京セラ、JAVA搭載PDA「PocketCosmo」 パフォーマンス体験レポート

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2002年8月1日(木)版

京セラ、JAVA搭載PDA「PocketCosmo」 パフォーマンス体験レポート

OSは独自規格の「Elate」、JAVA VMには「intent」を搭載


■はじめに

 先日東京ビックサイトで開催された”EXPO COMM WIRELESS JAPAN 2002”で一般に初お披露目を見せた京セラのJAVA搭載PDA「PocketCosmo」。いまや多くのメーカーが参入し、PDA市場も着実に拡大しつつある中、さらに新しく京セラから、Java搭載機能、そして独自規格のOS「Elate(イレート)」をひっさげて「PocketCosmo」が登場した。


ワイヤレスジャパン2002での京セラブース
初お披露目となった「PocketCosmo」展示風景

 PocketCosmoは現在、6月17日から京セラのPocketCosmo公式サイト上で先行予約を受け付けており、実販売は7月末予定の価格はオープンの59,800円、企業ユース向け、およびインターネットで直販売される。店頭販売については今のところ未定とのことだ。

 そのせいもあり、実際に触れる機会が少ない中、WinodwsCE FAN では、京セラの担当の方と直接お話しを伺うことができ、その場で評価機ではあるが実際に接触、Java搭載PDAの感触を体験することができたので、その辺りについて今回はレポートしてみることにしよう。

ただし、今回使用したのはまだあくまで製品版発売前の評価機である。アプリケーションの起動など若干気になるところはあったが、実際の市場投入時にはもちろんこの辺りは改良・改善されていくとのことだ。

■PocketCosmoの主な特徴

 WindowsCE/PocketPCでもなくPalmでもない、新しい独自規格のOS「Elata」を採用、そして現行のPDAにはない、最大の特徴とも言えるJAVAを搭載した「PocketCosmo」。正直、最初はなにかと疑問の方が先行していたが、実際に手にとって感触を確かめてみると、“なじみやすい”と感じたのがファーストインプレッションだった。

そしてしばらく色々と触ってみて感じたのが、「これ、ちょっと大きな携帯電話?」と思える操作感だった。担当者のお話によると『開発前はPDA電話やゲーム機も視野にいれていた』とのことだ。

それ故か、画面インターフェース(3Dランチャー画面)が、JAVA&3Dポリゴンを搭載したドコモの504iシリーズに多少類似しており、さらに操作面においても、ちょうど携帯電話ソニーのセンタージョグとほぼ同様の仕組みで、本体左側にあるサイドコントローラーで上下をくるくる回して、あまりスタイラスを使わなくてもいい便利な機能が備わっており、非常に操作性に優れていた。


本体正面。高精細液晶画面で見やすくなっている。
本体上部には通信カード対応のCF TypeIIスロットを装備。
本体左側にはサイドコントローラーとESCキーを装備。
本体右側には特にそれらしい機能は見当たらない。
本体下部にはクレードル接続端子を装備。
クレードル。写真はワイヤレスジャパン展示品。

PocketCosmoの主な機能は次の通りだ。

  • OSは「Elate」、JAVA VMに「intent」を搭載でJAVAの高速実行を実現
  • 画面インターフェースは表現豊かな3Dコスモランチャー
  • POP3 /IMAP4 /SMTPサーバー対応のメールソフト
  • Word、Excel、PowerPointファイルの閲覧はもちろんLZH、ZIP形式で圧縮されたファイルも閲覧可能なファイルビューア機能搭載
  • セキュリティ面に配慮したSSL対応ブラウザ。HTMLブラウザを搭載し、HTML3.2フレーム表示に対応。cHTML/xHTML-BASICもサポートしており、iモードサイトも閲覧可能となっている。
  • 本体左横にサイドコントローラーとESCボタンを装備
    (上下スライドでメニュー選択、プッシュで決定することができる。ESCキーで1つ前の状態に戻ることが可能)
  • 本体左横にヘッドフォンジャックを装備
  • 日本語入力にはATOK for PocketCosmoを搭載
  • 液晶は240×320ドット表示3.5インチの反射型カラーTFT
    65,536色対応 タッチスクリーン付き /フロント照明
  • CPUはIntel Strong ARM(SA1110 206MHz)
  • CF Type2 スロットを搭載し、「P-inシリーズ」「AirH゛シリーズ」のPHS通信カードなどが利用できる
  • バイブレーターが内臓
  • メモリは40MBフラッシュ(ROM)と32MB SDRAM(RAM)を搭載
  • 動作時間は連続駆動約10時間を実現


 PocketCosmoの最大の特徴といえる”JAVAの高速実行”だが、評価機ということもありそれ程劇的であるとは正直感じなかったが、メニュー選択画面(ランチャー)壁紙、画面スクロールなどは豊かな表現力と操作性を感じることができた。
※この辺りも製品版では改善されているとのことだ。
 
 ただひとつどうしても気になるポイントとしてあげられるのが、やはり独自OSを採用したためのアプリケーションの普及だろう。もちろん、企業ユース向けなのでメールソフト、WordやExcel、PowerPointなどの閲覧は可能となっているが、ゲームコンテンツや音楽再生ソフトのようなものはなかった。本製品の店頭販売は未定で、企業ユース向けなので当然といえばそうなのだが、この辺りも充実してくるとうれしいポイントになるだろう。果たして今後どのような路線へと進化していくか、今後注目したい。


PocketCosmoのメインメニュー。i-modeのメインメニューに似ている。 TODOが管理できるTODAYメニュー。Outlookに対応し、メールやアドレス帳などPCとの同期も可能だ。

 

日本語入力システムは「ATOK for PocketCosmo P100KP」を搭載。文字認識も比較的よかった。 スケジューラー。もちろんPCとの同期も可能となっている。


 なおPocketCosmoのアプリケーション開発用の「PocketCosmo DS-HN1 ADK」が限定3000部で無償提供されている。興味のある方はこちらもチェックしてみるといいだろう。

PocketCosmo公式サイトはこちら



京セラ、JAVA搭載PDA「PocketCosmo」 パフォーマンス体験レポート

Reported by なかもと


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (4140d)