ウェアラブルカードカメラ CASIO EXILIM [エクシリム] EX-S1 【第2回】

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2002年7月11日(木)版

ウェアラブルカードカメラ CASIO EXILIM [エクシリム] EX-S1 【第2回】

世界最薄デジカメ!

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■EXILIM(と気になる”あの”機種)のスペック

「EXILIMはもう絶対買いだ!!」と決意した人の何割かの足をギュっと掴んだ(に違いない)発表があった。今月末発売予定のソニーの超小型デジタルカメラ「サイバーショットU DSC-U10」である。「超小型」と銘打つだけあって、リリースされる写真を見ると確かに小さい。小さいといえばEXILIM。というわけで案の定あちこちで比較記事が掲載された。CE FANではまだ実機を入手していないため比べることはできないが、やはり参考までにこちらのスペックも紹介せねばなるまい。

EX-S1とサイバーショットのスペックをまとめてみると以下の通りとなる(各社発表値)。

    
CASIO EX-S1 SONY DSC-U10
キャッチコピー 「アクセサリーのように身につける
スタイリッシュデジタルカメラ」
「ビジュアル・ブックマーク、しよう。」
記録画像フォーマット 静止画:JPEG(Exif2.2), DCF準拠, DPOF対応
動画:AVI(1撮影最大30秒、音声なし)
静止画:JPEG
動画:MPEG1(1撮影最大15秒、音声なし)
記録媒体12MB内蔵フラッシュメモリ*, SD/MMCカード メモリースティック(8MB付属)
標準撮影可能枚数
(1280×960)
高精細:16枚 標準:24枚 エコノミー:42枚
(本体12MBメモリ)
23枚
(付属8MBメモリースティック)
記録画素数 1600×1200,1280×960,640×480,320×240(動画) 1280x960,640x480,160×112(動画)
撮影素子 総画素数134万画素1/2.7インチ正方画素原色CCD 総画素数130万画素1/2.7インチSuper HAD CCD
(プログレシップスキャン方式、原色カラーフィルター)
有効画素数 124万画素 130万画素
レンズ/焦点距離 F2.5/f=5.6mm, 35ミリフィルム換算 37mm相当 F2.8/f=5mm, 35ミリフィルムカメラ換算 33mm相当
ズーム デジタル4倍 (不明)
焦点調節 固定焦点 オートフォーカス、プリセット(0.2m、0.5m、1.0m、∞)
撮影可能距離 約1m〜∞ 0.1m〜∞
画像調整 ホワイトバランス(自動/固定4モード/マニュアル)
露出補正、夜景モード
シーンセレクション
(ソフトスナップ/イルミネーションスナップ/ビビッドネイチャー)
内蔵フラッシュ 自動発光/強制発光/発光禁止/赤目軽減機能搭載**
液晶モニタ 1.6インチTFT液晶(バックライト式) 1.0インチ反射型液晶(フロントライト式)
電源 リチウムイオン充電池(再生110分, 撮影80分) 単4形ニッケル水素充電池(再生120分, 撮影70分)
サイズ・重量
(電池・付属品除く)
幅88mm, 高さ55mm, 奥行き11.3mm, 重量85g 幅84.5mm, 高さ39.8mm, 奥行き28.6mm, 重量87g
実売価格 27,800〜29,800円 25,000円前後と予想
備考 *:内蔵メモリとメモリカードの同時使用は不可
**:範囲は1〜2m
**:範囲は0.5〜1.8m、赤目軽減は自動


■EXILIM最大のウリは・・・液晶モニタつきの極薄ボディと素早い起動・撮影

背面。小さなボディながら液晶画面搭載(明るくキレイ)

「コンパクトさ」に並んで挙げられるEXILIMのもうひとつの武器が起動時間の短さだ。CASIOが一番力を入れて開発に取り組んだところであろうし、実際一番自信を持って推しているところでもある。一度デジカメを所有した人なら使いたいときに待たされるあの時間の感覚的長さが良く分かると思うが、本機ではそれが見事に解消されているのだ。シャッタースピードの速さや撮影間隔の短さにも大したもので、「撮りたいシーンを(サッと取り出して素早くブレなく確実に被写体を捕え)逃さない」といううたい文句に偽りなし。起動-撮影-記録-再生と要所要所の動作に時間がかかってしまう従来のデジカメに慣れている身にとってはまさに衝撃的な速さである。

幅88mm, 高さ55mm, 厚さ11.3mmという小さなボディにフラッシュや外部メモリカードスロット、液晶画面など一通りの機能をそつなく搭載していることには本当に驚かされる。特に同程度なサイズのトイデジカメと決定的に異なる点となっている液晶モニタの搭載については賞賛に値するだろう。これほどの極薄ボディながらモニタを組み込むことができたのには、デジカメとしては初のデジタルインタフェース方式のTFT液晶を採用したことが大きい。従来機よりも鮮明な画像表示が可能なのも特徴だ。小さいといえば確かにDSC-U10もスペックから考えると「驚異的に小さい」のだが、厚みがあるため胸ポケットに収められる「スマートでコンパクト」というのとは若干ベクトルが違うように思われる。あなたにとってどちらが良いかはやはり両者を店頭で持ち比べるしかないだろう。


■画質、記憶容量、駆動時間は?

画素数は1.2メガピクセル。2メガピクセルが最近の主流とはいえ十分良く写るレベルだ。必要に応じて1600×1200のUXGAモードで撮影すれば、Pixel Generator機能による補間処理で2メガピクセル相当の出力をしてくれる。ズーム機能はデジタル4倍を搭載している。光学ズームに比べてしまうとあまり実用的とは言えないものではあるが、手軽に思い通りの撮影をするには良い機能だ。

本体内蔵12MBメモリに加え、外部の記憶媒体としてメモリースティックと同程度の価格帯になってきたSDメモリカード/マルチメディアカード(MMC)が採用されている。SD/MMCは容量のラインナップも充実してきて、最近では入手もしやすい。ちなみに現時点で64MB SDカードの価格は5,000円前後。なおメモリカードを装着した状態で画像を内蔵メモリ側に記録することはできない。

ACアダプタ。凸部(折りたたみ格納可能)が縦に並んだ
形状のため、横向きに挿しこまなければならない・・・

記録可能な枚数は1280×960サイズで静止画撮影した場合、12MB内蔵メモリに高精細16枚、標準24枚、エコノミー42枚を記録できる。また320×240サイズの動画を1度に最大30秒、トータル80秒間撮影することもできる。

電池の駆動時間は連続撮影時間が約80分(480枚相当、フラッシュ非点灯)、連続再生時間が約110分となっている。EXILIM本体にはDC入力端子がないので、充電する場合は必ずクレードルに載せなければならない。旅行に行く際などにはクレードル+ACアダプタを持っていくか、予備電池を持っていかなければならないということだ。その点、DSC-U10がサイバーショットシリーズ通して仕様にしていた本体充電式をやめ、緊急時にアルカリ電池での代替が利く単四形ニッケル水素充電池を採用していることは興味深い(もちろん充電は本体から取り出して行わなければいけないため不便であったり、重量やコストなどでのデメリットもあるので一概にどちらがいいとは言えないが)。

ところでEXILIMのACアダプタ、これはちょっといただけない。一見スマートだがマルチタップ等に挿すのが困難な形状なため不便に感じるときが多い。これは早急に改善すべき点と思われるがいかがだろう。


次回はひきつづき機能詳細、EXILIMの弱点についても見ていく。



ウェアラブルカードカメラ CASIO EXILIM [エクシリム] EX-S1 【第2回】

Reported by なかやま


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (4624d)