東京国際ブックフェア2002 PDA電子書籍の今は?

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2002年4月19日(金)版

東京国際ブックフェア2002 PDA電子書籍の今は?

デジタルパブリシングが熱い!


■ はじめに

 世界中の本が集結するアジア最大規模の「本」のお祭りイベント「東京国際ブックフェア2002」@東京ビッグサイト。約世界25カ国・550社が一堂に出展する同イベントだが、その中でも特に熱かったデジタルパブリシングに注目してみた。果たしてPDA電子書籍の今は?

開催期間:2002年4月18日〜21日

■ 手のひら読書「T-Time」

 手のひら読書を実現させる”ドットブック”リーダー、いわゆる電子書籍を閲覧するための専用ビュワーがVOYAGER(ボイジャー)社の「T-Time」だ。このネーミングの由来、ちょっとばかし気になったので聞いてみたところ非常にユーモアな答えが返ってきた。

 1つめは、「T-Time」の「T」は、TEXT(テキスト)の頭文字。そして最近ささやかれているユーザーの書籍離れだが、ぜひとも本(TEXT)を読む時間(Time)を楽しく過ごして欲しいという願いが込められている。

 2つめは、「いつでも」「どこでも」「手軽に」本が楽しめるというコンセプトから、いわゆる「Tea Time(T-Time)」をシンクロさせているとのこと。

 で早速、PocketPCを手にとってこの電子書籍を閲覧してみたが、片手でページをめくれて非常にスムーズな操作で閲覧できた。文字の大きさ、画像の大きさなども調整でき、閲覧する上でも見えにくいということはなかった。


VOYAGER社のブース
PCで「T-Time」を使って書籍を閲覧した画面


PDAでみると電子書籍はこんな感じ
操作も簡単

■ あなたもこれで著名作家に?!

 この電子書籍、実は誰でも簡単に作ることができる。T-Time 専用データの書式は、HTML に基づいている。しかしながらHTMLより簡単なタグで作成ができ、多少のHTMLの基本さえ知っていれば簡単に作成することができるとのこと。また、専用エディタを利用すればさらに簡単に作成できる。後はお気に入りの写真画像やテキストを用意し、コンバートすればあなただけのドットブックができてしまう。実際、こうして作成された電子書籍がフロッピーやCD-ROMといったメディアですでに多数売られていた。これを利用すればあなたも書籍デビューできるかもしれない。

※T-Timeの専用ファイル作成方法の詳細は以下のURLできる
http://www.voyager.co.jp/T-Time/taglesson/index.html

ドットブックを作成するツール

■ 気になるデータ容量は?

 よく電子書籍の場合、もとの書籍をスリム化しているケースがあるが、これだといまいち読んだ気がしない。やはりデジタル書籍だといってもある程度のボリュームが要求される。だが、このビューワーだと非常に軽量で多くのデータが読み込み可能になっている。たとえば朝刊の新聞全体で約180Kのデータ容量だ。これならメモリの少ないPDAでもメモリを気にしなくていい。しかもメモリカードにも保存しておくことができるのでお気に入りの書籍をいつでも読むことができる。

■ PDA書籍の本屋さん

 PDA書籍を購入する場合、便利なサイトが「PDABOOK.JP」、PDA向けの電子書籍オンラインショップサイトだ。現在約700タイトルと豊富なラインナップ。しかも毎週金曜日に新刊約70タイトルが続々追加中だ。ジャンルも多彩で小説はもちろん、ビジネス関連から写真集まで幅広く取り揃えられている。

PDAで写真集を実際見せてもらったが(残念ながら写真をとることができなかった)、高画質で非常にクオリティーの高い一般の写真集に劣らない美しさだった。

そしてニーズが期待されるMobile新聞だが、いわく業界一の早さで手に入れることができ、朝の2時にはその日の朝刊がダウンロード購入、閲覧できるとのこと。もちろん新聞まるごとの閲覧が可能だ。インデックス式で内容も非常にわかりやすくまとめられていた。

ダウンロード購入方法だが、一度会員登録すれば後はID・パスの入力なしで簡単購入ができる。PDAからも直接ダウンロード購入できるので、読みたい時にいつでも読みたい本が読めるというわけだ。一度興味のある人はサイトにアクセスしてみてはいかがだろう。

PDA電子書籍オンラインショップ「PDABOOK.JP」

※同サイトで、2冊(合計1200円〔税込〕まで)無料でダウンロードできる「電子BOOK引換券」がもらえる、電子図書券キャンペーンというユニークなキャンペーンもやっているのでぜひチェックしてみてはいかがだろう。

これが電子図書券だ


■ おわりに

 今回は、ブックフェアの中のデジタルパブリシングに注目してみたが、今までは、正直PDA電子書籍にあまり魅力を感じていなかった。しかし安直な考えだが、素直に通勤通学途中に手軽に新聞が読めるのは魅力的に思えた。PCでも電子書籍が流通しているが、「いつでも」「どこでも」「場所を気にせず」などのモバイル性を考えると、電子書籍はPDAにジャストフィットコンテンツといえるかもしれない。

普段スケジューラーなどとして使っているPDAだが、ポケットサイズの書籍というPDAの新しい活用チャネルが今後ますます注目されるのではないだろうか。



東京国際ブックフェア2002 PDA電子書籍の今は?

Reported by なかもと


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3067d)