[PR]PDAを本格的カーナビに変える NAVISTANT登場。第1回 製品概要

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2002年3月1日(金)版

[PR]PDAを本格的カーナビに変える NAVISTANT登場。第1回 製品概要

PocketPCがカーナビに! DENSOからPDA用カーナビキット発表!

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■はじめに

 デンソーから、2002年4月上旬、Pocket PC搭載PDAを本格的カーナビに変えるキット「NAVISTANT(ナビスタント)DV-P10」が発売される。
 NAVISTANTの最大の特徴は、GPSアンテナのほかジャイロや車速の信号を取り入れることにより、専用の車載型カーナビ・システムと同等の位置精度と機能(音声案内機能も!)を実現した点である。

 カーナビ市場はオーディオと連携した多機能品と実用的な機能に絞った低価格品に2極化が進んでいると言われるが、その中に登場した デンソー「NAVISTANT」は、普段スケジューラなどとして使っているPDAが、車での移動時にはカーナビになるという手軽さと、実売想定価格が約5万円(PDAは別売)という抜群のコストパフォーマンスにより、カーナビの選択の幅を広げ、PDAの可能性を一層拡大するものと期待される。

  ・Assistant 本格的ナビとしてルート探索、案内をする。
  ・Instant GPSだけでもナビとして機能。取り付けも簡単。
  ・Stunt いつも持ち歩いているPDAがナビに早代わり。

 ついに登場した本格的PDAカーナビ。WindowsCE FAN では、発表されたばかりの「NAVISTANT」を徹底取材し、その機能と実力に迫る。


■製品構成と推定価格

T-STATION、GPSアンテナ、
CD-ROMの外観
 NAVISTANT DV-P10のキットは次のような構成になっている。

【NAVISTANT DV-P10 :オープン価格(実売想定価格45,000円前後)】
 ・T-STATION(ロケータ):内蔵ジャイロ、GPSレシーバ、車速信号から位置情報を解析する装置
 ・GPSアンテナ
 ・CD-ROM :PDA用ナビソフト・全国版地図DB・地図切り出しソフトを含む
 ・T-STATION用ケーブル
  -シガーライタ電源
  -車速信号、パーキングブレーキ信号

【別売りオプション - 販売元:ダイヤテック】
 ・iPAQ専用車載ホルダー :オープン価格(実売想定価格4,000円前後)
 ・iPAQ専用NAVISTANT接続ケーブルセット :オープン価格(実売想定価格4,000円前後)

 NAVISTANT DV-P10、車載ホルダー、接続ケーブルの3点セットの実売想定価格は5万円前後。

 Pocket PC本体は別売りで、Pocket PC/Pocket PC 2002 搭載のStrongARM機に対応する。
 → 2月20日現在、メーカーの動作確認済み機種は、iPAQ 3630/3660(Pocket PC 2002アップグレード版含む)のみ。最新情報はNAVISTANTのホームページで確認できる。

(なお、車速信号を取る場合、ユーザー自身で車に取り付けるのは難しいので、デンソーのサービス店などで取り付けてもらう必要があり、車種にもよって異なるが、5000円〜1万円程度の取り付け費が別途必要。)


 つまり、iPAQなどの対応PDAを既に持っているユーザーは、たったの5万円でCDカーナビと同等の本格的カーナビが手に入り、PDAを持っていないユーザーでも、約10万円でPDAとカーナビの両方が手に入るのだ。もちろん画面のサイズやルート探索機能など、車載カーナビ専用機の方が優れている部分もあるが、カーナビとしても、PDAのアプリケーションとしても、非常に魅力的な機能と低価格を実現していると言えるだろう。

 NAVISTANTキットは、家電量販店のほか、コンパックダイレクトプラスやダイヤテックなどのWebサイトでも販売される。


■iPAQ以外のPocket PCの対応は?

 ここで対応PDAについて補足しておこう。メーカーの動作確認済み機種として、iPAQ 3630/3660(Pocket PC 2002アップグレード版含む)のみが記されているが、実際にはStrongARM機であればどのPocketPCでも動作するだろう。
 ただし現実的には、車で使用する際に必要になる車載ホルダーや接続ケーブルが、当初はiPAQ専用のものしか発売されないため、動作確認リストに記載されていないものと考えられる。

T-STATIONの接続端子とケーブル類 → クリックで拡大
(写真は開発中のもの)

 他の機種用の車載ホルダーやケーブルセットも順次発売される予定であるが、その発売前にどうしてもiPAQ以外のPocket PCで使ってみたい場合、T-STATIONとPDAの接続端子は D-sub9ピンのシリアル端子なので、通常のオプション品のシリアルケーブルを使って接続することもできそうだ。
 ただしここで問題になるのが、ケーブルの長さとPDAへの電源供給である。T-STATIONは助手席の下などの水平な部分にセットする必要があるが、市販のシリアルケーブルの長さは通常1m程度なのでPDAをセットしたい高さまで届かない可能性がある。また、PDAのバッテリーのみでNAVISTANTを使用した場合1時間程度でバッテリーが切れてしまうため、現実的にはPDA電源用のシガーケーブルは必需品である。

 ダイヤテックから販売される専用ケーブルセットには、T-STATIONとPDAをつなぐシリアルケーブル(3m)、PDA電源用シガーケーブル、2連シガーソケットが含まれるため、これらの問題は全て解消される。

 これらの課題を知った上で、専用ケーブルの発売前にどうしても試してみたい人は個人の責任でチャレンジしてみるといいだろう。


■気になる機能は?

