日立のWindows CE.NET端末「NPD-10JWL」に迫る! 【第2回】スペックを確認

このページをDeliciousに追加 このページをはてなブックマークに追加 このページをYahoo!ブックマークに追加

2002年5月28日(火)版

日立のWindows CE.NET端末「NPD-10JWL」に迫る! 【第2回】スペックを確認

Windows CE.NETベースのPDA

←第1回へ  

今回掲載の情報は、あくまで開発中の試作機に基づいたものであり、製品版においては細部が変更される可能性があります。

Windows CE.NETベースで、
無線LAN内蔵の日立「Net-PDA」

■はじめに

 前回、日立の Windows CE.NET搭載PDA、「NPD-10JWL」の特徴を紹介したが、OSの他にも、CPUにXScaleアーキテクチャの新しいアプリケーションプロセッサ、Intel PXA250 400MHz を搭載し、802.11b準拠の無線LAN機能を内蔵するなど、新しい技術がふんだんに取り入れられた意欲作だ。

 内蔵無線LANのほか、240×320ピクセルの3.5型フロントライト付き反射型TFTディスプレイ、SD/MMCカードスロット1基、USBコネクタ、ヘッドフォン端子、ジョグダイアルなど必要なハードを一通り本体に搭載しながら、77×108×17.8ミリ、約160グラムという小型・軽量のボディに収めた点からは、日立の技術力をうかがい知る事ができるだろう。

 先に述べた通り、以下の情報はあくまでも試作機の情報であり、最終製品版では変更される点があったり、各事例ごとにカスタマイズして出荷されることがあることをご承知いただいた上で、「NPD-10JWL」のスペックを検証していこう。


■ハードの目玉は内蔵無線LAN!

 ハードウェアスペックで目を引くのは「内蔵無線LAN」だ。企業内のネットワークに無線LANが導入されたり、街中でもホットスポットサービスの提供エリアが広がりつつあることもあり、今後利用機会が増えていくと考えられるが、カードスロット数などに制約の強いPDAだけに無線LANが内蔵されるのはありがたい。

内蔵無線LANで「home」に接続してみた。
設定画面はWindowsXPのものと全く同じ!

 この内蔵無線LANを使用すれば、外出先のホットスポットからVPNを使って社内のシステムに接続して情報を確認したり、またVoIPによる音声通話を利用することもでき、これまでにない、機動的なツールとなるだろう。


■Internet Explorer 5.5 搭載でWebの再現性が向上!

 PDAでWebを閲覧するときの最大の問題の一つはWebサイトの再現性であったが、Internet Explorer 5.5ベースのレンダリングが可能になったことにより、この問題はかなり改善される。また、同時にSSLを始めとするセキュアな通信をサポートすることもビジネスユースには重要なポイントだろう。

Internet Explorerを全画面表示。
インターネットオプション。
SSLやcookieにも対応。

◎ PIMソフトには「さいすけ」、メールソフトには「受信トレイ」がプリインストールされている。次に紹介するビューワーソフトと同様、Pocket Officeは搭載されていないのも特徴(?)だ。

統合PIMソフトには「さいすけ」を採用。
デフォルトのメールソフトは「受信トレイ」

◎ 画像ビューワーには、サムネイル表示など様々な表示に対応した「Picture Viewer」が、Word/Excel/PowerPointなどのOffice文書のビューワーには「ClearVue」シリーズのビューワーが付属している。

PictureViewerで「サムネイル表示」したところ。
付属のワードビューワー「ClearVue Document」。
他にExcelとPowerPointのビューワーが付属。


◎ ソフトウェアキーボードが強化されている点も特筆に価するだろう。下の画像のように、入力する文字によってキーボードを変更することで効率的な入力ができるようになっている。

ソフトウェアキーボードは用途別に選択できる。


■スペック表を確認

項目詳細
型式NPD-10JWL
CPUIntel PXA250 400MHz アプリケーションプロセッサ
OSWindows CE.NET 日本語版
ディスプレイ3.5型フロントライト付き反射型TFT液晶、240×320ピクセル、6万5536色
メモリ32MB フラッシュROM、32MB フラッシュRAM
インタフェースSD/MMCカードスロット×1、ステレオヘッドフォン/マイク一体端子 ×1、(*)USBコネクタ (MiniA) ×1
(*) クレードル経由で USBホスト機能を利用可能
(オプション)CFカード(TypeII)アダプタ、PCカード(TypeII)アダプタ、拡張バッテリーアダプタ
内蔵無線LAN機能IEEE 802.11b準拠
電源リチウムイオン電池
サイズ、重さ77×108×17.8ミリ、約160グラム
アプリケーション・ソフトウェア【Windowsプログラム】
・Internet Explorer 5.5
・Windows Media Player 8.0
・受信トレイ
・Windows Messenger(VoIP対応)
・ActiveSync
【ビューワー類】
・Picture Viewer
・ClearVue Document(Wordビューワー)
・ClearVue Worksheet(Excelビューワー)
・ClearVue Presentation(Power Pointビューワー)
【その他】
・PIMソフト(さいすけ)→ ※ Pocket Officeは付属しない
・手書きメモ、メモ帳、時計、電卓、メモリカードバックアップ、サークルメニューほか


■おわりに

 「NPD-10JWL」は、日立が提唱する「ネットPDA」というジャンルの製品だ。無線LAN を内蔵し、普及しつつある無線ホットスポット間を移動しながら使う端末という利用シーンを描いており、従来の PIM 中心の携帯情報型端末の「次の世代」のPDAであると言えるだろう。
 「NPD-10JWL」の特徴ともいえる最新のスペック、すなわち、[内蔵無線LAN]、そしてそれをサポートした[Windows CE.NET]、通信しながら情報処理を行うための高速で消費電力の少ない[XScale プロセッサ]は、「ネットPDA」を実現するために欠かせないスペックだったのかもしれない。

 最初に説明したとおり、「NPD-10JWL」はビジネス向けのみの展開で、一般コンシューマー向けには販売される予定がないのは非常に残念であるが、今後登場するPDAのスペックに大きな影響を与えることは間違いないだろう。

(以上、全2回)



日立のWindows CE.NET端末「NPD-10JWL」に迫る! 【第2回】スペックを確認


Reported by うっきー


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3122d)