イー・モバイルは、100円 PC を何台売っているのか?

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イー・モバイルは、100円 PC を何台売っているのか?

■トピックスの内容

TCA(社団法人 電気通信事業者協会) 携帯電話事業者別契約数によると、イー・モバイルの2009年3月末の契約数は、140万契約超え。めでたく2年目の事業目標を達成した。

イー・モバイルが2年目の事業目標を達成するために大きな原動力になったと言われるのが、一つは、「Touch Diamond」のようなスマートフォン。もう一つが量販店店頭などで見かける「100円 PC」という販売施策だ。不況の影響もあって、低価格PCが売れ行きを伸ばしている中、気になるのが、イー・モバイルが、この「100円 PC」でどの程度契約を伸ばしたのか、ということだ。

今回は、イー・モバイルの 2008年度の契約数目標達成を祝って、この「100円 PC」の販売効果を推定してみたい。

まず、WindowsCE FAN で毎月掲載しているイー・モバイルの契約数推移からの推定だ。このグラフの中で、イー・モバイルが関東近郊・関西の量販店で、「100円 PC」施策を始めた 2008年7月に注目してみよう。それまでの 2008年4月、5月、6月の契約数推移を外挿すると、2009年3月末の契約数推定は、105万契約。実際には140万契約になっているので、「100円 PC」施策により、35万契約が上積みされた可能性がある。

しかし、2008年7月から2009年3月末の契約数 70万契約の 2人に1人が、100円 PCを購入したと考えるのはさすがにやり過ぎだ。実際のところ、ここにはいくつかの異なる要因が重なっているはずだ。


  • 携帯電話販売数が5キャリアとっぷになった「Touch Diamond」のようなスマートフォン。
  • エリア拡大による効果
  • ミニノート以外への3万円引きセット販売。
  • ソフトバンクとのMVMO

そこで用いたのが次の推定だ。

2009年4月にインターネットコム株式会社が行った調査では、ミニノートパソコンを持っているユーザーの約1割が「100円 PC」として購入したという。さらに掲載された情報を元に、イー・モバイルが「100円 PC」を始めた2008年7月以降にミニノートを購入したと仮定すると、約 20%が「100円 PC」としての購入である。

この割合を、IDC Japan の調査結果として発表された、2008年第3四半期、第4四半期でのミニノートの販売数合計約 70万台にかけると、約14万台が「100円 PC」として販売されたのではないかという推定結果が得られる。この場合だと、2008年7月以降にイー・モバイルを契約したユーザーの 5人に1人が「100円 PC」とのセット販売というわけだ。

というわけで、イー・モバイルが販売したミニノートの数は約 14万台。これは意外と納得感があるのではないだろうか。

最後に注意点。
以上の数値は、様々なメディアの発表している調査数値を組み合わせた推定結果であり、イー・モバイルや、量販店等への取材に基づく結果ではありませんのでご注意ください。ぜひ、正解をご存じの方は教えていただけると幸いです。

■ 引用元記事
ミニノート PC、利用者の1割が“100円 PC”で購入
http://japan.internet.com/research/20090422/1.html
インターネットコム株式会社と株式会社リアルワールド リアルサーチが実施した「ミニノート PC に関する調査」によると、ミニノート PC 利用者の約1割が、“100円 PC”(PC 本体と通信カードのセット販売)でミニノート PC を購入していることがわかった。
調査対象は、10〜60代以上のインターネットユーザー1,009人。男女比は男性62.4%、女性37.6%、年齢別では10代2.5%、20代 12.2%、30代19.1%、40代26.4%、50代21.0%、60代以上18.8%。調査期間は、2009年4月15日〜16日の2日間。

台湾ASUSも赤字に転落! ミニノートは春商戦が正念場
http://diamond.jp/series/it_biz_dw/10026/
ネットブックの販売が好調。ノートPC市場の5分の1を占有 〜Eee PCとAspire oneが激しい争い
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0902/bcn.htm
2008年8月の販売台数実績で、ノートPC全体の19.9%となり、5台に1台を占める結果
ノートPC分野における6万円未満の構成比は19.9%となっているが、さらに6万から10万円未満の領域も26.2%となっており、10万円未満のPCが占める比重は、46.1%と半分近くに達している。
(中略)
 昨年9月の集計では17.3%に留まっていたのに比べると、10万円未満のPCの構成比が急激に増加しているのがわかる。

「『ミニ・ノートPC』市場で国内メーカーは独自の価値を確立すべき」,ガートナーが市場開拓シナリオを講演
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090206/165345/
ガートナー ジャパンによれば,2008年のミニ・ノートPCの出荷台数は1170万台。2009年は前年比80%増の2000万台に達する見込みで,2012年の出荷台数は7000万台を上回る可能性もあるという
コンシューマー、企業市場で明暗:4QのPC出荷台数は3.7%増、ミニノートで盛り返すも企業向けPCは厳冬
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0902/19/news064.html
2008年10〜12月(第4四半期:4Q)における国内のPC出荷台数が、前年同期の3.7%増の346万台になることが調査会社IDC Japanの速報発表で分かった。
国内での出荷台数は40万台となり、2008年3Qの約30万台から10万台を積み上げた。

国内IT市場予測、09年はマイナス成長 ミニノートPCがサーバー市場を変える
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITaj000006022009
パソコンではミニノート型パソコンの登場で低価格化が急激に進む。2008年第3四半期のミニノート型パソコン出荷台数はパソコン国内出荷台数全体の 10%弱に当たる30万台に迫り、2008年通年で11.3%の165万8000台に達するという。その分野に乗り遅れたベンダーは収益が悪化し、「主要ベンダーの事業撤退が起こる」こともあるという。
[市況]ノートPC市場を席巻したミニノートPC、08年を振り返ってみると……
http://neptune565.blog86.fc2.com/blog-entry-526.html
●ミニノートPCの軌跡 ターニングポイントは熱い夏!!
 ミニノートPC市場の火付け役であるASUSTeK Computer(ASUS)の「Eee PC 4G-X」が今年の始めに発売。08年1月を基準にした販売台数の指数推移では、1月-6月の08年前半は約150%前後で推移していた。その後7月に 427.4%と大きく販売台数を伸ばし、その後は右肩上がりで推移。08年11月には588.2%にまで成長した。

08年第3四半期、Netbook、ミニノート市場シェア状況
https://japan.internet.com/finanews/20081209/5.html
DisplaySearch によると、同製品群の第3四半期出荷量は前期比約160%上昇の561万台となり、大手 PC メーカーのほとんどがすでに関連製品の発売を開始した。


イー・モバイルは、100円 PC を何台売っているのか?


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3068d)