 カーナビの多機能化・PC化が進んでいると言われるが、カーナビに求める機能は「簡単、正確なルート案内」に尽きる。ユーザーとして最も気になるのは、ナビゲーションの精度と音声案内などのガイド機能ではないだろうか。
 この機能についてNAVISTANTには一切の妥協はない。むしろ「Pocket PCでここまでできるのか」という感動さえ覚える人も多いことだろう。その概要を簡単に紹介しよう。


PDAに最適化された、画面表示と音声ガイダンスによる高精度ナビゲーション

 GPS・ジャイロ・車速信号を取り入れることで、車載型カーナビゲーションと変わらない高い位置測位精度を実現しているのは先に紹介したとおり。それよりも、カーナビの自車位置表示が非常にスムーズに流れていく様子に驚かされる。さらに通常の操作は説明書が全く要らないほど明快で、作りこまれたメニュー体系には長年にわたって蓄積されたノウハウが詰まっているのだろう。
 ナビゲーション中は、次の分岐点を大きな矢印で示す「簡易表示」、「交差点拡大図表示」といった分かりやすい画面表示と、音声ガイダンスによって的確に案内してくれる。PDAのスピーカーから「およそ200m先、左方向です!」という音声が出てくると何とも不思議な感じがするが、クリアで非常に分かりやすい音声である。

高精度で本格的なナビゲーション
(画面は交差点拡大図表示の例)
次の分岐点を大きく示す簡易表示の例


カーナビ用の信頼ある高精度地図を採用し、「マップコード」で簡単に目的地を検索できる

 CD1枚で全国を網羅した信頼性の高いCDカーナビ用の地図を採用。PC上で地図中の必要な範囲を選択し、PDAのメモリカードへ転送して利用する。全国の地図で約400MB、東京都で約20MBほどのサイズになる。また、当然ながら地図がない地域のルートを探索することはできないので、必要な地域を不足なく切り出しておく必要がある。ここで、400MBというと1GBのマイクロドライブに収まるサイズであるが、「アクセス速度が遅いのでお勧めできない」そうだ。
 とはいえ、東京から大阪まで太平洋岸を中心に長方形に切り出した場合で100MB程度、64MBのCFカードでも東京を中心に神奈川、千葉くらいまでは入るので、普通のドライブに使用する範囲では64MBか128MBのCFカードが1枚あれば十分だろう。
 地図の表示では、「50m〜50kmまで11段階の拡大・縮小表示」「ノースアップ、ヘディングアップ切替」「画面の昼夜切替」の機能を搭載し、通常のカーナビとほぼ同様である。

 目的地の検索には、デンソーが開発した「マップコード」を使用する。マップコードとは、名前の通り、位置を最大10桁の数字で特定できるコード番号で、NAVISTANTに付属のマップコード・インデックスをはじめ、「るるぶ」などの旅行ガイド雑誌やインターネットで入手できる。また「マップコードからの目的地検索」の他、「地図画面やメモリ地点からの目的地検索」や「地図地点からのマップコード検索」も可能である。

マップコード ホームページ

マップコードを入力して場所を検索する
地図からマップコードを検索した例
(東京駅 → 647345)


 「マップコードで目的地が検索できる」と紹介したが、裏返すと、NAVISTANTでは「マップコード」でしか目的地が検索できない、ということも事実だ。最近のカーナビ専用機では電話番号や建物名などの巨大なデータベースを内蔵し、それらによる検索を実現しているが、NAVISTANTではメモリサイズの制約からそれを採用することができないためだ。地図データについても同様で、DVDナビなどの大容量・高機能品と比べると最小スケール(25mが主流)や精細さの面ではどうしても見劣りすることは確かだ。


■おわりに

 「PDAをカーナビに変える」アイデア自体は以前からあったが、技術的な課題が多く、実用的なものは実現されていなかった。そうした中、遂に登場したPDAカーナビ「NAVISTANT」は、デンソーの技術力とPDAの可能性を見せ付けられる、非常に魅力的な製品となっているようだ。

 次回は、車への取り付けや、ルート探索の手順など、NAVISTANTの使用方法を中心にレポートする。



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Reported by うっきー


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3765d)