置くだけで充電時代がすぐそこに? NTT docomo のワイヤレス充電展示

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置くだけで充電時代がすぐそこに? NTT docomo のワイヤレス充電展示

■トピックスの内容

au の IS03 や、GALAXY Tab、GALAXY S といった NTT docomo の Androidスマートフォンに注目が集まった CEATEC JAPAN 2010 だったが、WindowsCE FAN / Windows Phone FAN としては、Androidケータイばかりに注目が集まってもちょっとつまらないので、もう少し長期的なトレンドを紹介したい。すぐに今年の冬モデルや、来年、とは行かないが、これから 5-10年の間に確実に市販製品にも取り入れられそうなのが「NTT docomo ワイヤレス充電」として展示されていた、ワイヤレス充電ケータイ という展示だ。

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割と毎年のように、このワイヤレス充電こと、非接触充電技術を展示している NTT docomo だが、今回は、少し実用に近づいているような印象を受けた。

その理由の一つは、ワイヤレス充電の標準団体である Wireless Power Consortium (WPC) が策定した技術規格であること。「Qi (氣)」というロゴが付いた充電台の上に対応した機器を置けば、そこで充電されるのだと言う。実際の「Qi」ロゴ付きの充電台のサイズは、A5用紙程度の大きさ。いわゆるガラケーなら 2台程度が載せられる大きさだ。一般的な家庭への販売よりは、ファストフード店や、空港のラウンジなどの公衆の場での充電サービスとして提供されるところから始まると推定される。また、今回「WPC」規格に準拠しているのは、海外でもこの充電台が普及するのを期待してのことだと思われる。

展示されていた試作品は、これまた非常に現実的なバッテリパックタイプ。ケータイ、スマートフォン側の対応は一切不要で、バッテリパックにコイルを内蔵し、それ単体でも充電機能が使えるというものだ。電池パックの標準化というのは行われていないわけだが、機器側での対応が不要ということで、対応しやすいと考えられる。展示されていた電池パックの容量は、800mAh と最近の 900mAh 〜 1,300mAh に比べると若干少ない印象があるが、特にワイヤレス充電特有の制約ということでもないそうだ。また、コイル部分についても、裏蓋内に内蔵し、そこから電池パックに接触させて充電する機構を作り込むこともできるという。

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従来のワイヤレス充電器は、そもそものコイルサイズが大きかったり、携帯電話にかなり大きなアダプタをつけることを求めるものが多く、技術としての可能性は阿多までは理解できるが、商品としてのリアリティを感じられるものが少なかった。

今回の CEATEC JAPAN 2010 の NTT docomo ブースの紹介では、これが電池パックサイズに納められていて、どんなケータイ、スマートフォンにも応用できそうだったこと。また、そのコンパクトさが故に、将来のスマートフォンの裏蓋などにも内蔵されそうな可能性を感じられたこと。海外も含めて、公衆充電台が普及してくれば、一気に大画面液晶パネルを搭載したスマートフォンの使い勝手が高くなること、などを考えると、市場が立ち上がるだけの条件をうまく揃えることができてきたのではないか、と推測される。NTT docomo では商用化の時期は未定というものの、この完成度をみると、そろそろ XPERIA用のワイヤレス機能を搭載した充電パックと、都内のマクドナルドや、スターバックスなどにワイヤレス充電台を配備して、共同で実験をはじめて見てもいい時期に来ているのではないか、と思った。ちなみに、欧州で今後のケータイの充電端子として microUSB端子が認定されてから、スマートフォンがこの形式に統一されるまでに約1-2年。一般的になるには後 1-2年先と考えると、やはり、このワイヤレス充電台が一般的になるには、2015年頃を待たないと行けないだろうが、確実にこうした時代はやってくるように思う。その意味で、期待を込めてタイトルでは「すぐそこに」としてみたぞ。


置くだけで充電時代がすぐそこに? NTT docomo のワイヤレス充電展示


Last-modified: Sun, 24 May 2009 23:45:30 JST (3769d)