 | ホットスポットでのストリーミングを想定したデモ |
■ワイヤレスでPDAを活用するソリューション 最近では、ホットスポットや無線LANの普及、PDAの高性能化などにより、ワイヤレス環境でPDAを利用するシーンが多くなってきていることからか、今回の展示会でも、ワイヤレス関連のソリューションの展示が多く見受けられた。 特に、無線LANやBluetoothには多くの期待が寄せられており、関連のソリューションが多数提案されていた。例えば、無線LANにより社内ネットワークとPDAを結びつけデータの同期を行うことや、出先でコンテンツのストリーミングを閲覧できるホットスポットの展開などである。 そのように、無線LANによるソリューションは具体的に提案されるなか、Bluetoothは、PCとの接続やアダプタなどの関連商品の展示にとどまっており、無線LANに比べるとまだまだこれからの規格なのだなと実感してしまった。
■Pocket LOOXでBluetooth!
Bluetoothによるワイヤレス接続に多大な期待を寄せる富士通のブースでは、BluetoothのUSBアダプタを接続したPCとPocket LOOX、Bluetoothのアクセスポイントが展示されており、Pocket LOOXとPCをBluetoothで繋ぐデモを行っていた。 実際に、PCとPocket LOOXを繋いでいただくためにActiveSyncの同期をBluetooth接続でお願いしたのだが、接続の状態を確立するまでが非常に遅く、結局ActiveSyncの接続は失敗してしまった。しかし、接続を試みたデモ機はまだ試作段階のドライバのため、今後の改良に期待したいところだ。  | Bluetoothによるネットワークを構築する富士通ブース |
|  | PCにはBluetooth USBアダプタを装着 |
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■PocketPCとデジカメを利用したビジュアルソリューション
シーエフ・カンパニーのブースでは、デジカメをiPAQに繋ぎデジカメに映る画像をリアルタイムで離れた場所にあるPCに表示するというデモを行っていた。 これは、デジカメを撮影状態にし専用のジャケットを装着したiPAQにケーブルでつなぎ、無線LANで飛ばした映像を他のPCで閲覧するというシステムで、簡単に言うとiPAQを介しデジカメのレンズに映る映像を離れた場所のPCで見れるということだ。 そのような、非常に興味深いデモを行っていたので、どのような場面でこれを活用できるか伺ったところ、「例えば、白アリ駆除の業者が、お客様の入れない軒下にiPAQとデジカメを持って入り、一方でPCに映った映像から状況を具体的にお客様に説明することができる」という。  | iPAQの目となるデジカメ |
■IP電話ソフトでPocketPCをコミュニケーションツールに!
スカイウェイブのブースでは、IP電話のソフトが紹介されていた。デモ機には、イヤホンと無線LANカードが接続されているPocket Gearが用意され、実際に試させていただくことができた。 実際に使ってみての印象は、意外と音が良かったことだ。会場が騒々しかったためはっきりとしたことは言えないが、音質は「ケータイレベル」といったところ。また、相手の声はPocketPCのヘッドホン端子から、自分の声はPocketPC内蔵マイクから伝わるため、特別通話用のヘッドセットなどは必要なく、非常に実用的な商品だった。 もちろん、IP電話に対してのみの通話と限られてしまうが、日本市場に投入される予定のない「Phone Edition」の代わりに、PocketPCをコミュニケーションツールとして使うことができるぞ。  | イヤホンとLANカードさえあればOK |
|  | 着信時にはちゃんと着信音と着信ランプが |
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