通信も可能だ。試作機では、Bluetoothを採用しているが、将来的にはWirelessLANを内蔵させ広域で広帯域の通信を可能にさせていきたいとのことである。 本体は、54×40.5×10.5mm程の大きさで重量は137g、330Kpixelsの液晶ディスプレイを搭載している。リストバンド部分にはスピーカーとバッテリが装着されている。バッテリは、リチュウムイオン電池で駆動時間が約1〜2時間である。
■商品の実用化は?  | ディスプレイ右側のボタンを押すことによって カメラの撮影ができる | 「Two-way Wrist Communicator」の商品化は現段階では未定である。しかしながら、ソニーのAOL Time WarnerとNokiaとの提携から、その本気さが強く感じられる。 確かに、このデバイス自体の商品化には高いハードルがあるが、ソニーが提案した、すべての端末がいつでもネットワークでつながりサービスを利用することにより新しい価値が創造されるという「ユビキタス バリュー ネットワーク」の実現、そしてそのユーザインターフェースである「FELL」は、近い将来実現されるかもしれない。
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Reported by まさまさ