日本HPのキーボードハンドヘルドJornada728 最大42時間、標準14時間で、64MBメモリ内蔵

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2002年5月21日(火)版

日本HPのキーボードハンドヘルドJornada728 最大42時間、標準14時間で、64MBメモリ内蔵

久々のハンドヘルドPC登場!


Jornada728

■ 久々の H/PC が老舗日本HPから発表!

 既報のとおり、日本HPは、(2002年)5月20日、キーボード付ハンドヘルド、新型 H/PC2000 端末「Jornada728 日本語版」を発表した。同社直販サイトでの販売予定価格は、\89,800。発売時期は、6月中旬だ。その名のとおり、「Jornada728」は、同社の「jornada720」シリーズの最新後継機種として発売される。

 この「Jornada728 日本語版」について、その特徴と、製品バランス、日本HPからの「Jornada728に込められたメッセージ」を見ていこう。なお、従来の日本HPのハンドヘルド、PDA のブランドであった「jornada(jが小文字)」は、今回の Jornada728 では、「Jornada(Jが大文字)」に変更されている。筆者のタイプミスではないので、ご注意を。

■ Jornada728 は、ここが進化した

 それでは、この Jornada728 日本語版の優れた特徴を紹介していこう。前機種 jornada720 に比べて進化した点をまずは中心に紹介していく。

  • 拡張バッテリの利用で、最大駆動時間 42時間
    本体標準内蔵バッテリでも、14時間の最大連続駆動時間を達成
    (jornada720は、連続駆動時間10時間)
  • 内蔵メモリ 64MB
  • 本体カラーがプラチナブルーに変更
  • 入力機能の強化
    Decuma Japanese の搭載
    hp pocket camera のドライバを内蔵

 その他、既存の jornada720 ユーザーには伝える必要もないと思うが、同サイズのキーボード付ハンドヘルドである NTTドコモのシグマリオンIIに比べても下記のような特徴がある。

  • PCMCIA/CF Type1ダブルスロット内蔵
    (シグマリオンは CF TypeII 1スロット)
  • 56Kbpsモデム内蔵
    (同内蔵せず)
  • AirH''対応、AirH'' 128Kbps にも対応
    (同正式には対応せず)
  • 当然のインスタント オン・オフ
  • 軽量 515g
  • Pocket Office には、Pocket PowerPoint も内蔵

 さらに、重要なポイントについて詳しく見てみよう。

■ 最大駆動時間 42時間の驚異

 Jornada728 の最大の特長は何と言っても、この拡張バッテリと組み合わせた際に、最大42時間の駆動時間を実現している。これは、2002年のハンドヘルドPC にとっては、重要な機能だ。ハンドヘルドPC日本語版が、本格デビューした98年当時に比べると、今は携帯用B5ノートパソコンや、バイオU などのミニノートが多数登場している。同じサイズで価格も同程度なら、より高スペックで HDD も内蔵している WindowsXP 端末の方ができることは多い。

 しかし、Jornada728 の標準14時間、拡張バッテリと組み合わせて最大42時間という駆動時間には、存在価値がある。たった、515g で、大き目のジーンズのポケットに入れてもおかしくないハンドヘルドが、丸々1日使える。時々メールを書いて送っても、ほぼ1日の活動をサポートしてくれると言うのは、とても心強い。拡張バッテリを使えば、ネットに接続した状態でもほぼ1日大丈夫だろう。拡張バッテリは、\28,000 だが、1日中 AirH'' で常時接続したい、といった個性的な使い方には、この Jornada728 しかない。

底面にあるCF TypeIスロットも従来どおり

■ 内蔵メモリも 64MB に、さらにダブルスロットサポート

 今、WindowsCE デバイスといえば、Pocket PC デバイスがその代表格だ。しかし、この Jornada728 に利用されている StrongARM 206MHz は、Pocket PC 2002 では全機種に採用されている CPU。Pocket PC と H/PC2000 は形状こそ違え、同じ WindowsCE OS Version 3.0 をベースとするデバイス。このため、ソフトウェアの互換性は高く、簡単な対応で、ソフトが提供可能だ。特に、最近は、辞書、百科事典、地図ソフトなど、本体メモリがあるほど便利なアプリケーションも増えている。また、メモリがたっぷりあれば、Web巡回ソフトを使ってお気に入りのページを蓄えて、電車の中でじっくり読むことも可能だ。
 さらに、Jornada728 は、安価なシグマリオンII と違って、CF TypeI スロットと、PCMCIAスロットのダブルスロットを内蔵している。つまり、AirH''などでインターネット通信を行いながら、CF TypeI スロットに格納したコンパクトフラッシュメモリカードに格納した辞書などを参照することができると言うわけだ。

上がJornada728、下はjornada720

■ 本体カラーがプラチナブルーに

 キーボード付ハンドヘルド jornada シリーズと言えば、従来から黒っぽいカラーが特徴だ。WindowsCE ベースの jornada680 からの伝統ともいえる。この黒っぽいカラーは、高級感があると同時に、PDA が普及した昨今では、重たいデザインに見えるのも事実。携帯電話の例を持ち出すまでもなく、Jornadaシリーズも、より一般化した明るいカラーリングに変更されている。個人的には、従来の jornada シリーズのカラーが何となくなじめなかっただけに、今回のカラー変更は歓迎だ。

 今回のカラー変更は、意外な影響ももたらしている。カラーリングがライトなものになったため、本体を持ったときに、実際よりも重く感じてしまうのだ。実際には、従来機種からわずか 5g増。目をつぶって比べてみれば、ほぼ同じ重さだということが分かる。

■ まとめ

 ハンドヘルドPCこと、WindowsCE 2.0 = H/PC 2.0 が登場した98年と比べると、世間はすっかりモバイルブーム。携帯して使う、キーボード付マシンのバリエーションも増えた。残念なのは、多くが WinodwsCE OS ではなく、WindowsXP などのデスクトップ用 OS を採用していることだが、選択肢の幅は確実に広がっている。低価格化も進んでいる。一時、H/PC2000 マシンの市場価格帯だった、15万円弱では、今や WindowsXP OS を搭載し、20GB HDD, 256MB メモリを搭載したマシンが購入できるようになった。

 こうした中で、「最大駆動時間42時間」という特徴を持つ、Jornada7288 は、2002年の今、H/PC2000 と StrongARM 206MHz を使って作るマシンとしては、非常にユニークな、特徴あるバランスのマシンに仕上がっている。

 液晶パネルが TFT にならなかったり、無線LAN の内蔵が見送られたり、OS/CPU を変えずに、新機種を発売したことへ一部では失望感もあるだろう。しかし、WindowsCE 化される前の、HP100/200LX 時代からコンスタントに、キーボード付ハンドヘルドを発売しつづけ、今また新機種を発表した日本HP の姿勢は評価されてしかるべきだろう。jornada680/690 のユーザーは、この機会に Jornada728 へのアップグレードを検討して欲しいし、日常生活で、小型のキーボード付マシンがほしいと言うユーザーにも、ぜひ導入を検討してほしい1台である。

 なお、次回は、この Jornada728 の外見などについてもう少し詳しくレポートしようと思う。



日本HPのキーボードハンドヘルドJornada728 最大42時間、標準14時間で、64MBメモリ内蔵


Reported by けいたん


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3438d)